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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知ってほしい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2006年10月7(土)放送

市民の、市民のための、市民による
『市民フェスタおおさか』を主催する。
〜『市民フェスタおおさか実行委員会』〜

『市民フェスタおおさか』というイベントを覚えていらっしゃいますか?NPO法人や任意団体など、日頃、市民活動をしている団体がブースを出して参加するイベントで、番組でも取材に行きました。その『市民フェスタおおさか』が、今年は10月21・22日に、初めて2日間にわたって開催されることになりました。今年で8回目を迎える『市民フェスタおおさか』って、そもそもどういうイベントなのか?どうして、あれだけたくさんの市民活動をしているみなさんが参加するのか?主催者の『市民フェスタおおさか実行委員会』の構成団体の一つで、事務局がある『大阪市ボランティア情報センター』副主幹の脇坂博史(わきさか ひろふみ)さんにお話を伺います。



●インタビュー前半

藤原:『大阪市ボランティア情報センター』というのは、どんなことをしているところですか?
脇坂さん(以下、脇坂・敬称略):ボランティア活動をしたい人と、ボランティアに支援してほしい人や団体を結ぶコーディネートが基本です。ボランティア活動をしようという方への情報提供や活動のきっかけ作りとして、『COMVO』という冊子を毎月発行しています。それから、同じ活動をするグループ同士が連絡会を作る時や近年、活動が活発になっているNPO団体への支援なども行っています。また、ボランティア情報ネットワークに登録をしてもらうと、『ボランティア情報センター』のホームページの中で、その団体の専用ページとして使ってもらえます。

藤原:いろいろと活動をされているようですけれども、『市民フェスタおおさか』は、どのような経緯で始まったのですか?
脇坂:時代、時代にキーワードがありますが、1990年には“フィランソロピー”、企業の社会貢献ということが言われ、その1〜2年ぐらい後に、労働組合のいわゆる“ユニオン・シチズン・シップ”という言葉が生まれました。1995年に阪神淡路大震災があり、1998年にはNPOの活動を支援する『特定非営利活動促進法』が施行されました。その頃に、『市民フェスタおおさか』を開催しようという企画が持ち上がりました。『ボランティア情報センター』が独自にするのではなく、いろいろなセクターの方に呼びかけをして協働でやろう。ちょうど“協働”ということが当時のキーワードでもありましたので、「みんなで一緒に実行委員会を作って開催しよう」ということから始まりました。第1回目は1999年です。


●スタジオ

藤原:実行委員会には、大阪市や『大阪市ボランティア情報センター』、『大阪市NPOネットワーク』の他に、大阪ガス、関西電力、日本赤十字社大阪府本部などの企業も参加していて、合わせると全部で15団体にもなります。
ところで、『市民フェスタおおさか』では、いろいろなブースがありましたよねぇ。

松本:ありました、ありました。

藤原:毎年、本当にたくさんブースが出ています。最初の年が160団体でした。段々増えてきまして、今年は初めての試みで2日間イベントを開催し、170団体が参加します。2日通しで、ボランティアで参加されるのは、すごいことだと思います。過去の経験を活かしながら、気付いた点を年々改善しているので、イベント自体も変化しているということです。そのあたりも含め、後半部分をお聞きください。



●インタビュー後半

藤原:今年のテーマは、“市民の、市民のための、市民によるフェスティバル〜私たちの大阪を私たちの手で”ということですが、出展内容なども年々変わっているのでしょうか?
脇坂:飲食のブースを出されるところがありますが、本来はそういう活動をされていません。やはり本来の活動を来場者に知ってもらうことが大事ですので、今年はA3サイズの紙に日頃の活動を書いていただいて、それを各ブースに表示してもらうことになりました。例えば、たこ焼きだけ作っていて、その団体が、日頃何をしているのか分からないままで終わらせないようにしようというのが、今年のちょっと工夫したところですね。

藤原:その他、運営などについて、何か変わってきたことはありますか?
脇坂:一昨年からゴミの分別をきちっとやろうということで、実行委員会にも参加されている『ごみゼロネット大阪』の全面的な協力のもと、今年は13のゴミ分別を実行します。大阪市民は、他の市町村に比べると、ゴミの分別が苦手な面があるのですが、リユースやリサイクルなどの認識を持っていただこうと。例えば、飲食のお皿も、紙の上にビニールを敷いて、使った後は、ビニールは焼却するけれども、紙はトイレットペーパーなどにリサイクルできるような使い方を去年から始めました。今年は硬いプラスチックの容器を使って、洗浄の車を持ち込んで、そこで食器を洗って2度も3度も同じ物を使うという取り組みをやろうと思っています。もう一つは、来場者のみなさんで平和を考えようということです。これも一昨年から始めましたけども、万羽鶴の折り紙をやっています。来場者のみなさんに折り紙を折っていただいて、最終的には広島の平和記念公園のほうに送らせていただいてます。1回目が3000羽ぐらいで去年が7000羽でしたので、今年はぜひ、1万羽を超えたいと思っています。



●スタジオ

藤原:最近リサイクルについて、気になっているのですが、大阪市はゴミの焼却炉の設備が良くて、分別する必要がなかった時代がすごく長かったので、ゴミの分別が苦手な方が多いそうですね。

松本:市民がそれに甘えていた、という部分もありますけどもね。

藤原:でも、今後はその辺も考えていかないといけない部分ですし、こういったイベントで楽しく分別方法を学べるっていうのも、いいかなと思いました。イベントにはボランティアの方が200人ぐらいいらっしゃいます。

松本:それだけでもすごいイベントですね!


副主幹
脇坂博史さん

『市民フェスタおおさか』の全景。
太陽の広場に約200のテントが並びます

自然環境のNPOによる、草の自然食ブース。
初めて食べる人も、意外なおいしさに
笑顔の輪が広がります

来場者にアンケート協力をいただき、
ボランティアやNPOの活動への理解を
深めてもらいます。担当はみんな
ボランティアのスタッフです

場内でのごみは分別に協力いただき、
リユース、リサイクル、リデュースの
推進をしています

大阪市交通局の労働組合、
ライフサポートセンターの協力による
『ミニ地下鉄』は、毎年長蛇の列!

『福祉ちょっと体験スクール宿泊
プログラム』では、障害のある方と、
宿泊を含め一緒に生活することで、
障害への理解を深めてもらいます



藤原:いかに大きなイベントなのか、その規模が分かりますよね。ぜひとも、みなさんお出掛けいただきたいと思います。第8回『市民フェスタおおさか』は、10月21日(土)と22日(日)の2日間、午前10時から午後4時まで、大阪城公園・太陽の広場で行われます。私たちも取材に行く予定です。また、この番組で紹介しますので、どうぞお聞きください。『市民フェスタおおさか』についての詳しい情報、および、『大阪市ボランティア情報センター』については、『大阪市ボランティア情報センター』までお願いします。ホームページもありますので、検索サイトで『大阪市ボランティア情報センター』で検索すると、ヒットします。ぜひ、ご覧ください。


お問い合わせ/
『大阪市ボランティア情報センター』
TEL 06-6765-4041
http://www.osakacity-vnet.or.jp

● 取材を終えて、感じたこと

昨年取材でお邪魔した市民フェスタ。ブースもたくさん!お客さんもいっぱい!と大変なにぎわいぶりでしたが、その成功の裏には、ボランティアで協力される大勢のみなさんと、その指揮者となる方々がいたんですね。例年は1日限りのイベントでしたが、今年は2日間にわたって開催され、また新しい試みもあるということで、私も楽しみです。当日はできるだけたくさんのブースを取材して、番組でご紹介したいと思います。


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