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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知って欲しい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2006年5月6日(土)放送
“自由空間”で下町の文化を育てる〜NPO法人『自由空間倶楽部』〜

今回は、東淀川区の淡路で、下町に文化の薫りを漂わせようと地道に頑張っているNPO法人『自由空間倶楽部』の活動を紹介します。阪急京都線と千里線の交わる淡路駅には、西と東に商店街があり、大阪の北部を代表する下町が両サイドに広がっています。その近くに、ギャラリーNOVA「自由空間」というスペースがあり、そこが『自由空間倶楽部』の活動拠点です。代表理事の蔭山力雄(かげやま りきお)さんに、お話を伺います。




●インタビュー前半

藤原:ギャラリーNOVA「自由空間」でされている活動の概要をお教えください。
蔭山さん(以下、蔭山・敬称略):地元出身のアーティストと一緒に、地元密着型の文化活動を通じて、町づくりや町おこしを実践しています。特に子ども達や高齢者、障害者のみなさんに楽しんでいただいて地域の文化を育てていきたいと思っています。今までもコンサートや展覧会、イベントや落語会など、いろいろと開催してきました。


藤原:こちらはお茶も飲めるようになっているのですね。
蔭山:ギャラリーに来ていただいた方に、すぐ帰ってもらうのではなく、じっくりお話していただいたり、作家の方々とコミュニケーションをとってほしいと考え、ギャラリー茶房「そら家」を始めました。

藤原:10年前に始められたということですが、何がきっかけだったのでしょうか?
蔭山:南森町で店舗設計の仕事をやっていたのですが、バブル後に自分の住んでいるこの場所に戻り、これから自分が何をしていったらいいのかを真剣に考えました。美術系の学校を出ていたので、アートや文化を地域に役立てたいという思いが次第に強くなり、できることから実行に移したというわけです。



●スタジオ

松本:ギャラリーNOVA「自由空間」というのは、どんな雰囲気の所ですか?

藤原:奥にある喫茶スペースには、平日の昼間や日曜日に、近所の方が本格的なコーヒーを飲みに集まって来られるそうです。左側は畳スペースになっていて座布団もあり、壁一面に子ども用の絵本が置いてある絵本図書館になっています。絵本は吹田の保育園からいただいたり、もう子どもが大きくなっていらないという近所の方が寄付してくださったものだとか。右手の方も座敷で、絵画や写真が貼られているギャラリーになっています。手前はフリースペースで、個展や音楽会などいろんなイベントをされているそうです。

松本:フリースペースの広さは、どれくらいですか?

藤原:全部で30坪ぐらいだそうです。奥の部屋も手前の部屋と一緒にでき、仕切り方はその時々で自由自在にできるそうです。ですから「何でも自由に使ってください」ということでした。

松本:まさに自由空間ですね。

藤原:そうなんです。実際に、どんな活動をされているかについても、インタビュー後半で伺っています。



●インタビュー後半

藤原:他にもいろいろな活動されていると伺っていますが。
蔭山:私たちの世代が若い頃には歌声喫茶が流行りましたが、その昔懐かしい歌声喫茶を「ふれあいと希望のともしび歌声広場」として年4回、2月、5月、8月、11月の第1土曜に、ギャラリーNOVA「自由空間」でやっています。

藤原:ここにあるピアノも利用されるわけですね。
蔭山:ピアノとアコーディオンで生ビールを飲みながら楽しく歌っています。

藤原:子ども達を対象としたイベントみたいなのもあるのですか?
蔭山:普段、子ども達には絵本図書館を利用してもらっています。毎年夏休みにはギャラリーで駄菓子展を開催し、駄菓子の展示だけでなく販売もしています。昔あちこちにあった駄菓子屋さんが今はすっかり姿を消してしまいました。ですから夏休みに1ヶ月間だけですけど駄菓子を並べて、子ども達とコミュニケーションをとっています。また、夏休みの一日に子ども達向けのお祭りというかイベントもやっています。去年の夏は、近くの公園で造形教室を開催し、人形作りや凧作り、わらじ作り、竹とんぼ作りをやりました。また今年もやりたいと思っています。



●スタジオ

藤原:「どうしてNPO法人にしようと思われたのですか?」とお聞きすると、しっかりとした形にしないと、周りの人に認めてもらえないだろうということでした。それで、NPO法人化したからには、しっかりしたイベントもしていきたいと、落語会をされています。実は、この地区の出身者に、桂米朝さんのお弟子さんの桂千朝(せんちょう)さんがいらっしゃいます。亡くなった桂吉朝(きっちょう)さんと同期の方で、千朝さんは地元ではよく知られている方です。昨年9月に、初めて落語会を開催したところ、すごく評判が良かったそうです。そこで、今年の6月に2回目の落語会を開催されます。6月10日(土)の午後3時から、前売りチケットが1000円で発売されていますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。



 『自由空間倶楽部』の活動拠点、ギャラリーNOVA「自由空間」の開館時間は、午前9時から午後6時30分まで。ギャラリー茶房「そら家」は、午後4時まで開いています。ギャラリー茶房の方はNPO法人ではありませんが、おいしいお茶が飲めますので、ぜひお立ち寄りください。どちらもお休みは毎週月曜日です。



お問い合わせ/
TEL:06-6320-7036


● 取材を終えて、感じたこと
お話は、活動拠点のギャラリーNOVA「自由空間」で伺いました。ゆっくりとギャラリーをのぞいたり、時には落語会や生の演奏が聴けたりと、うまく静と動が調和されている空間です。内装も手作りで、人の温かみを随所に感じさせる、とてもくつろげる空間でした。
喫茶店はNPO法人の事業ではないそうですが、陶器も蔭山さんの手作りで、同じものが2つとありません。そのようなカップでいただいたコーヒーは、より一層おいしく感じられました。一度行ってみる価値ありですよ!

出演者写真 代表理事 
蔭山 力雄さん

広く明るい
ギャラリーNOVA「自由空間」の入り口

高公崇と高橋太郎による、
弦楽器の心地よいコラボレーション、
「ヴァイオリンとギターの夕べ」

ソプラノは高野久美子、
ピアノを浜野千津による、
「クリスマス コンサート」

『NPO法人 自由空間倶楽部』
設立記念フォーラム。
“だれもが文化人になるために”
立命館大学 木津川計教授による講演

「塩山利彦個展」では、
ワークショップのスケッチ教室も
行われました

第1回「桂千朝の落語を聴く会」には、
たくさんのお客さまが集まりました

“まちぐるみで新しい大阪づくり”
というテーマで、
第7回市民フェスタに参加

「ふれあいと希望のともしび歌声広場」
では、みんなで楽しく歌います




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