●インタビュー前半
藤原:『ボランティア・アドバイザーの会』について、簡単にご説明ください。
野山さん(以下、野山・敬称略):簡単に言えば、ボランティア活動をされている方々の相談に乗ったり、支援をしたりする団体です。
藤原:設立のきっかけをお聞かせください。
野山:4、5年前に、大阪市ボランティア情報センターが『ボランティア・アドバイザー養成講座』を2年ほど実施したのですが、その講座に参加した人たちが、引き続いてアドバイザー活動をしようということで作りました。
藤原:各種ボランティア団体のリーダー的存在として、アドバイスをするというのは、難しいのではありませんか?
野山:そうですね。ただ私どもの会のメンバーは、それぞれ、団体やグループに所属しており、その主たるメンバーになっています。代表者の方もたくさんいらっしゃって、経験豊富な方が多いです。
藤原:どのような相談が、多いのですか?
野山:正直なところ、ボランティア活動をされている方々からの直接的な相談というのは非常に少ないです。私たちも、それぞれボランティア活動をしていて、悩みや様々な問題を抱えているのですが、なかなかそれを相談するところがない。みなさん知らないのですね。アドバイザーの会も全然知られていないので、何とかしてもっと広く知っていただきたいと、当面はそういう活動を続けています。
●スタジオ
藤原:野山さんは元々、福祉の住まい作りの窓口として、介護保険に関連する住宅改修の相談に乗ったり、子どもの木工教室を開催したりする団体に所属していらっしゃいました。『ボランティア・アドバイザーの会』が設立されて4年になりますが、「ボランティアをしたいのですが、私に何ができるでしょうか?」といった相談に来る方が多いそうです。本当はボランティア活動をしていく中での困ったことや悩みなどの相談に乗ることを目的に作られたのですが。
松本:ボランティアをやっている方の、さらなる悩みにアドバイスをするというのが原点ですよね。
藤原:本来はそれが目的だったのですが、その前の段階の、「ボランティアをしたいけれど、私に何ができるでしょうか?」という方が多いので、そうした相談にも応じているそうです。メンバーは各種ボランティア団体でそれぞれの活動を長く経験されている方が多いので、会としては、とにかく悩みのある人の話を聞いて、対応できるものは対応して、それでもできないものは大阪市ボランティア情報センターに振る。具体的な解決策を示さなくても、中には自分の話を聞いてもらうだけで満足して帰って行く方もいらっしゃるそうです。後半は、分かりやすいアドバイスなどについてもお聞きしています。
●インタビュー後半
藤原:これからボランティアを始めたいという人には、どんなことをアドバイスされますか?
野山:気軽に、自分がやりたいと思うことをやるのが一番いいと思います。ただ、一つ気をつけていただきたいのは、ボランティアといえども責任はあります。その点だけ認識していれば、極端な話、どんなことをしてもいいのではないかと、私は考えています。
藤原:メンバーの年齢層は、どれぐらいの方が多いのですか?
野山:中高年以上が多いです。
藤原:最後にお伺いします。野山さんにとっての大阪の良さをお聞かせください。
野山:大阪の人情味があるところ、人なつっこいところ、それに面倒見のいいところが、私は一番好きですね。
藤原:これからも頑張ってください。
●スタジオ
藤原:“ボランティア”とひとくちにいってもいろいろありますが、一般的には“してあげる”というイメージで捉えられがち。そうではなく、自発的に自分から何かをするという意味に捉えて活動することが大切です。そういう意味で、何をしたらいいか分からない人も、アドバイスしていただけたり、相談できる、コミュニケーションをとってもらえる場所があるのは、すごくいいことだと思います。また何かやろうと思った時に始める。する以上は責任をもつ。これはもう基本ですね。『ボランティア・アドバイザーの会』への連絡は、大阪市ボランティア情報センターまでお願いします。
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お問い合わせ/
大阪市ボランティア情報センター
TEL06-6765-4041
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代表
野山 恭一さん |
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スタッフのみなさん
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定例懇親会は、会のあらゆることが
話し合われます
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「障害者就労支援ガイダンス」、
来場される方が真剣な分、
準備も周到に行います
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「障害者就労支援ガイダンス」には、
たくさんの方に
参加していただいています
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「市民フェスタ おおさか」では、
ブースを出して、
会のPRを行いました
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野山さん「ボランティア活動を
“する・しない”は自由です。
ただし、する以上は
責任を持ってほしいです」
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