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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知って欲しい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2005年10月15日(土)放送

今回は、『NPO法人天王寺21協議会』の活動をご紹介します。この団体は、天王寺区内の会社や商店会など、商売をされている方の集まりです。天王寺区に本社のある近畿日本鉄道や都ホテル大阪などの大きな会社もメンバーですが、その多くが中小企業や商店の皆さんです。
元々はビジネス面での活性化を図るための組織ということで集まったようなのですが、活動の幅がどんどん広がって、とても文化的な香りがする活動をされています。それでは、『NPO法人天王寺21協議会』代表理事の熊谷晃一(くまがい こういち)さんのお話をお聞きください。

収録写真メイン


藤原 NPO法人『天王寺21協議会』の活動は、いつごろ、どんな形でスタートしたんですか。

熊谷さん(以下:熊谷・敬称略)

 『天王寺21協議会』がNPO法人に登記したのは3年ほど前になりますが、前身はこの天王寺の大阪商工会議所の支部の下部組織でした。しかし、そこではいろいろ変遷がありまして、3年前からメンバーもある程度変わりました。それをベースに、私たちがやっている「町おこし」をコンセプトにしながら、NPOを立ち上げることになりました。

藤原 発足当初はどんな活動をされていたんですか。

熊谷 私自身がデザインの仕事をしておりますので、どうしてもデザインなりアート系の仕事ということになります。例えば、私が以前から取り組んでいた「歩いてみるアート展」です。ここ、天王寺区は文教地区なので、区内に幼稚園がたくさんあります。そういう幼稚園児たちに天王寺区内を歩いてもらって、小さい子どもさんの目を通して天王寺の良いところを、いろいろな絵に描いてもらっています。これは10年ぐらいずっと続いています。

藤原 絵画に関することが多いようなんですが、他にどういったことをされているんでしょうか。

熊谷 ちょうど10年前、当時は大阪市がオリンピック誘致で、ベイエリア方面へどんどん開発が進んでいる時のことですが、この上町台地のいいところがちょっと忘れられているのではないかと感じました。実は私自身、天王寺のライオンズクラブに席を置いていますが、われわれの天王寺のライオンズクラブというのも忘れられているんじゃないかと危機を感じました。そこで、上町台地を多いにPRしようということで、「上町台地を描こう」という展覧会を上六の近鉄百貨店でおこないました。これが非常に好評を得て、それからテーマも、「上町台地だけでは範囲が狭いので、せっかくだから広く大阪を視野にとらえて、“大阪を描こう”という風なことをやってもらったらどうだろう」というお話がありました。だからそれ以降、「大阪を描こう展」が開催されるようになり現在に至ります。また、毎年1月に上本町6丁目の近鉄百貨店(上本町店)で展覧会が開催されます、今年の10回展の募集をおこなっています。ちなみに来年は1月13日からです。

●スタジオにて

この展覧会の作品は、一般の方から先生などのプロの方まで幅広く応募されます。入賞作品はハガキにして販売もされるということもあり、年々レベルがプロ並みに高くて本格的なものが多なっています。

チンチン電車や天王寺の七坂となど、本当に精巧に描かれています。天王寺区、阿倍野区、その辺りの神社や町並みなども描かれていて、中には文章で補足までされています。情報もしっかりしているし、視覚効果もあって、見ていても楽しいです。

●インタビュー後半

藤原 今後、『天王寺21協議会』は、どのようになっていこうと考えてらっしゃいますか。

熊谷 ひとつは大阪市が今、こういうNPOを糾合しながら、とくに上町台地を特化して、いろいろ見直そうじゃないかという気宇にあるんですよ。それに、多くの人にこの上町台地の本当の良いところを皆さんに熟知してもらいたい。やっぱりいろいろ聞きかないと、本当に住まいとか事業とかその周辺のことしか分かりませんから。だから町を歩いてみたのです。初めは外から眺めるだけでしたけど、地理や歴史などその他、文化的なこと含めて、天王寺にはいろんな歴史の長い流れや悠久の中にここだけの良さというものをたくさん見つけました。そういう財産をわれわれは、コンセプトのひとつである「町おこし」ということを通し、ことあるごとにPRしていきたいなと思います。

藤原 それでは最後にお伺いします。天王寺に代表される大阪の良さ、ここが好きや、という点を教えてください。

熊谷 私自身、実は天王寺区でこういうデザインの事業所を開いて、もう30年を越えているんです。元々の住まいは枚方でしたが、本当に天王寺に移住し、根を下ろして18年になります。ということで、ほとんど一日生活してますと、気が付かないことも多いんですけど、やっぱり天王寺区は緑も多いし、そういう住環境としては非常にいいところだということはあります。

藤原 絵とかマップを見せていただいて、本当に一斉にこの天王寺の良さというのを総復習できたような気がします。今後も頑張ってください。

熊谷 ありがとうございます。

●スタジオにて

現在制作中のマップは、天王寺区、阿倍野区の観光案内センター、それから天王寺区、阿倍野区の主要な駅などにセットされる予定です。また、都ホテルやアヴィーナ大阪など大きなホテルに置かれるということです。

すべての文化遺産などが描いてあるし、住環境で緑が多いというお話もありましたが、このマップを見ていても、緑地帯や歴史の町ですからお寺などが多くて、その色分けが丁寧にされていて、その散歩道を歩いてみたいと本当に思います。



NPO法人天王寺21協議会の活動に興味のある方は、ホームページをご覧ください。

URL→http://npo.tennoji21.com/
出演者写真 代表理事の
熊谷晃一さん


あべちかにて展示会.

上本町コンコースにて展示会

上本町コンコースにて展示会2

ラベルデザイン、味すべてにこだわった「七坂ワイン」

熊谷さん作・四天王寺

絵画・美章園前

取材写真
絵画・口縄坂

取材写真
絵画・阿倍王子神社

取材写真
絵画・天王寺動物園

取材写真
絵画・路面電車

取材写真
絵画・安部清明神社

取材写真
熊谷さん作・源聖寺坂

取材写真
熊谷さん作・愛染さん
お問い合わせは/NPO法人天王寺21協議会
TEL 06-6772-0879


  ● 取材を終えて、感じたこと
第一印象は、絵てがみコンテストやワインやマップ作りと、幅広いジャンルを手掛けてらっしゃるのだな〜でした。
でも、歴史的遺産に恵まれた天王寺区&阿倍野区の魅力を一般の方に絵てがみに変えて表現してもらい、優秀作品を町歩きの参考に作ったマップや、オリジナルワインのラベルに使用するといった具合に、実は全て繋がっているんですよね(^^♪
このような一連の動きが、町の活性化という結果を生んでいるのでしょう。絵てがみに選ぶポイント探しは、町を見直す良い機会ですものね!

藤原さん写真

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