ホームページでは、大阪が大好きな私、藤原宏美がNPO法人やNGOなどの団体をご紹介していきます。今回は上町台地から、大阪を盛り上げよう!!ということで色んな活動をされている「上町台地からまちを考える会」事務局長の山口洋典さんにお話をお聞きします。
Q,まず、上町台地というと、どこからどの辺りまでを指すんでしょうか?
「北は大阪城から南はJRの天王寺駅、東がその間のJR環状線の東側の線で、そして西側は松屋町筋・・・と、この4つの線でくくられる辺りが、上町台地というふうに思っています。私たちは、東成区や生野区のコリアタウンのエリアまで含んで上町台地の周辺部という風に言えるんじゃないかなと、考えています」
Q,かなり広範囲な上町台地、こちらで活動されているということなんですが、上町台地からまちを考える会の主な活動内容を教えて下さい。
「一言でいえば『コミュニティ・シンクタンク』ということになりますね。シンクタンクといっても難しいものではありません。上町台地の魅力を伝えていくために私たちは3つの観点から活動を進めています。1つは難波宮跡などがあり、歴史資源にあふれる町ですから『資源の力』。2つ目は地域の結びつきという観点から『コミュニティの力』。そして3つ目が文教地区という特徴や、福祉施設、病院などもたくさんありますので、そうした教育や人材育成という観点から『市民の力』。これら3つの観点から活動をしています」
Q,地域密着型という印象を受けますね。具体的には、どんな活動や事業をおこなっていますか?
「今、言いました資源力、コミュニティ力、市民力という力を高めていくためなのですが、『上町台地・まちの学校』という事業があります。お寺で色々なイベントをしたりしながら、町そのものを学習のフィールドにしていこうという事業です。他には今年で5年目になりますが、アートイベントなどを行う『アートマンスリー』、そして町を歩いて、あるいは自転車でじっくりまわって町の魅力を探っていく『アートツーリズム』という活動があります。外国人留学生の方も参加されたりして、とても楽しく活動しています」
Q,「上町台地からまちを考える会」の発足経緯を教えてください。
「平成12年のことになるのですが、鶴橋から少し西へ行ったところに筆ヶ崎という地域があり、そこにある赤十字病院の高層化に伴う地域再開発がおこりました。当時行政などもそうした再開発にからみ、いろいろ難しいこともあったのですが、そういう動きの中で、町づくりに関しての活動をされている方々の話を聞く機会があったんです。その活動家の方々から“何か、地域の活性化のために一緒に活動しませんか”といった呼びかけがあって『上町台地からまちを考える会』が結成されたという経緯がありました」
Q,今後の活動目標や方針などを教えてください。
「最近の小学校などでは殺伐とした事件や事故が多いですよね。それに、特に都心部では少子化が深刻な問題になっています。そういう時世の中でもう一度、学校を地域の中に取り戻そうという動きがあります。“地域で子どもを育む”、ということですね。学校の先生だけではなく、そこに住む地域の大人たちがみんなで子ども達を育んでいこうということのために、色々な仕掛けを考えていきたいですね。そして私たちが行っている活動を通じて、より良い町づくり、地域づくりをしていければ、と思っています」
「上町台地からまちを考える会」の活動に興味のある方は下記のホームページをご覧ください。また、イベントの参加や運営のお手伝いに興味のある方は、メール、ファックスで問い合わせ下さい。
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「上町台地からまちを考える会」
事務局長
山口 洋典さん |
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アートツーリズム・外国人留学生 |
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アートマンスリー・参加者
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アートマンスリー・光明寺本堂にて
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