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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2007年3月17日(土)放送 放送を聴く
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  水墨画『昌游会(しょうゆうかい)』

今回は、天王寺区民センターで水墨画と書道の講座を開いていらっしゃいます、水墨画『昌游会(しょうゆうかい)』をご紹介します。水墨画というと、難しい世界のように思えますが、こちらは、初心者でも楽しんで学べる水墨画の講座になっています。気軽に水墨画が習えるなら、やってみたいなあと思っている方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか。主宰の曽我昌石(そが しょうせき)さんに、お話を伺います。

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松本:まず、『昌游会』という会の名前について、お聞きします。どういうところから付けられたのですか?
曽我:昌は、(私の名前)昌石(しょうせき)の昌です。だから、“昌石と一緒に遊ぶ”、という意味もありますし、“盛ん”という意味も、“まさに”という意味もありますね。“まさに、あそぶ”、“盛んにあそぶ”、“昌石とあそぶ”という意味です。游(あそぶ)という字は、水墨画は水を使いますので、しんにょうの代わりにさんずい偏にしているわけです。

松本:天王寺区民センターで初級講座を開いていらっしゃるそうですね。
曽我:初めはみなさん初級でしたが、今はもう初級ではないです。

松本:元々は、どういう経緯で始められたのですか?
曽我:元々は、半年間という限定で、天王寺青少年ホームで教えていました。その時は初級講座でしたが、みなさん道具も揃えて、楽しみながら続けたい、ということになってずっと続いています。

松本:その初級講座で、始められたのは何年ぐらい前ですか?
曽我:14年ぐらい経ちますかね。

松本:水墨画は、見たことはあるのですが、自分で描いておられる方は少ないように思います。相当難しいですか?
曽我:墨一色で表現するんですから。

松本:奥深いものを感じさせてくれるわけですよ。
曽我:そうですね。奥ゆかしくて、高尚な絵ですね。

松本:誰でもできるんですか?
曽我:こつさえ飲み込めば、そこそこ描けるようになります。段々上達していけば本人も楽しいし、でき上がった作品を人から褒められたりすると、余計にうれしくなります。それぐらいまではできるようになります。

主宰
曽我昌石さん


先生のお手本は“手品”のよう

熱心に描く受講者のみなさん



松本:そのこつというのが大事だと思うのですが、濃淡だけで描いていくわけですよね?
曽我:色も付けますよ。墨だけで描く場合もありますが、墨を主にして、水彩画のように色を付ける場合もあります。それは“墨彩画”といいます。

松本:なるほど。そのこつというのを、できれば少し、教えていただきたいのですが…。
曽我:まず水を筆に付けて、ふきんを使って水分を調節します。根元は水をそのままにしておきます。それで、薄い墨を筆の中ほどまで付けます。筆の先のほうに濃い墨を付けます。その筆を横にして線を引けば、筆の先にくるところが濃くなりますね。その下の部分は、薄い墨と混ざって薄くなります。だんだんぼけていきます。それが“ぼかし”です。

松本:そうやってぼかしているわけですか。2回、3回と塗っているのではないのですね。
曽我:違います。筆数が少ないほど良いので、一筆でそれを表現するわけです。他にも、筆の繊維を活かして木の枝を描くなど、いろいろなテクニックがあります。

松本:話を聞いただけで「ほー!」と思いますが、それを実際に、教えていらっしゃる方に見せた時、みなさんの反応はどんな感じですか?
曽我:初めは「うわっ、すごい!手品みたい」と言われますね。描いているところを、みなさんに集まってもらって見てもらいます。説明しながら描いて、その後、席に帰って描いてもらうということもしています。

松本:どんな紙に描いてるのですか?
曽我:作品は、Fの6号の色紙です。他に普通の色紙(大色紙)、大色紙の4分の1の大きさの豆色紙、はがきや短冊などにも描きます。いろいろ変化を持たせて飽きさせないように、工夫しています。

松本:みなさんは好きなように描かれるのですね。
曽我:手本を渡して、描いてもらいます。でき上がったら添削します。

松本:黒い墨で、添削されるのですか?
曽我:付け加えます。

松本:みなさん、自分では「うーん、良くできたな」と思っているのに、先生が筆を入れたら…。
曽我:「あぁ、良くなった!」という感じで、喜んでくれますね。

松本:なるほど。みなさんが描かれた作品の発表の場はあるのですか?
曽我:展覧会をしています。

松本:どれぐらいのペースでやっているのですか?
曽我:1年に1、2回ぐらいです。展覧会があると、みなさん張り合いがありますから。

松本:どういうところで発表するのですか?
曽我:区役所の区民ギャラリーや、地下鉄の駅の構内に出させてもらったりしています。

松本:自分の描いた絵が、そういうところに展示されるのは、やっぱりうれしいでしょうね。実際に教えていて、「良かったな」と思える時はどんな時ですか?
曽我:やっぱり喜んでもらえる時ですね。ワイワイ、ガヤガヤ言いながら一緒に描いて、楽しいです。

松本:講座は、いつされているのですか?
曽我:第1、第2、第3火曜日の月3回、午後1時半から午後3時半までの2時間の講座です。

松本:受講料はおいくらですか?
曽我:1ヶ月3300円いただいています。

松本:受講期間は、やはり4月から始まるのですか?
曽我:そういうことは決めていません。空席があれば、いつでも入ってもらえます。

松本:我々も水墨画を描く機会はあまりないですが、これからももっと広げて、どんどん若い人にも教えていく機会を作っていただければと思います。これからも頑張ってください。今日はどうも、ありがとうございました。
曽我:ありがとうございました。

藤原:天王寺区民センターで開催しています『昌游会』の水墨画講座と書道講座について、詳しくは、天王寺区コミュニティ協会までお問い合わせください。


<お問い合わせ>
天王寺区コミュニティ協会
TEL 06-6771-9981

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