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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2007年2月3日(土)放送 放送を聴く
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  生野手話サークル『レインボー』

今回は、生野手話サークル『レインボー』をご紹介します。2週間前にも、東成区の手話サークル『年輪』をご紹介しました。手話を勉強しているみなさんが増えていることは、素晴らしいことですね。日本では4月に公開される『バベル』という映画で、菊地凛子(きくち りんこ)さんがアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされていますが、彼女は聴覚障害者の役を演じていて、役所広司(やくしょ こうじ)さんと手話でコミュニケーションするシーンもあるようです。いろいろなところで、ろうの方や手話への関心が高まっていくといいですね。生野手話サークル『レインボー』会長の西田美枝(にしだ みえ)さんにお話を伺います。

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松本:どんなみなさんの集まりなのですか?
西田:大阪市の委託を受けている生野区聴言障害者協会がありますが、そこが毎年開催している『大阪市手話奉仕員養成講座 入門〜基礎コース』を修了した人が集まっております。

松本:講習はどれぐらいのペースでやっていたのですか?
西田:週に1度、2時間程やっています。

松本:どれぐらいの期間勉強されたのですか?
西田:まず入門コースが半年間あります。それを終えて、希望すれば、あと半年間の基礎コースに進めるようになっています。

松本:西田さんが講習を受けられたのは、いつ頃ですか?
西田:平成8年です。

松本:きっかけは何ですか?
西田:私には息子が2人おりますが、その息子が大きくなって子育てに一段落したというか、子どもに必要とされなくなってしまいまして(笑)。子どもにばっかり「勉強せえ、勉強せえ」と言っていないで、私も何か勉強してみようかなと思ったことがきっかけですね。

松本:それで手話を選ばれたのですか?
西田:手話は道具もいらないし、私の体一つあれば始められます。それと、手話ロックバンド『シャンテ』の手話ボーカル、山本智子(やまもと ともこ)さんの手話の流れがものすごく美しく素晴らしくて、憧れてやってみました。

松本:実際に習ってこられて、その『シャンテ』の手話ボーカルの方のようにできましたか?
西田:いえ。とてもじゃないですけど、難しいですね(笑)。

松本:その後、手話に入っていったのには、理由がありますか?
西田:私は割としつこいというか、しぶとい性格なので(笑)、一度始めたことを辞めるのは具合が悪いかなということと、続けるということに意義があるのではないかと思って、今まで続けております。

松本:“継続こそ力なり”と言いますね。
西田:力になっているかどうかは、分からないですけどね。

松本:1年勉強したら、どれくらいできるようになるのですか?
西田:あいさつや日常会話ぐらいはできるようにはなります。私は45歳で始めたので、もう少し若い人たちに比べたら、ついていくスピードが遅くて、最初は落ちこぼれでした。

松本:ろうの方の手話は、いろいろ特徴があるそうですね。
西田:基本的には同じですが、癖もあり、一人一人違います。普通の言葉でも全国各地に方言があるように、その土地によって違うのですね。完璧に話すのはなかなか難しいです。

松本:なるほど。それをいろいろ表現していくというのは大変でしょう。
西田:そうですね。でも「気持ちがあれば、あんたの表情で分かる」と、ろうの方々は言ってくださいます。

松本:そういう信頼感があるというのは、うれしいことですね。
西田:それが一番ですね。

松本:生野手話サークル『レインボー』は、どんな活動をしているのですか?
西田:手話の定例学習会を、毎週水曜日、区民センターを借りてやっています。

松本:どういう勉強をしているのですか?
西田:ろうの講師の方に来ていただいて、いろいろとテーマを決めて、手話で表現するといったことなど、さまざまです。

松本:勉強会だけ、されているのですか?
西田:水曜日が5回ある月は、その5週目に『茶和(さわ)会』を行っているんです。ろうの方やいろいろな人をお招きして、おしゃべりします。

松本:ちょっとした交流会ですね。
西田:そうですね。お茶などもご用意して。

藤原:いつもの勉強会より気楽な感じですか?
西田:はい。ゲームもします。今年の1月31日は5週目の水曜日で、特別にちらし寿司と具だくさんみそ汁で『新年茶和会』を開きました。例年はおでんを作っていましたが。

松本:盛り上がるでしょうね。普段とは違う新年の茶和会ですから。他に、水曜日以外の活動は、あるのですか?
西田:行事として、春はお花見、夏はビアガーデン、それから秋は味覚狩りとかハイキング、冬のクリスマスというふうに、遊びにも行きます。他に、ろうの方が大阪府下全域から集まる文化祭が毎年1回あります。『レインボー』は、うどんの模擬店を出店してます。去年は400食くらい売りましたね。結構人気があるんですよ。

松本:そういった売り上げ金は、どうされているのですか?
西田:ろう重複障害者をご存じですか?ヘレンケラーさんのようにろうの他にも障害のある方のことで、そういう人たちの働く場所がないので、働ける場所を作るということが、今、活動の主になっています。売り上げ金は、2007年の4月に港区港晴(こうせい)に開所する『あいらぶ工房』の建設資金として回しています。ここ何年かは、頑張ってそちらへ寄付させてもらっています。

松本:活動にも具体的な、目標、目的があると、やりがいがありますね。
西田:苦労もまだまだ多いのですが、4月に開所なので期待が大きいです。

松本:最後になりましたが、生野区の良さ、生野区の自慢を教えてください。
西田:良く言えば“家庭的でやさしい”というところでしょうか。別の言い方をすれば、“おせっかい”かも知れません。

会長
西田美枝さん

お花見での記念撮影
京阪・八幡駅にて

『いくの福祉まつり』のステージでは
手話歌と手話ダンスを披露!

『いくの福祉まつり』のバザー風景

毎年多くの人で賑わいます

『ろうあ者文化祭』にて
うどんの模擬店『れいんぼ〜亭』

行列のできる店!?『れいんぼ〜亭』

『生野区紫陽花まつり』では
ステージ上で手話通訳を!

ろうの方にも過ごしやすい町を
めざします!

『レインボー』の手話通訳が大活躍!



松本:でも大阪人のおせっかいは、ありがたい面がありますよ。
西田:もう生野区からは引っ越せないと思います。

松本:西田さんは生野区のご出身なんですか?
西田:違います。主人が出身で、最終的にここへ戻ってきたという感じです。

松本:今はその生野区の良さに浸かってしまっているというわけですね。
西田:どっぷり浸かってしまって、私のほうが、元々ここの住人のような感じです。

松本:ご主人が「出ていきたい」と言っても、「いや、ここにいよう」という感じになっているのですね。
西田:そうですね。

松本・藤原:今日は、お忙しいところ、どうもありがとうございました。
西田:ありがとうございました。

藤原:手話サークル『レインボー』に関してのお問い合わせは、生野区コミュニテヘ協会までお願いします。
また、手話サークル『レインボー』では、港区港晴にできる『あいらぶ工房』の建設にあたっての募金活動を行っています。主要な駅で募金活動を行っておられますので、見かけられた方は、ぜひ募金をお願いします。


<お問い合わせ>
生野区コミュニティ協会
TEL 06-6716-3020

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