今回は、『住之江区子供会育成連合協議会』の活動をご紹介します。大阪市の子供会の組織は、まず大阪市子供会育成連合協議会があり、そこに24区の子供会育成連合協議会があります。住之江区子供会育成連合協議会もその一つです。そしてその中に、小学校区ごとに連合子供会というのがあり、さらにその下にも、それぞれの地域の子供会があります。最近は子どもが減っていますが、こうした子供会の活動は、いつまでも活発にしてほしいですね。住之江区では、どんな活動をしているのでしょうか。会長の樋口龍夫(ひぐち たつお)さんにお話を伺います。
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松本:『住之江区子供会育成連合協議会』に所属する子供会は、いくつあるのですか?
樋口:小学校が14校区ありますが、今はそのうちの12校区が加入されております。
松本:その12校区の連合子供会には、子供会はいくつあるのですか?
樋口:小さい組織として、今は70単位あります。
松本:これは昔に比べてどうなのですか?
樋口:半分以下ですね。多い時は200近くあったと思います。
松本:やはり子どもが減っているということが、大きな原因ですか?
樋口:そうですね。それと指導者の方々も年齢が上がってきて、なかなか苦しいところもあると思うのですが。
松本:なるほど。樋口さんご自身は会長になって何年目なのですか?
樋口:平成18年度からなので、1年目です。
松本:子供会の活動に関わり始めたのは、いつ頃からですか?
樋口:今で20年になります。
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会長
樋口龍夫さん
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「住之江区こどもまつり」の様子
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松本:やはりきっかけは、お子さんが子供会に入っていたということなのですか?
樋口:そうです。お世話になりましたので、こちらもお手伝いさせていただこうと思いまして。
松本:実際に子供会のお世話をするようになって、感じたことや印象に残っていることは?
樋口:最初はとまどいもありましたけど、自分自身が段々のめり込んでいきました。また今、夜に公園辺りで若者が群がって話していたりすることがありますが、普通の人はちょっと怖がって、なかなか近付かないと思います。でも、私はあえてその真ん中を突っ切って行くんですよ。そうすると、文句でも言ってくるのかなと思ったら、「こんばんは」とか可愛らしくあいさつしてくるんですね。
松本:ほー。それは昔から顔なじみの子が、子供会でお世話になったことを覚えているのですかね。
樋口:そうでしょうね。当時はスポーツをやっていましたから、私は怒ったりしていたのですが、ふれあいもあると思うんですよ。
松本:それってうれしいですよね。何年も経っているのに。
樋口:はい。非常にうれしいです。
松本:顔なじみでなかったら、「なんやおっさん!どこ通っていくんや!」って言われかねないですよ。そういう意味でも、子供会の活動はおすすめなんですね。
樋口:ぜひとも、いろいろな方に携わっていただきたいですね。
松本:住之江区の子供会活動の特徴を伺いたいのですが、まず、スポーツはどんなことをされているのでしょうか?
樋口:どこの校区も一緒だと思いますが、今まではソフトボールやキックベースボール、近年ではサッカーなどが盛んになってきております。住之江区でも特にソフトボール、キックベースボールに力を入れています。特徴の一つとしては、低学年サッカー大会をしています。
松本:低学年で、サッカーはあまりやらないのですか?
樋口:24区内ではされていないと思います。おそらく住之江区だけです。
松本:どうして始めようと思われたのですか?
樋口:私の先輩が始めたのですが、低学年からサッカーに興味を持ってほしいと思って始めました。今の時代を見据えても、スタートが大事ですよね。
松本:高学年になったらどうなるのですか?
樋口:今は地域に、いろいろなクラブチームがありますから、技術の上達をめざして、クラブチームに行くと思います。子供会組織でも、コーチの免許を持った方など立派な指導者がいらっしゃいますが、技術的なことでは少し劣るのではないかという感じですね。
松本:なるほど。低学年の頃からサッカーをやろうじゃないかということですね。では次に、文化面の活動を伺いたいのですが。
樋口:住之江区では毎年12月の第1週の日曜日に、『こども文化祭』を開催しております。内容は演劇、ダンス、手話コーラスに芝居を加えたものなど、みなさんいろいろと趣向を凝らしておられます。
松本:昨年はどんなことをされたのですか?
樋口:『大阪市こども文化祭』に住之江区代表が参加しまして、劇の部門で最優秀賞を取りました。
松本:何が評価されたのですか?
樋口:昨年は、南港緑校区が、戦争時に動物園の動物たちを処分したというお話の『かわいそうな象』を劇にして、戦争のことを訴えました。劇の中には「お父さん、お母さん、僕は戦争に行きたくないんだ」というような台詞も入っていました。私も見せていただきましたけども、大人でも涙を誘われている方が、かなりいらっしゃったと思います。
松本:そうした劇などがあって、全体で評価されたということですね。その他にはどんなことされているのですか?
樋口:『住之江区こどもまつり』や大阪市の『こどもカーニバル』に参加させてもらっています。『こどもカーニバル』には模擬店、バザー、お遊びコーナーという三つの部で参加させていただいております。
松本:『こどもカーニバル』は、かなり大きな規模のお祭りなのですか?
樋口:子どもだけでも2万人規模です。大阪城公園でやります。
松本:子どもだけで2万人って、すごい規模のイベントですよ。
樋口:大阪24区から来ますので、結構集まります。
松本:他には、どんなことをされていますか?
樋口:もうすぐ行われます『区民マラソン』では、子どもの参加者の募集やお手伝いをします。毎年、最低でも200〜300人の子どもたちが参加してくれます。
松本:積極的に参加してくれるのですね。最近は、外で活動するのは「嫌やー」とか「寒いわー」と言って、なかなか子どもたちが集まらないところもあると思いますが、200〜300人も集まるのは、やはり普段の活動の成果なのかもしれないと思います。今後、何か考えておられることがありますか?
樋口:個人的に考えているだけなのですが“住之江区発、全国区へ”というようなオリジナルなニュースポーツを発信していきたいです。まだ企画段階で、具体的にはできてないのですが。
松本:イメージはあるのですか?
樋口:はい。例えばドッヂボールをやると、どんな子でも入ってきますよね。スポーツが苦手な子もいますが、楽しい感覚でみんな入ってきます。
松本:ルールも簡単ですからね。
樋口:それと、少人数でもできて、雨が降ったら室内でもできる。そんなニュースポーツを、住之江区発で全国に広めたいなという考えを持っています。
松本:なるほど。具体的なルールは分かりませんが、ドッヂボールをベースにして、少人数で、屋内でもできる手軽な感じのスポーツですね。子どもたちは夢中になると思いますね。最後になりますが、住之江区のPRをお願いします。
樋口:おそらく子供会としては、大阪24区の中でもトップ3に入るような活発な子供会だと思います。役員もおそらくほとんどの日曜日がつぶれていると思います。これも先輩たちが一歩一歩築いてきた賜物です。また、住之江区子供会以外の他の団体の方ともいろいろな連携がありまして、何をやってもスムーズに開催できます。そんなまとまりのある住之江区だと思います。
松本:雰囲気のいい町なのですね。子供会の時から基礎を作ってもらうということで、これからも頑張っていただきたいと思います。
松本・藤原:今日はありがとうございました。
樋口:こちらこそありがとうございました。
藤原:『住之江区子供会育成連合協議会』に関するお問い合わせは、住之江区コミュニティ協会までお願いします。
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<お問い合わせ>
住之江区コミュニティ協会
TEL 06-6683-2882
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