松本:チームワークが必要ですものね。“若い人”というのは、今、何歳ぐらいの人がいますか?
山内:うちの区で一番若い人ですと、21歳の人がいます。
藤原:若い!
山内:一番上は89歳です。
松本:幅広いですね。
山内:若い人はスポーツのゲームとして楽しみたい。高齢者はコミュニティのスポーツとして楽しみたい。そういう問題があります。
松本:なるほど。「○○さん、頑張らなあかんでー」という、普段の会話が楽しいわけですね。
山内:そうです。昔でいう井戸端会議ですね。
松本:ゲートボールが井戸端会議の入り口みたいなものですね。
山内:外から見たら「ダラダラしてる」と思うでしょうが、日本全国どこへ行っても、ゲートボール1試合は30分で終ります。その後は、お菓子を食べたり、井戸端会議をやっています(笑)。
松本:ところで、山内さんはおいくつなのですか?
山内:もうすぐ80歳になります。だから、後継者が欲しいわけです(笑)。
松本:でも、もっと上の方もいらっしゃるのでしょう?
山内:先日、府で表彰された方に、93歳の人が10人いました。私たちが一番の目標としているのは、ゲートボールを国体の正式種目にしたいということです。そのためには若い人が入らないと、国体の正式種目になりません。
松本:少年の部とか青年の部とかいろいろありますからね。
山内:そうです。
松本:大きな大会というのは、国体の他にどんなものがあるのですか?
山内:大阪府の大会、大阪市の大会です。先日、大阪市東成区のチームが大阪市、大阪府、近畿大会で勝って、世界大会へ行き、優勝しました。つまり世界一です。
松本:大阪市東成区のセンバツチームが世界一ですか!世界大会もあるわけですから、国体で正式種目にしたいという気持ちも分かりますね。ところで、ゲートボールをしているだけではなくて、地域に対するいろいろな奉仕活動もされているそうですね。
山内:ゲートボールをする時には許可を得ていますが、みなさんの公園を使っているわけですから、老人会にしろ、町会にしろ、ゲートボールの役員さんは、先頭にたって町の奉仕をしています。
松本:具体的にはどんなことをされているのですか?
山内:交通整理の立ち番や、町会のいろいろな行事にも参加しています。地元の清掃でも、先頭にたってやっています。
松本:最近は、ゲートボールに代わってグラウンドゴルフをやる高齢者も増えています。
山内:私はグラウンドゴルフの指導者もしていますが、グラウンドゴルフは、自分で好きな時に行ってできる個人競技です。ゲートボールは、仲間がいなかったらできません。それがゲートボールのいいところです。
松本:なるほど。ゲートボールはコミュニケーションが大事ですからね。
山内:そうしないと、うまくいきません。
松本:最後に西淀川区の自慢をお願いします。
山内:西淀川区は“公害の町”と言われていましたが、随分と変わってきました。光明寺というお寺には、神功皇后の墓や源義経がよろいを掛けた松など、古い史跡もたくさんあります。だから、昔の公害のイメージは吹っ飛ばして、“緑の住みよい西淀川”にしたい、と思っています。私たちも地域で楽しむスポーツをモットーにしています。
松本:公害のイメージだけが前面に出るのは困りますね。そういう偏ったイメージは持たないで、ということですね。ゲートボールも、90歳で頑張っている方もいらっしゃいますので、山内さんもそれに負けないように。
山内:ゲートボールをラジオ大阪でもっとPRしてください!
松本:分かりました。そのように努めます。
山内:仲間作りに一番いいスポーツですから。
松本:山内さんが、どれだけゲートボールを好きなのかが分かりました。
松本・藤原:今日は、本当にありがとうございました。
山内:ありがとうございました。
藤原:『西淀川区ゲートボール連盟』の活動に興味のある方は、西淀川区コミュニティ協会へお問い合わせください。
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