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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2006年11月4日(土)放送

  井高野コミュニティクラブ『和(なごみ)』

東淀川区で活動されている井高野(いたかの)コミュニティクラブ『和(なごみ)』をご紹介します。『和』は、井高野地区の総合型地域スポーツクラブです。以前、生野区の『たつみスポーツクラブ』と、天王寺区の『夕陽丘スポーツクラブ』をご紹介しましたが、同じ総合型地域スポーツクラブです。事務局長の藪内繁博(やぶうち しげひろ)さんにお話を伺います。

事務局長
薮内繁博さん

キックベースボール参加メンバー

ミニバスケットボール女子参加メンバー

ミニバスケットボール男子参加メンバー

卓球参加メンバー

『和』のStaff




松本:井高野コミュニティクラブ『和』さんは、いつできたのですか?
藪内:大阪市が2010年までに、大阪市内の全ての区で立ち上げようとしている総合型地域スポーツクラブとして、今年の4月2日にできました。東淀川区では、大隅東支部、大桐支部に続いて三つ目。大阪市では10番目の総合型地域スポーツクラブです。

松本:現在、どんな種目をされているのですか?
藪内:カラオケダンス、ソフトバレーボール、ミニバスケットボール、ニュースポーツ、女子キックベースボール、小学生ソフトボール、成人女子ソフトボール、卓球、グラウンドゴルフ、剣道の10種目です。

松本:“カラオケダンス”って一体どんな種目ですか?
藪内:カラオケの曲をかけながらダンスを踊るというものです。今、60人ほどの女性が参加しています。『よさこいソーラン』や、美空ひばり、森進一などの歌謡曲をカラオケでかけ、それに振り付けをして踊るというものです。

松本:歌謡曲のカラオケをBGMにして、それに合わせて踊っているわけですね。 歌は?
藪内:歌は、全く歌わないです。歌手が歌う時に、後ろで踊っている人がいますよね?そういうイメージです。

松本:バックダンサーとして踊っている、と考えればいいのですね。
藪内:はい。盆踊りと地域の運動会には必ず出ていただいて、踊ってもらっています。

松本:この“カラオケダンス”は、他でもやっていますか?
藪内:まずないですね。東淀川区には当然ないですし、大阪市でも聞いたことはないですね。

松本:似たことをやっているところはあるかもしれませんけどね。それを、“カラオケダンス”という種目としてやっているのは珍しいと思います。また、最近よく耳にする“ニュースポーツ”というのが気になりました。どんなものをされていますか?
藪内:年に1回、大阪市の全体交流研修会というのがあって、日本全国で発祥したニュースポーツについて学んでいます。私は昨年までは体育指導委員だったので、その研修会に出て、覚えてきた種目を取り入れています。

松本:ということは、毎年変わったりするのですね。
藪内:そうです。

松本:今、行っているのは何ですか?
藪内:今は“バトルカール東淀川”。これは名前の通り、東淀川区が発祥です。他はフリーテニスとフリスビーをやっています。

松本:その“バトルカール東淀川”って何ですか?
藪内:氷の上でするスポーツにカーリングがありますよね。あれを体育館の床の上でやるという競技で、東淀川区で考えたものです。7m四方のラインを引いて、下にローラーの付いたストーンを、守備側、攻撃側が三つずつ持ちます。それで守備側が投げたストーンに、攻撃側がストーンを当てて追い出すという競技なんです。

松本:ルールはカーリングと同じですね。
藪内:そうなんです。ただ“掃く”ところはないんです。ストーンを当てて追い出す、そういうスポーツです。


松本:それが東淀川区発祥の“バトルカール東淀川”ですか!藪内さんは、この総合型地域スポーツクラブの前は、何かのクラブチームを担当されていたのですか?
藪内:ソフトボールをやってました。町会のソフトボールチームの監督ですと、大体15年ぐらいやっています。

松本:この『和』さんの中にも小学生や成人のソフトボールチームがあるようですが、そのソフトボールチームで、感動的な出来事があったそうですね?
藪内:そうなんです。その話をすると、涙が出るかも分かりませんが…。去年の秋に、ちょっと身体の不自由な子がソフトボールのチームに入ってきたんです。コーチも一生懸命教えましたし、その子もスポーツが好きで頑張り屋なんです。井高野地区では、毎年小学生のソフトボール大会が開催されています。今年も5月に大会があり、チームが2回戦、3回戦ぐらいまで進んだ時に、その子が代打で出て、シングルヒットを打ったんです。その時、相手チームがエラーをしてしまって、その子がグラウンドを一生懸命走って、ホームまで帰ってきたんですよ。

松本:ほー!
藪内:私は本部席に座っていたのですが、もう涙が出てきて…。ちょうどその時に審判をしていた2人も、その子に一生懸命教えたコーチで、2人とも泣いているわけですわ。

松本:うわー、すごいですね。
藪内:周りのお母さんたちも泣いていて、私らにしたら、こういう子どもがいるからこそ、立ち上げて良かったと思えます。本当に“総合型”で立ち上げて良かったなと、今も実感しています。

松本:なるほど。そういうところへ飛び込んで来てくれた、子どもさんにも思わず拍手をしたいですね。まずそういう場に入って来るだけでも、なかなか大変だと思います。
藪内:そうなんです。やっぱりまずその子に勇気があって、コーチが熱心に教えてくれて、分け隔てなくやってくれたお陰で、そういう感動的な場面に出会えた、ということでしょうね。

松本:そのことだけでも、やって良かった、ということですね。ある意味、スポーツならではの感動という部分もありますよね。そのソフトボールチームには、今、何人いらっしゃるのですか?
藪内:今は小学生が75人います。

松本:大所帯ですね。
藪内:最初は5人からスタートしました。チームには75人の中から選ばれた1軍があって、私たちは“メジャークラブ”と呼んでいるのですが、その“メジャークラブ”が今年の東淀川区大会で優勝して、その勢いで北大阪大会も優勝したんです。

松本:レベルもかなり上がっているのですね。
藪内:はい。これを、あと何年も続けていきたいなと思っています。

松本:これからの夢や計画は、何かありますか?
藪内:東淀川区には大隅東支部、大桐支部、井高野支部と3支部の総合型クラブチームがあります。来年の1月28日に、その3支部で交流大会をやります。行く行くは、大阪で“総合型”を立ち上げているところ全てと交流試合をやりたい、というのが夢です。

松本:いい雰囲気で活動されていて、夢も大きくなってきて、いいですね。ところで、この『和』という名前は、どうやって決めたんですか?
藪内:みんなで相談しました。最初はもめて、いろいろなクラブ名が出たんです。そこにある女性が、平和の和と書いて『和(なごみ)』という名前を、“丸くまとまり、みんなで仲良く”という意味も付け加えて発表してくれました。その席上で、ほとんど全員一致と 言っていいほど、圧倒的多数で『和』という名前に決まりました。

松本:スポーツクラブの名前としては変わっているなと思ったんですが、逆にクラブの雰囲気が伝わってくるような、いい名前ですね。
藪内:ええ。『和』のイメージカラーは黄色で、黄色のTシャツや、黒に黄色の字で『和』と書いたTシャツなどを、各クラブで作ってもらって、それを着て頑張っています。

松本:最後になりますが、井高野地区の自慢をお願いします。
藪内:井高野区は、人口が1万人。町の周りを川が流れていて、緑豊かな町です。地域行事や各種団体行事、スポーツがとても盛んな町で、その活動を通して世代に関係なく交流をして、つながりを深めています。また、何か行事を行う時などもみんなで一丸となって動いて、常に前向きに地域のことを考えて、お年寄りや子どもたちが安全に、安心して暮らせる町づくりをめざしているというところが、私の誇りなんです。

松本:では薮内さん、1万人を全員メンバーにしてしまうぐらいに活動を広げていってください。
藪内:頑張ります!

松本・藤原:今日はどうもありがとうございました。
藪内:ありがとうございました。

藤原:井高野コミュニティクラブ『和』の活動に興味のある方は、東淀川区コミュニティ協会までお問い合わせください。


<お問い合わせ>
東淀川区コミュニティ協会
TEL 06-6379-0700

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