今回は、『天王寺区子供会育成連合協議会コーラス部』をご紹介いたします。このコーナーでは、いろいろな地区のコーラスの方に登場していただいていますが、大人のコーラスのほうが多く、“子ども会”のコーラス部というのは、初めてです。天王寺区の子どもたちは、どんな歌心で活動をしているのでしょうか。代表の西村伸子(にしむら のぶこ)さんにお話を伺います。
松本:『天王寺区子供会育成連合協議会コーラス部』って、非常に長い名前なんですが、天王寺の全ての地区の子ども会という意味でいいんでしょうか? 西村さん(以下、西村・敬称略):そうです。 松本:いくつの子ども会が含まれますか? 西村:八つです。 松本:具体的には、どこですか? 西村:地元の桃陽(とうよう)連合子供会、真田山子供会、東高津少年友交会、楞厳寺(りょうごんじ)子供会、生魂子供会、聖和子供会、五条子供会、四恩(しおん)子供会の八つです。 松本:そのコーラス部には、何年生の子どもたちが、それぞれ何人ぐらいいるのですか? 西村:現在のメンバーは幼稚園児と小学校の2年生、3年生、4年生、6年生です。 松本:ということは、誰もいない学年もあるのですね? 西村:そうなんです。 松本:全員で何人ぐらいなんですか? 西村:今は、20人ですね。 松本:男の子と女の子は? 西村:今は女の子ばっかりなんです。さみしいです ・ ・ ・。 松本:“今は”ってことは、以前は男の子もいたんですか? 西村:はい。今年のメンバーはいないんですけれども。 松本:女の子ばっかりになっちゃうと、今度そこに男の子が入りづらい、というふうになっちゃいますけどもね。 西村:そうですね(笑) 。 松本:いつごろ、どんなふうに始まったのですか? 西村:桃陽連合子供会で、平成3年から始まりました。 松本:どういったコーラスにしようということで、スタートされたんですか? 西村:まず“明るく元気で楽しく”ということで、みんなで楽しく歌えたらいいなと思って始めました。 松本:どんな曲を歌っているのですか? 西村:小学校でやっているような曲やアニメの曲など、いろいろですけど、なるべく心に響くような歌を考えています。それと、子どもたちの要望に応えられるようにと思っています。 松本:子どもたちは、どんな曲を要望するんですか? 西村:今、言われているのは、『ゲド戦記』の歌が歌いたいと。 松本:このコーラスには、大きな特徴があるそうですね? 西村:手話コーラスを取り入れているということですね。 松本:手話コーラスを取り入れているところは、いくつかありますが、その中でも特徴はあるのですか? 西村:ビデオなどでされているのをそのまま取り入れるのではなく、うちの場合は、耳の不自由な方と実際に関わっている先生が教えてくださってるんです。 松本:聴覚に障害のある方に、より身近な手話と言いますか…。 西村:そうですね。 松本:手話というのも、いろいろ特徴があるそうですね。 西村:そうですね。方言みたいなものがあって、テレビの手話ニュースなどでやっているのは、やっぱり東京中心の手話なんですね。ですから、関西の手話とは違っていたり、お年寄りではちょっと分からないという部分もあったり、いろいろあるみたいですけど。
松本:例えば関西だったら、関西の地域の人によく分かる手話で歌ったりという、配慮をされているわけですね? 西村:そうですね。 松本:また、合唱だけではなく、他に楽器の演奏なども取り入れてるそうですね。 西村:クワイアチャイムを演奏しています。“演奏している”ところまで行かないかもしれないですけど(笑) 。 松本:クワイアチャイムって、よく出てくるのですが、これは、ベルみたいなものですか? 西村:ハンドベルですね。ハンドベルはベルの形をしていますが、クワイアチャイムは棒状なんです。 松本:一つ一つ音が違うというものですね? 西村:そうです。 松本:例えば子どもたちが、それぞれある一つの音を持っていて、歌いながら自分の音を鳴らしていくのですか? 西村:そうですね。 松本:でも歌うことだけに集中していたら、意外と音を忘れるとか、そういうことはないですか? 西村:はい。あります(笑)。 松本:やっぱり。仕方がないですよね。今何年ぐらい、やっていらっしゃるのですか? 西村:まだ2年ぐらいですけど。 松本:練習はいつ行われているのですか? 西村:毎週土曜日、朝10時から正午まで。場所は桃陽小学校です。 松本:指導されていて、楽しいこと、苦労されること、いろいろあるのでは? 西村:そうですね。言ったことが、そのまま声につながってきたらうれしいんですけれども、なかなかそうもいかずに、人数も揃わなかったり、いろいろハプニング続出です。 松本:いろいろハプニングはあるかと思いますが、一つの音楽、コーラス、楽曲として、でき上がった時ってうれしいのではないですか? 西村:そうですね。 松本:子どもたちも、発表会の時などはどうですか? 西村:達成感はあると思うんですけれども。 松本:コーラスには、自分の役割というのがありますからね。日頃の練習の成果というのは、どんなところで発表されているのですか? 西村:毎年夏に『大阪市こども文化フェスティバル』がこども文化センターで開催され、それには必ず出ています。 松本:夏以外は? 西村:2月に、天王寺区の子ども会ばかりが集まる子供大会があって、それにも出ています。 松本:年間、何回ぐらいそういった発表の機会はあるのですか? 西村:3〜4回はあると思います。 松本:これからの予定をお聞かせください。 西村:11月11日(土)に、天王寺区民センターで開催される『天王寺区民文化のつどい』で、発表します。 松本:もう、時間が迫ってますよね?本当に忙しい時期じゃないですか? 西村:そうですね。 松本:そこではどんな曲を歌われるんですか? 西村:クワイアチャイムで秋の歌のメドレーと『ドレミの歌』を演奏し、『涙そうそう』、『宇宙人に会えたら』を歌います。 松本:そんな歌があるのですか? 西村:そうなんです。夢があっていいでしょう。 松本:いいですね。でも、それだけのものをやろうと思ったら、クワイアチャイムもありますし、練習に大変な時期ですね。2月には『天王寺区の子ども大会』もありますしね。 西村:はい、そうです。また『大阪市民音楽祭』というのがあって、それにも出るのを楽しみにしているんです。まだ、今年は出られるかどうかは分からないんですけど。 松本:それは、みんなが出られるわけのではないのですね?予選などがあるのですか? 西村:書類審査がありまして、今、結果待ちなんです。 松本:発表の機会が、一つでも増えることを願っています。最後になりましたが、地元天王寺区の自慢をお願いします。 西村:天王寺区は“文教の地区”とか、“歴史と文化の町”なんて言われています。先日も日曜日に天王寺区子供会で区内の史跡巡りをしました。史跡がたくさんあって、緑豊かな都会のオアシスみたいなところですね。 松本:子どもたちにはいいところですよね。 西村:そうですね。交通の便も良くて、学校も多いし、病院も多いし、住みやすいところですね。 松本:そこで、すくすくと子どもたちが育つように、これからも活動を頑張っていただきたいと思います。『大阪市民音楽祭』にも出られるように祈ってます! 松本・藤原:今日は、どうもありがとうございました。 西村:ありがとうございました。 藤原:『天王寺区子供会育成連合協議会コーラス部』の活動について、詳しくは、天王寺区コミュニティ協会までお問い合わせください。