今回は、西淀川区民会館で行われている『3B体操教室』をご紹介します。“B”の文字が付く運動三つが基本になっている体操で、それぞれに用具を使うそうです。地域で気軽に参加できる“何とか体操”といったものは、女性や高齢者の参加が多いというイメージがありますが、西淀川区の場合は、子どもにも大人気で、子ども向けの教室も盛況だそうです。西淀川区民会館で『3B体操教室』の指導をされています、砂川三代(すながわ みつよ)さんにお話を伺います。
松本:さっそくですが、『3B体操』の3Bって、何ですか? 砂川さん(以下、砂川・敬称略):『3B体操』っていうのは、用具を使います。ボール、ベル、ベルターを運動の補助として使いながら、音楽に合わせて、仲間と楽しくする健康体操なんです。 松本:ボール、ベル、ベルターの頭文字をとって、3Bということですか。 砂川:そうです。 松本:『3B体操』っていうのは一般によく知られているのでしょうか? 砂川:この頃、よく知っていただいています。 松本:『3B体操』って、どれぐらい前から始まったのですか? 砂川:今年で35周年を迎えます。 松本:えっ、もうそんなになるんですかっ!申し訳ございません、僕ら知らなかったもんで…。 藤原:失礼しました。 松本:そのボール運動のボールは、どんなボールを使うのですか? 砂川:ボールは世間でいうサッカーボールのゴム版だと思ってもらったらいいかなと思います。重さも、530gと決まっているんですよ。その重さを利用して、腹筋、背筋などを強化していく体操です。 松本:ということは、ボールが跳ねたりする特徴も利用したり ・ ・ ・。 砂川:腰の下に敷いて、腹筋の補助として、使ったりします。 松本:今、バランスボールみたいなものがありますけど、ああいう感じの使い方ですか? 砂川:そうではないんです。 藤原:また違うんですね。 砂川:はい。 松本:面白いですね、そういうボール運動。では、ベルって何ですか? 砂川:ベルが一番説明が難しいんですが…。 松本:チリンチリンのベルじゃないですよね。 砂川:はい。浮き輪がありますね、あのドーナツ型が二つくっついたようなものなんです。肩幅ぐらいの50cm程度ですが、そのドーナツの間に手を入れて、浮き輪の部分を握ったり、離したりして、使うものなんです。 松本:輪っか自体はそんなに太くないわけですよね。握れる程度ですから。 砂川:そうなんです。ちゃんと手で握れる太さになっています。 松本:それを握ったり、持って、いろいろ動かす。 砂川:浮き輪ですから軽いので、身体機能の回復とかに、握って戻すだけでも、使えると思っていますが。 松本:なるほど。それがベルですね。 砂川:はい、ベルっていいます。 松本:もう一つありましたね。 砂川:ベルターですね。これは、柔らかいビニールのひも状になっていて、それが伸び縮みしますので、肩関節の可動域を広げたりするのに使っています。 松本:分かりやすく言うと、ひもやベルトみたいに思えばいいわけですね。 砂川:ベルトの伸び縮みするものだと思ってもらったらいいかなと思います。