今回は、港区コミュニティ合唱団『シーカナリ』の活動をご紹介します。4月の放送で紹介した港区の田中地区の合唱団『スイートピー』は、男女混声合唱団でしたが、『シーカナリ』は女声合唱団です。しかも、『スイートピー』のみなさんとも、大いに関係のある合唱団だそうです。一体、どんな関係かも含め、代表の鎌田敦子(かまだ あつこ)さんにお話を伺います 。
松本:グループ名の『シーカナリ』とは、どういう意味ですか? 鎌田さん(以下、鎌田・敬称略):“シーカナリ”というのはクジラの一種で、白イルカと言われ、高く奇麗な歌のような声を発するそうです。そこから海のカナリアとも呼ばれています。港区は海に近いということと、カナリアのような歌声を目ざしてこの名前になりました。 松本:現在、メンバーは何人ですか? 鎌田:今は30人です。 松本:どんな年齢の方が多いのでしょう? 鎌田:40代後半のお母さん現役世代から、60代のお母さんを終えた世代までの方が中心で、70代前半の方もいらっしゃいます。 松本:さて地域のコーラスといいますと、PTAのコーラスや学校の生涯学習ルームのコーラスが多いのですが、『シーカナリ』は港区コミュニティ合唱団と伺っています。これは、やはり港区全域にわたっているということですか? 鎌田:ええ。もうそういう垣根はなく、全域にわたっています。 松本:田中小学校の『スイートピー』からも参加があるのですか? 鎌田:ええ、たくさん参加して頂いています。 松本:『シーカナリ』が結成された経緯をお教えください。 鎌田:私は市岡東中学校PTAのママさんコーラスで歌っていましたが、年に1度、2月に、『大阪市PTAママさんコーラス交歓会』というのがあって、それに参加していました。港区からもたくさんのPTAコーラスが参加していたんですが、交歓会は2日間にわたって開催され、しかも午前と午後に分かれているために、港区のコーラス同士、顔を合わせたり、お互いの歌を聞くことができませんでした。 松本:それはもったいないですね、せっかくの機会なのにね。 鎌田:そうなんです。そこで港区役所にかけあって、港区内のコーラスが交流できるようになりました。 松本:もう何年ぐらいになるのですか? 鎌田:9年です。 松本:その時、港区ではどれぐらいの人が集まったのでしょう? 鎌田:7〜8チームぐらい。それぞれ小中学校に合唱団がありましたので、そうした全員のグループが集まって『春一番ふれあいコンサート』と称して始まったんです。その時、最後に50〜60人ほどの方で合同コーラスをして大勢で歌ったのですが、その大勢で歌うコーラスの醍醐味、気持ち良さがとても良くて。単独PTAでは人数的にできない歌が歌えますので、本格的な大きい曲を歌いたいと、合同で歌った有志27〜28名が練習を始めました。 松本:多くなればなるほど、可能性も広がるわけですね。 鎌田:いろいろな幅も広くなります。 松本:逆に、集まりにくいということもあるのではないですか? 鎌田:そうなんです。だから50〜60人いた中で27〜28人ぐらいしか、最初は集まれなかったんです。当時は、『有志合同コーラス』というグループ名だったのですが、それではあまりにも…ということで付いたのが、『シーカナリ』です。 松本:『シーカナリ』としての活動は、具体的に何年前からですか? 鎌田:9年前に『有志合同コーラス』が始まって、その2年後ぐらいに『シーカナリ』というグループ名が付いたと思います。それで、3年前に港区コミュニティ協会が私たちを受け入れて下さって、『港区コミュニティ合唱団』という名前になって、練習も区民センターの方でできるようになりました。