松本:普段はどんなスタイルで、天王寺のガイドの活動をされているのですか?
柳原さん(以下、柳原・敬称略):制帽、制服に胸から下げる会員証を持ってガイドしています。大阪城のようにはっぴではなくジャンパーを着ています。
藤原:ちなみに、何色ですか?
柳原:紫です。
松本:ガイドコースがあるのでしょうか?
柳原:コースは、お客さんのご希望に合わせて作っていきます。2時間やって、昼食をはさんでまた2時間の4時間コースもありますが、多いのが2時間ぐらいのコースですね。メインコースは、七坂を中心に四天王寺、いくたまさんというコースとその逆コースですね。
松本:それで1年間に、どれぐらいのみなさんを、ガイドされているのですか?
柳原:昨年度は5300人。回数にすると64回ぐらいですね。
松本:ガイド料は、おいくらですか?
柳原:一応ボランティアですので、無料です。
松本:ガイド料なし?
柳原:はい。ですが、私どもはどこからも助成をいただいていませんし、寄付もいただいていないので、各所旧跡の解説やコース順を記したA4サイズで8〜10枚程度のパンフレットをお渡しして、一人につき300円いただいています。
松本:それが、普段の活動資金になっているわけですね。
柳原:そうです。電話代とかガイドの交通費とか昼食の負担費とかに充てています。
松本:でも、それでやっていくのは大変でしょう。
柳原:そうです。それに、後継者が一番悩みの種です。
松本:後継者作りは、どういうふうにされているのですか?
柳原:ガイドをしたお客さんに、「こういうことをやっていますが、一つガイドになりませんか」と、その都度おすすめしていますが、反応が鈍くてね。
松本:最近、ご当地検定っていうのが全国でも結構ありますよね。柳原さん程天王寺を知り尽くされていましたら、そういうことをやってみてもいいかなというお考えはありませんか?
柳原:この2月の末頃に“てんのうじ観光・歴史検定”をやりませんかと、役員会で提案しました。役員が10人程集まりましたので、各人に「問題を20問作ってください。それを選択してやりましょう」と提案し、200題出ましたが重複したのもあったので180ぐらいになったんです。それをまた調整し、現在157問に絞り込んでいます。これを今、流通科学大学の長山先生にお願いして検証していただいているところです。
松本:検定の問題にできるかどうか、ふさわしいかという検証ですね。天王寺に対する愛情が伝わってきますが、これからも天王寺をボランティアでガイドしていくためのポイントは、後継者作りですね。
柳原:そうです。それに尽きますね。
松本・藤原:今日はどうもありがとうございました。
柳原:ありがとうございました。
藤原:『てんのうじ観光ボランティアガイド協議会』へのお問い合わせやお申込みは、天王寺区役所区民企画室 企画振興担当までお願いします。
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