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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2006年6月24日(土)放送

  『音夢(ねむ)ネットワーク』

今回は、淀川区を拠点に活動されています『音夢(ねむ)ネットワーク』をご紹介いたします。“音”という字がついているわけですから、音楽に関係がありそうです。でも、音楽だけではありません。早速、代表の松本真珠(まつもと しんじゅ)さんに伺います。




松本(アナ):『音夢ネットワーク』という名称からして、当然、音楽に関係がある活動をされているわけですよね?松本さんご自身のお仕事は何ですか?
松本(真)さん(以下、松本(真)・敬称略):私は琴と三味線の教授として学校のクラブで講師をしたり、また、弟子を取ったり、ホテルやイベント会場などで諸活動をさせていただいています。

松本(アナ):『音夢ネットワーク』の活動は、いつ頃、どんなことから始まったのですか?
松本(真):20年以上も前になりますが、有志でよどがわ芸術祭実行委員会というのが発足しました。そのメンバーとして活動をしていたのですが、地元のタウン誌『ザ・淀川』の南野佳代子編集長が委員長を務めていて、淀川に文化ホールを建てようという運動を一緒にしていました。その後、地元にメルパルクホールが建ち、そのメルパルクホールの協力を得て、「淀川音楽祭」を開催していましたが、一方で、気楽に発表できる小規模で適切な施設がない。そういうことで悩んでいましたので、地域のいろんなところをホールに見立てて、文化・芸術の種まき活動の一つとして、地元でコンサートや発表会を開く活動を始めたんです。

松本(アナ):メルパルクになるとちょっと大きすぎる。
松本(真):そうですね、収容人数が多いので。

松本(アナ):『音夢ネットワーク』という形にしたのは、どうしてですか?
松本(真):活動をする中で、いろんな人と出会い、またいろんな場所や、いろんな物と出会ってきました。人としては、先ほどのタウン誌編集長、南野佳代子さん、画家で居酒屋もされている堀口博信(ほりぐちひろのぶ)さん、地元の演歌歌手の淀夏希(よどなつき)さん、落語家の笑福亭仁勇(しょうふくていにゆう)さん、また桂三若(かつらさんじゃく)さん、語り部の錺栄美子(かざりえみこ)さんやミュージシャンのわく本初美(わくもとはつみ)さん、韓国高麗茶道の申雅子(しんまさこ)さんとか。数えあげれば、朝方になるほどいらっしゃって、そうした人たちにいつでも声を掛けたり、掛け合ったり、参加を促せるような体制を自然に取っていったんですよね。そこで、文化を発信していくにはやっぱり、一つの形にした方がいいんじゃないかということに、2000年頃に気づき、それで『音夢ネットワーク』という名前で活動を始めたんです。

松本(アナ):ネットワークということですから、何人でされているのですか?
松本(真):実は、メンバーはいなくて、私一人なんです。私は、国際交流NPO法人『もみじ』の理事もしていますので、そちらとネットワークして活動もさせていただいています。例えば、外国の方に、着物姿で、お琴や三味線を弾いてもらったりとか、十三の下町を歩いてもらって、食べ歩きをしてもらったりという体験型の文化交流もしています。

松本(アナ):NPO法人『もみじ』は、以前、番組でご紹介しましたので、覚えています。なるほど、いろんな方向、いろんな方と提携されているわけですね。
松本(真):そうですね。まあ、いざとなったら、自分の引き出しも開けっ放しで、他の方の引き出しもお互いのぞき合っているような形の活動内容になってくるのでしょうね。

松本(アナ):そういう意味でネットワークという名前を使われてるわけですね。
松本(真):はい、そうさせていただきました。

松本(アナ):今年のこれからのご予定をお聞かせください。
松本(真):地元、淀川区の十三連合子ども会で、今年の夏から子どもたちを集めてお琴を教え、11月3日に淀川区の区民センターホールで開催されます「子ども文化のつどい」で発表していこうと、今、企画中です。

松本(アナ):子どもたちに、琴の良さがどれぐらいわかるか、楽しみですね。
松本(真):やっぱり触れてもらって、ネットワークというか、人の大切さとかをちょっとでも分かってもらえ、音楽の楽しさも併せて、楽しんでもらえたらと思っています。

松本(アナ):その他の予定はどうなっていますか?
松本(真):7月23日(日)に北区の天六で、「第1回わいわい天六in音太小屋(ねたごや)」っていう催しがあり、それに参加させていただく予定です。

松本(アナ):どういうことをされる催しですか?
松本(真):「音太小屋」という印刷屋の二階を改良したスペースで、お琴を私が演奏させてもらって、一緒に歌を歌ったり、二部では織田作之助に関する講演や映画の上映、フォーク酒場とかがあったり、その後にはみんなの交流の時間も持とうかという、そういった企画です。

松本(アナ):音に関することなら、なんでもという感じですね。
松本(真):そうですね。

代表
松本真珠さん

柴島高校琴部の生徒らと
琴初体験の子ども達

交換留学生である
アメリカ人の高校生に
お琴と着物を体験してもらいました

語り部 錺栄美子さんと
絵本と琴のコラボレーション

イベントでの演奏会の様子

小さな子ども達も
一生懸命演奏しました



松本(アナ):これだけのネットワークがあれば、毎日楽しいでしょうね。いろんな人からご自身も新しい刺激を受けられるわけですからね。
松本(真):触発されますね、どんどん。

松本(アナ):最後になりましたが、ラジオをお聴きのみなさんにメッセージをお願いします。
松本(真):私がやっています琴や三味線や着物といった、日本の文化は非常に優れていますので、ぜひ気軽に触れてほしいということ。それを、現在、淀川区のコミュニティ協会と共同企画中です。音楽というジャンルだけでなく、音声(おんじょう)という人の声や対話を通して、面白い人たちとの出会いが地域をつないでいくものと思っています。普段見過ごしている身近なところを見ていると、人も物も新しい発見がありますから、ぜひ身近なところに目を向けてほしいですね。

松本(アナ):松本さんの活動って非常に目新しいことやっているわけじゃないですけれど、「見過ごしがちなものをもう一度!」みたいな視点ですよね。
松本(真):ここで何かできないか、この人といっしょに何か面白いことができるんじゃないかという。やっぱり場所も人も出会いですね。

松本(アナ):それをつないでいくと、また新しいものが生まれるでしょうからね。
松本(真):こんな形になるとは20年以上前には想像もしていませんでしたけれども、今こういうネットワークが広がってきたということは、一つ一つ小さいことをやってきた結果だと思っています。

松本(アナ):お話を伺っていますと、毎日毎日が新しい実験、いい意味で実験しているみたいで、なんか楽しそうな活動っていう感じがします。今日はお忙しいところありがとうございました。これからも頑張って下さい。
松本(真):ありがとうございます。

藤原:『音夢ネットワーク』に関するお問い合わせは、淀川区コミュニティ協会までお願いします。


お問い合わせ/
淀川区コミュニティ協会
TEL:06-6304-9120

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