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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2006年5月6日(土)放送

  『阿倍野区子育て支援連絡会』

今回は、『阿倍野区子育て支援連絡会』の活動を紹介いたします。少子化になかなか歯止めがかからない中、行政面でもいろいろな取り組みが行われています。『阿倍野区子育て支援連絡会』は、自主的な子育てサークルだけでなく、行政や地域の自治会、専門職の団体までおよそ40の団体が加わり、同じ立場で子育て環境づくりをしているネットワーク組織だそうです。そのうちの一つ、『こももネット』の代表で、『阿倍野区子育て支援連絡会』の代表もつい先日までされていたという中谷邦子(なかたに くにこ)さんに伺います。



前代表 
中谷 邦子さん

棒の先にパン種をつけて、
パン焼き体験を行った
「思いっきし野外遊び」

ベーゴマ大会では、
どっちが勝つか真剣勝負!

「子育てボランティア養成講座」では、
絵本を題材に図書館長が講演しました

大道芸を披露
(あべの親子フェスタ)

「アートバルーン講習」では、
大人も子どもも興味津々でした
(あべの親子フェスタ)

「11ぴきのネコ」の着ぐるみで、
会場内を周遊しました
(あべの親子フェスタ)



松本:40ほどの団体が所属しているということですが、例えばどんな団体が参加されているのでしょうか?
中谷さん(以下、中谷・敬称略):自主グループで、絵本の読み聞かせをする「お話グループ」、保育を担当してくださる「保育グループ」、それから障害児のいらっしゃる親の会、人形劇グループなどの市民グループがあります。また、公の組織としてはコミュニティ協会、社会福祉協議会、市民学習センター、ファミリーサポートセンターの阿倍野支部。あと専門職のみなさんの会としては、助産師会、栄養士の会、歯科衛生士の会など、とても幅広いと自負しています。

松本:まさに子育てに関するネットワークという感じですね。中谷さんが代表を務められている『こももネット』というのは、どんな活動をしている団体ですか?
中谷:他の団体のように、何かをそこでしているというのではなく、子育ての団体やグループのネットワークづくりをめざして活動しています。いろんな子育て支援グループが連携することにより、より良い活躍をしてもらえ、他にもこんなグループがあるんだな、こんなグループに協力してもらえるんだなということを知ってもらえる環境づくりを目指しています。

松本:『こももネット』は、『阿倍野区子育て支援連絡会』を結成する仕掛け人といってもいいわけですか?
中谷:そうですね、そんな感じです。

松本:『阿倍野区子育て支援連絡会』の主な活動についてお教えください。
中谷:一番基本的な活動は、月に1回、区役所の会議室をお借りして、みんなで情報交換をするということ。各グループや団体からアイデアや企画を提案してもらい、複数のグループで実行委員会制にして、様々な企画を実行しています。例えば「子育てボランティア養成講座」を開催したり、「親子フェスタ」をしたり、「子育てカレッジ」をしたりと、年3回か4回ぐらい企画を実践しています。

松本:「子育てボランティア養成講座」とは、どういうものですか?
中谷:連絡会に参加しているグループからもっとメンバーがほしいとか、いろんな事情でお辞めになって人数が減ったということが多々あるので、阿倍野区を中心に受講者を募集し、ボランティアをしてみたいという方に、ボランティアについて学んでもらう場を提供しています。

松本:「親子フェスタ」では、どんなことをしているのですか?
中谷:「親子フェスタ」は、子育て中のお母さん、お父さん、それから子どもに家族で楽しんでもらうお祭りです。会場は、以前は区民センターを使っていましたが、去年からは区役所の会議室を使わせていただいています。今年はもう5回目です。参加グループが集まって、いろんなコーナーを作っています。

松本:例えばどんな催しがあるのですか?
中谷:昨年は、阿倍野区の方ではなく、お隣の区から来ていただいて、大道芸のパフォーマンスをしてもらいました。また、いろんな工作コーナーとか、ゲームコーナーみたいなものも作っています。小さな会議室では、読み聞かせのコーナーがあったり、保健師さんや栄養士さんの子育て相談があったり、食育のコーナーがあったり、歯科医師さんの相談があったりと多彩です。おもちゃ病院によるおもちゃの無料修理というのもあります。全員おみやげ付きで、かなり楽しめるイベントだと思っています。

松本:「子育てミニニュース」や「子育て情報」という情報誌も作っていらっしゃるようですね?
中谷:「子育てミニニュース」というのは、連絡会のメンバーの中からやってみたいという方が集まって編集委員会を作り、区役所の応援で発行しています。これは毎月1回です。それから、現役のお母さんたちが自分たちの情報誌を作りたいということで、「ままちっち」というものを去年の9月から発行されていますが、このメンバーの中にはもともと編集のプロだった人もいらっしゃって、結構本格的なものになっています。

藤原:「どこどこのスーパーには授乳場所があっていいよ」みたいな細かい情報とかもあっていいですね。
中谷:現役のお母さんたちが知りたい情報が満載っていう感じです。

松本:タウンマップも載っていますし、イラストも可愛いのがいっぱい載っていますね。
中谷:イラストも現役のお母さんたちが描いています。

松本:子育て現役中のお母さん同士の情報交換にいろいろ使えるわけですね。
中谷:そうです。

松本:新しくやりかけていることや、今後予定されていることなどをお聞かせいただけますか。
中谷:今、一番求めているのは、先輩世代のパワーです。おじいちゃん、おばあちゃん世代にも子育てに参加していただきたいと考えています。そういう形で活動を始めているのが、先ほどご紹介した保育グループです。『しゃぼん玉』というグループで、お孫さんのいらっしゃる世代の方が多く、お母さんたちのグループ活動や講座の時の保育に来てくださって活躍していただいています。もう一つは、お父さんたちにも力を貸して欲しい、一緒に子育てに協力して欲しいということ。阿倍野区に「ミナクルハウス」というのがあります。大阪市立大学の子ども家庭福祉専門の山懸文治先生が、一軒屋を購入してくださり、子育てグループに開放してくださっているものです。ボランティアグループが運営していて、町の人たちがお留守番でいつもいてくださっています。そこで餅つきなどのイベントをしました。そういうところにお父さんたちが結構来てくださり、「“パパの会”っていうか“オヤジの会”っていうのを作りたいよな」という声が出たので、それを今年はめざしたいと思っています。

松本:おじいちゃんおばあちゃんの世代が子どもたちに話しているのを聞いていると、なかなか面白いものがあります。子育てはお母さんだけのものではない。父の背中を見て、子どもたちは育つというように、一緒に遊ぶだけでも楽しいですものね。
中谷:そうです。

松本:いろんな人を巻き込むという感じでしょうね。将来を担っていく子どもたちがすくすく育つように、いろんな人を巻き込んで頑張っていただきたいと思います。
藤原:『阿倍野区子育て支援連絡会』へのお問い合わせは、阿倍野区社会福祉協議会へお願いします。



お問い合わせ/
阿倍野区社会福祉協議会
TEL:06-6628-1212


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