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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2006年4月1日(土)放送

  こども囲碁教室

今回は、生野区の『こども囲碁教室』をご紹介します。囲碁はどちらかというと高齢者に人気のあるゲームというイメージがありますが、実は今、子どもを含めた若い人に、囲碁がとても人気だそうです。それには、どうやら理由がありそうなので、それも含めて、生野区民センターで行われている『こども囲碁教室』の世話役、秋田英造(あきた えいぞう)さんに伺います。



松本:今、囲碁が子どもたちや若い人に人気があるそうですが、その理由をお教えください。
秋田さん(以下、秋田・敬称略):最近、漫画やテレビアニメの「ヒカルの碁」が、小学生や中学生の間で大変な人気のようです。

松本:秋田さんは、ご覧になっているのですか?
秋田:漫画本24巻を全巻買い、桑津のハートフレンドいうところに寄付したりしています。

松本:普及の一環としてですね。秋田さんご自身も、実際に読まれましたか?
秋田:全巻読んではおりません(笑)。テレビも時々拝見する程度です。しかし、子どもには人気がありますね。

松本:なかにはプロ棋士をめざしている子もいるそうですね?
秋田:そうです。私どもの囲碁教室には、1年生から6年生まで通っていて、現在、22名ですが、一時は24〜25名いました。この春の卒業で6年生がいなくなりましたので、現在22名です。

松本:『こども囲碁教室』は、秋田さんが主宰されているのですか?
秋田:私ではなく、生野区のコミュニティ協会が主催です。私は生野区老人福祉センターに所属しており、そこへ協会からこども教室をやるから来てくれないかという話がございました。平成16年9月4日から立ち上がり、私も含めて4名が派遣され、協会の職員さん2人も同時に講師の立場になっていただいて、現在に至っています。

松本:囲碁の面白さは、どんな点にあると思われますか?
秋田:「囲碁将棋は親の死に目にもあわん」と昔から言われているように、子どもから大人まで熱中する競技です。「親の死に目にも会わん」という言葉がずっと伝わっているほどの面白みがあります。

松本:将棋は、駒にそれぞれの役割があり動く方向が決まっていて、分かりやすい。ところが、囲碁の碁石は黒と白だけで、顔がないので、自分が本当に勝っているのかどうか、途中経過が分かりづらいですよね。子どもたちは囲碁のルールをすぐに理解してくれますか?
秋田:将棋では王手という場合は待ったがありません。王さんを取られてしまいますから、必ず応じなければいけない。ところが囲碁の場合は、“あたり”という技術があります。あたりの時に、将棋のように逃げないといけないかというと、三もくあたり、五もくあたりといった自分の石が取られる状態であっても、他のところへ行けるという余裕があります。

松本:数個の石を取られても全体で陣地を取っとったらいい、ということですね。
秋田:四、五もく取られる石よりも、こっちの十もくぐらいの土地を取りにいった方が理屈的には得だということが、段々とやっているうちに分かってきます。そういう余裕が囲碁にはあります。

松本:教室は、どれぐらいのペースで開催され、どのように教えていらっしゃるのですか?
秋田:毎週土曜日の午後1時30分から4時までの2時間30分かけて教えています。途中10分ほどの休憩はとりますが、かなり集中してやっています。

松本:ずっと対戦したり、ルールを教えたり、そういうことばっかりやっているのですか?
秋田:礼儀を第一にしていますので、毎週、始まる前に黒板に「囲碁は礼に始まり、礼に終わる」という言葉を必ず書いています。最初に来たら、「こんにちは」という挨拶の言葉、それから対戦する相手は子ども同士であろうが先生であろうが、必ず「お願いします!」で始まり、終わったら「ありがとうございました」という挨拶で終わって、ちゃんと石を碁笥の中へ入れてから、もう一度「ありがとうございました」という2回の礼をさせています。

松本:囲碁を教えてもらいながら、そういう普段の礼儀作法までいつの間にか身に付くということですね。
秋田:それが第一の主眼です。

松本:これからもますます活動を広げてください。

世話役 
秋田 英造さん


友だちと言えど、
みんな真剣そのものです

小さな女の子も、お兄ちゃんと
互角に戦います

勝負中は、張りつめた空気が
緊張感を誘います

講師も、子どもたちの勝負を
しっかりと見届けます

子どもは、講師のアドバイスを
受けながらどんどん
囲碁の腕前を上げていきます

勝負がついた子どもたちは、
ほかのチームの勝負が気になって
端から応援します







藤原:生野区の『こども囲碁教室』についてのお問い合わせは、生野区民センターまでお願いします。

お問い合わせ/
TEL:06-6716-3020



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