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北へ行ける道、東へ延びる道をドライブ 新しいカレンダーが始まったばかりの今回は、福井県おおい町の「こよみの里」へとドライブすることにしました。陰陽師、安倍晴明の子孫が住み、朝廷や将軍家のことを占ったり、祈とうをしたり、暦を作ったりしていたところだとのこと。でも、どうして福井県なのでしょうか。美しい雪景色とおいしいものも期待しつつ、暦にこだわるドライブを楽しみます。 |
館長は安倍晴明の子孫 <舞鶴若狭自動車道の地図はこちら> | |
おおい町は、昨年3月に大飯町と名田庄村が合併して誕生した町。旧名田庄村エリアに入った途端、北斗七星が描かれた看板があり、「こよみの里」の雰囲気が漂います。その中心施設である「暦会館」は校倉(あぜくら)造りの建物で、中にはたくさんの資料が展示されています。館長の藤田義仁さんにお話を伺いました。 ![]() |
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「奈良時代に中国の模倣で作られ、平安中期からは安倍家が長官となって、天文と暦道を受け持つことになり、安倍家は陰陽道の宗家と言われるようになりました。現在で言う理系の国家公務員だったわけで、明治6年に陰陽寮が廃止になると、『星学局』と『大学局』に分けられて引き継がれましたが、それが後の東京天文台と東京大学理学部になったんです」 |
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「目玉は渾天儀(こんてんぎ)と水時計です。水時計は、飛鳥で発掘されたものと同じものを復元していて、一日も止まることなく動かし続けております。平成4年のオープン時、ここには展示物が全くなかったため、私のところにあった資料や、京都や大阪あたりの家臣が持っていた資料などを集め、この館をお守りするために、私も資料と一緒に帰って来ました。旧名田庄村にも重要な資料を購入してもらったため、今は3000点ほどの資料があります。実は、私をはじめ、この会館に勤めている者は全部、安倍一族なんです。直系は兵庫県西宮市におりますが、当主が8年ほど前に亡くなったため、今は私が江戸時代の国家老のように、ここでいろいろなものを受け付けて処理し、必要なことだけを本家に連絡しています」 |
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■開館時間/9:00〜16:00 ■休館日/水曜日 ■入館料/中学生以上200 円、小学生100 円 ■TEL /0770−67−2876 |
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