大阪にだって流れている
泳ぎたくなるような美しい川
〜滝畑ダム上流で楽しむアウトドア〜
2008年9月13日放送

今回は行く夏を惜しみ、この３連休にお薦めの場所でキッズリポーターと川遊びをすることにしました。眞壁友里（小６）さん、太田あすか（小６）さん・隆晴（小３）君姉弟と来たのは、河内長野市の滝畑ダム上流。大和川支流で最も奇麗な川の一つである石川の源流域で、この周辺には、バーベキュー場やバンガロー、キャンプ場など、アウトドアの魅力がたっぷり楽しめる施設がそろっています。

おいしそうなヤマメが釣れた！

　道路横を流れている石川は、並べた岩でせき止められて池が段々畑のように並んでいます。その池に魚を放流してもらい、釣りに挑戦です。「湖畔観光農林組合」の北谷政義さんに、お話を伺いました。
北谷　長野県から調達したアマゴとヤマメを、お１人様１kg３５００円で買っていただいて放流しています。餌は３００円、貸しざおは２００円です。どう猛でよく釣れるマスを入れることもありますが、味はアマゴやヤマメの方が上です。魚は日中の暑い時間より、午前10時ごろまでと午後３時以降によく釣れます。

思わず入りたくなるほど 水が奇麗だった

北谷さんに教えていただき、みんな段々とこつをつかんできましたが、魚は警戒しているようです。
眞壁　魚は見えてるし、餌に触れかけてもいるのに、普通に泳いでいって全然釣れなくって。
　隆晴君は北谷さんに手を添えてもらい、さおをいい所に投げ込んでいます。そして、あすかさんがついにヤマメを釣りました。20cmほどありそうです。

隆晴　どんなふうに食べるとおいしいんですか。
北谷　塩焼きやフライです。持って帰って料理するだけじゃなく、バーベキューコンロを貸し出していますので、ここで焼くこともできます。

眞壁　最高で何匹ぐらい釣った人がいますか。
北谷　35〜36匹釣った人がいますね。

　水が奇麗なので、釣りをしていると入って泳ぎたくなります。ただ、川は浅そうです。
北谷　毎年つゆ明けに工事をして、１ｍ50cmぐらいの深さの所を、キャンプ場とレストラン下の２カ所に造り、そこで泳いでいただいています。また、夏は日よけ用の寒冷紗（かんれいしゃ）を張りますから、その下でバーベキューをすることができます。

あすか　レストランの自慢料理は何ですか。
北谷　アマゴの塩焼き、マスの天ぷらや洗いが好評です。レストランから１kmほど上流には光滝寺があり、その上には光滝寺キャンプ場があります。キャンプ場では、８人用のバンガローを利用することもできます。

水量が減ったものの水は奇麗に

　こうした施設は、いつごろ出来たのでしょう。
北谷　昭和57年ごろ、ダムと一緒に出来ました。地域全体が組合員になって組合を発足させたんです。今は年間に約８万人がここを訪れます。

　滝やハイキングなど、魅力がいっぱいです。
北谷　滝はキャンプ場にある光滝が有名です。ハイキングは、岩湧山の山頂までこの湖畔から約２時間。そこに７町歩ほどの所にカヤ（ススキ）が自生する「キトラのカヤ山」があります。昔、滝畑はそのカヤで屋根をふいていました。その他、ウグイスやオシドリをはじめとする野鳥もいますし、滝畑民俗資料館や長いスーパースライダー（滑り台）が人気の滝畑レイクパークなどの周辺施設もあります。

　ここを訪れた子供たちは、奇麗な石川を見て自然を満喫するようです。
北谷　僕らが小さい時と同じように、やっぱりはしゃいでいますね。

　北谷さんは、この辺りのご出身とのこと。
北谷　この土地で生まれました。小さい時分は石川の水量がもっと多かったんですが、戦後に植林してから少なくなったような気がします。川にもっと深い所があり、学校から帰ったらよく泳ぎました。カニやウナギを取ったりして遊びましたが、ウナギは堰堤（えんてい）が出来てから上がってこなくなりましたね。

　水の奇麗さは、どうなのでしょう。
北谷　かなりよくなっています。ダムが出来てからわいていた赤潮は、平成17年の下水道工事後になくなりました。皆さんには、こういう自然の中で自由にやっていただきたいのですが、ごみだけは始末していただきたいと思います。ごみ箱に入れていただければ、こちらで始末しますので。普段から地域を挙げて掃除していますが、皆さんにも協力していただいて、石川を奇麗にしていきたいと思っています。

　今日はキッズリポーターたちも満喫したようです。
北谷　大きくなっても石川へまた遊びに来てください。

＊＊＊＊＊＊