大和川に入って遊ぶ
キッズリポーター3人(堺市堺区)

水の冷たさを感じて知る
大和川の楽しさ
〜最後の「一日水辺の楽校」開催〜
2008年7月26日放送

環境学習や自然体験などの場として子供たちに川を利用してもらう「水辺の楽校プロジェクト」に、大和川水系では3カ所が登録されていて、そのうちの一つが堺市の「楽しぃんやさかい大和川水辺の楽校」です。7月19日、来年度の開校を前に行われた「一日水辺の楽校」に、キッズリポーターの永井ひかる(中1)さん・あすか(小6)さん姉妹、眞壁友里(小6)さんと一緒に参加しました。

開校に向けて着々と準備

 短パンにTシャツ姿の子供たちがあふれ、大和川に沿って掘られた幅2mほどの水路で水遊びをしています。まずは、一日水辺の楽校の主催者、「大和川“花の路・水の道”協議会」の山口秀夫会長にお話を伺いました。
山口 去年は「せせらぎ水路」を手掘りで造ったために大変な重労働でしたが、今年は地元企業がボランティアで機械を入れて2時間ほどで掘ってくれました。中には、フナやコイ、ウナギなど、2週間ほどかけて大和川本流で取った20種類以上の魚を放しています。

 昨年来た時よりも奇麗に整備され、水辺の楽校が整ってきた感じを受けます。
山口 以前、堺市教育委員会は「大和川は汚い、危ないから、近寄るな」というようなことを学校で言ってきましたが、今は「川と水際が子供たちの勉強の場となりうる」という方針でやっています。

ひかる なぜ水辺の楽校を造ったのですか。
山口 4年前、浅香山小学校でサマーフェスティバルというお祭りみたいなことをした際、北側元国土交通大臣夫人が見にこられ、これを大和川、とくに浅香の「千両曲がり」という広大な砂州でできないかというご提案をされ、それを受け、一級河川下流部では日本初となる水辺の楽校の試みが始まりました。

眞壁 去年はどれぐらいの方が参加したんですか。
山口 今年の3分の2ぐらい。今年は一段と参加人員が増えてきました。来年からは、常時こういう水遊び等ができるスタイルを考えています。

あすか 来年の開校時は、どのようにするのですか。
山口 今日は3時間ほどのイベントですが、来年は丸一日かけ、ここに来たらいつも川で遊べるよ、というようなことを堺市全体や大阪府全体を視野に入れて広報するよう考えております。来年の開校に向け、ないのはお金だけですが、なくても別にいいんです。ボランティアや自治体等から協力を得れば、このぐらいのことはできるんちゃうかと思っています。

 

 

大和川は冷たくて気持ちいい

 会場にはブースがたくさんあり、その一つで「大和川釣り人クラブ」が大和川に生息する魚たちを展示しています。水槽にはたくさんの魚がでいて、名前の分からないものあります。
男性 これはギギ。ナマズとちゃいますねん。背びれに毒針を持っていて、つかむと刺されてうずくよ。

 隣の水槽にはすごく小さな魚が入っていて、ウナギらしき魚もいます。
あすか (大和川に)こんなにいるとは思わなかった。

 実際に魚をつかめるコーナーもあり、子供たちが汗びっしょりになって魚を追いかけています。あすかさんが上手につかんでいます。どんな感触でしょう。
あすか ちょっと、ぬるっとしている。

 堺市上下水道局のブースでは、ペットボトルに水を入れたものが並んでいます。
職員 夏休みの工作で作ってもらおうと、ペットボトルで出来る水のおもちゃを展示しています。中に色を塗った魚形のしょうゆ差しを入れ、浮き沈みするようにしています。

 流れている大和川のすぐそばまで来ました。そして、「せせらぎ水路」に3人が入りました。
3人 イェーイ!気持ちいい。

 水路は大和川に沿って続き、途中、池のようになっているところでは、たくさんの子供たちが首まで浸かっています。魚もたくさんいて、それをつかまえるというより、抱きつきにいっているような感じで遊んでいます。そこを進んだ3人のリポーターは一度出た後、大和川の本流へと入りました。
眞壁 水路より水がすごく冷たくて気持ちいい。

 ビーチサンダルを脱いだようです。
眞壁 脱いだ方が、足が気持ちいいので。
ひかる 面白い。足ツボマッサージみたい。

 水路と比べて、どうなのでしょう。
ひかる なんか感動的。
あすか 気持ちいい。なんか違う。

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山口さんと

ひかる 川は冷たくて楽しいし、色々なイベントや食べ物も楽しかった。
あすか 冷たい川で遊んだり、魚をつかんだりしたのも、とても楽しかった。
眞壁 家の近くの大和川は汚くて入れないけど、ここは入れたのでうれしかった。

3人の子供たちは、この後も大和川を満喫して帰りました。