山村さんと

大和川が継承した伝統産業「注染」
2008年4月12日放送

河内木綿などを使い、ゆかた地や手ぬぐいなどを染める「注染(そそぎぞめ、または、ちゅうせん)」は、かつて 阿波座や東横堀川沿いを中心に大阪市内の産業として盛んに行われてきましたが、戦後の都市化にともない、生産に不可欠な川の水が汚れてしまい、また、埋め立てられてしまったため、豊富な水量を誇った大和川の流れる大阪府柏原市へと生産拠点を移しました。今では、柏原市内でもゆかた地の注染は行われておらず、手ぬぐいなどだけになりましたが、その歴史について、 「ヤマト商会」の山村良男代表にお話を伺いました。なお、収録はゆかたの注染を行っている、奈良県斑鳩町の大森染工場にお邪魔して行いました。山村さんは、以前、柏原市内で注染工場を営んでいましたが、今は伝統産業を護るため、販売に専念されています。

 

 

 


注染の様子

 


染めた後はたっぷりとした水が必要