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リスナーからの情報を満載 「大和川ラジ・ウォーキングMAP」を手に、春の空気に包まれた大和川に来ました。今回は、リスナーの皆さんから頂いた大和川散策路情報をまとめたこのマップを使い、思い切り大和川を楽しみます。マップは広げると縦約25cm×横約50cmで、普段は六つ折りにしてあるため持ちやすいサイズ。大和川の地図に色違いの数字が打たれ、お薦めコースやモニュメント情報などが示されています。 |
歴史と自然に癒されて
最初にやってきたのは、JR阪和線杉本町駅から東に1km少し、阪南高校の横にある大依羅(おおよさみ)神社です。「鳥居前の道の両側に桜が7〜8本ずつ植えられ、桜の参詣道のように素敵」とマップにある通り、50mほど続く桜並木は枝がアーチ状に張り出しているため、咲けば桜のトンネルみたいになりそう。一方、神社内にはクスノキが何本かあり、一番大きな木には縄が掛かっています。その左側にある本殿らしき建物は、白壁に柱の朱色や窓の青さが映えて鮮やかです。散歩している方に伺いました。 大依羅神社から東へ1kmほどの行基大橋へ。マップでは周辺がお薦めウオーキングコースとして紹介されているだけに、橋の上からの景色はとてものどか。真下を流れる大和川は幅が100m近くあり、河川敷では人々が思い思いに過ごしています。緑にはモンキチョウが舞い、川ではカモがのんびり泳いでいます。ところで、橋の名にある行基は、奈良時代の有名な僧侶であると同時に、土木技術者でもありました。当時はまだ大和川が流れていなかったこの周辺でも、沼地を埋め立てて田んぼにする土木事業を行っています。
行基大橋からさらに4kmほど上流へ。明治橋周辺は、マップで生き物発見スポットとして紹介され、春には亀が甲羅干しをしているとのことですが、今のところは見えません。釣りをしている方にお聞きしました。 |
大阪と奈良の遊歩道を歩く
マップのモニュメント情報を頼りに、近鉄道明寺線の柏原南口駅を降りると、すぐ横を流れる大和川の堤防へと上がる斜面に大きな木があり、それに隠れるように「金比羅宮」と刻まれた石灯ろうが建っていました。マップによると、金比羅宮とは「こんぴら舟々…」と歌われている四国の航海と商売の神社のことで、その石灯籠が大和川にあるということは、付け替え後も舟運が盛んだったことを示しているとのことです。 最後は奈良市へ。近鉄橿原線の西ノ京駅の東200〜300mぐらいを、橿原線と並行するように南北に流れる秋篠川を歩きました。マップに情報を寄せてくれた奈良市の男性は、ここが通勤路とのこと。水は底がぼんやりと見えるぐらいで、澄みきってはいませんが、堤防の上には人と自転車しか通れない道が造られ、木のような柵があって、のんびり川を見ながら歩くにはもってこいの散歩コースです。本格的ウオーキングスタイルで歩いている方に伺いました。 ******
「大和川ラジ・ウォーキングMAP」には、他にもたくさんの情報が載っています。情報を寄せていただいた方の思い出などが一緒に書かれているものもあり、読んでいて楽しく、これを持って訪ねてみたくなります。国土交通省大和川河川事務所で無料配布していますので、皆さんもぜひ大和川にお出かけください。 |
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