意外と楽しいごみ拾い
クリーン作戦が始まり、キッズリポーターたちも清掃活動をしています。まずは感想から。
若菜 楽しいです。止まりません。ごみは結構ありますね。有機物系とかじゃなくて、プラスチック系のものが。明らかに人為的なごみですよね。自転車のハンドルやのこぎりも拾いました。
奥中 色々なごみが拾えて楽しいです。一番気に入ってるのは橋の近くで拾ったボールです。ごみは自分が住んでいる所よりは少ないのですが、たばこの吸殻やペットボトルは多いと思いました。
阿怜 あまりごみは拾っていませんが、予想とは全く違ったごみが落ちていたのでびっくりしました。例えば、自転車とか傘の骨とか。清掃活動は意外に楽しいもんだなあと感じました。
市民の皆さんにも伺いました。
男性 こちらへ引っ越して12年ぐらいになりますが、この辺にカワセミなどを見にくると、どうしてもごみが目立ち、もう少し奇麗なら鳥たちもすみやすいだろうと思って1999年から参加しています。
奥中 いつもどれぐらいの量を拾われますか。
男性 1人2袋分ぐらい。終わりごろには、ごみを探すのが難しいぐらい奇麗になります。
川ぎりぎりの所で拾っている中学生に聞きました。
中学生 缶のごみがあったから取ろうと。参加は3回目ぐらいで、お母さんに言われて参加しました。
若菜 楽しいですか、このごみ拾い。
中学生 正直いうと、あんまり楽しくないです。
会社から参加している女性にも伺いました。
女性 私は初めて来ましたが、来た時には思ったより奇麗だと思ったんですが、歩いていると意外に多くごみが落ちていました。
阿怜 奇麗になったと感じますか。
女性 ごみが見つからなくなったと感じます。
集まったごみを見ると、バイクや機械類、古い看板や風呂のふたまであります。不思議な光景です。
3人のキッズと愛須(右)
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大和川市民ネットワーク設立
クリーン作戦を終え、今度は「大和川市民ネットワーク」設立総会が行われる大阪教育大学天王寺キャンパスへ。どんな組織が出来るのか、設立準備会代表の澤井健二摂南大学工学部教授に伺いました。
澤井 日ごろから大和川に関心を持つ市民を中心に、分野にかかわらず情報や意見を交換し、話しあったり、人を紹介したり、物を貸し借りしたりして、協力しあうネットワークになればと思っています。
どういう流れで、ここまできたのでしょう。
澤井 水質改善に向けて、国が20年近く前に大和川清流ルネッサンス21協議会を作り、そこに市民を中心にした懇談会を置きました。その中で、市民が自発的に活動する組織を作る必要があるという提案があり、4年前の大和川付け替え300周年記念事業で立ち上げの動きが出て、去年9月に大和川河川事務所前で「このゆびと〜まれ!大和川の集い」の行事があった時、設立への行動が始まって、今日に至りました。
今後の具体的な計画について伺いました。
澤井 情報交換が第一ですから、すぐに受け入れ窓口を設け、どなたにでも投稿していただけ、それをみんなに発信できるニュースを、年4回ぐらい発行できたらと思っています。また、流域で開催されるイベントへの呼びかけも行いたい。例えば、今年は、遣隋使・小野妹子帰国の際、中国から裴世清(はいせいせい)という方が奈良に来て1400年に当たる年。再来年は平城遷都1300年。そういった大きな記念イベントにあわせ、私たちも協力体制を作っていきたいと思います。クリーン作戦では、今年は秋篠川に照準を当てようと考えています。行政の場合は、公平性の問題があり、ある所だけピックアップすることは難しいのですが、市民活動だと自由度が大きいと思います。それと、大和川付け替え後の通水日である10月13日が、今年はちょうど休日に当たるため、今年はこの日を「大和川の日」に設定し、秋篠川を中心にしたイベントを考えています。
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総会で挨拶する澤井教授
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楽しみにしていた大勢での一斉清掃は、やりはじめるとどんどん夢中になり、終わるとすっきり晴々した気持ちになれました。こういう機会があると、また活動に参加したくなります。一方、市民主体の大和川市民ネットワーク設立には、大和川再生への道が確かなものになってきたことを予感させられました。
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