小深の里(右下はキッズリポーター)

大和川は恵みの秋
おいしかった、清流の味!
〜 キッズリポーターが釣りに挑戦 〜
2007年10月13日放送

10月半ば、秋本番。今回は、大和川の味を堪能することにしました。渓流に行って、自分で魚を釣り、それを食べます。でも、1人では寂しいので、3人のキッズリポーター、永井ひかる(小6)さんと妹のあすか(小5)さん、奥中健太(小5)君にも一緒に行ってもらいました。場所は、大阪府河内長野市小深にある「小深の里」。美しい渓流、石見(いしみ)川を利用して造られた釣り場です。

清流で釣るニジマス

 石見川は、河内長野市内で天見川に合流し、石川を経て大和川へと注ぎます。自然に囲まれた小深の里は、川幅が3mほど、深さが1m少しで、水は澄みきっています。この川を横切るように大きな石が並べられ、池のようになったものが連なっています。看板によるとマスが釣れるとのこと。早速、キッズリポーターたちが、「小深の里観光農林組合」代表理事で組合長の新谷隆英さんに質問をしてくれました。
奥中 マスは奇麗な川にしか生息しないんですか?
新谷 濁った水では生きることできません。奇麗な水と酸素がたくさんいるんです。
あすか どうして石を並べているんですか?
新谷 自然の川を利用し、石を並べて釣れるようにしています。皆さんが行く自然の川にもこのような場所があるので、初心者の練習にもってこいです。

 3人は、あまり自信がないと言いつつ、楽しみにしているよう。いよいよニジマスが放流されました。


新谷さんと

新谷 針にイクラを二つほど付け、川の深さにあわせて浮きを調節し、ブランコのように振って水の流れに沿うて投げてください。魚が掛かって赤い浮きがぴくぴくと下がったら、さおを上げてくれたらよろしい。

  ひかるさんは入れた瞬間に掛かりましたが、私の糸と絡まってしまいました。魚がぴちぴち跳ねています。
新谷 放流した時はよく食べてくれます。大きいもので8〜9匹、小さもので10匹ちょっと放流し、料金は2500円です。放流魚以外の居残りも釣れ、全部持って帰えれます。だから、数釣るほど得やねん。

 キッズリポーターたちは、みんな順調です。
あすか 結構釣れて、とても楽しい。大事なのは引く時のタイミングです。5匹ぐらい釣りました。
ひかる 最初は釣れていたけど、今は全然釣れません。餌ばっかり取られてる。
奥中 まあ、順調に進んでいます。今は餌を虫に変え、魚の集まっているところに投げて釣っています。4〜5匹ぐらい釣りました。もうちょっと頑張ります。

現地で調理して賞味

 入り口のところにある食堂に来ました。
新谷 釣った魚を食堂へ持ってきていただいたら、1匹150円で塩焼きや空揚げにします。

 塩焼きとフライにしてもらいました。
ひかる とってもおいしい。
あすか とってもおいしかったけど、私は塩焼きはあんまり好きでない。
奥中 塩焼きの方が、味が利いていておいしかった。

 一生懸命釣って、今日はよく頑張りました。
ひかる 最初はあんまり釣れなかったけど、食べたらとてもおいしかったので、またここに来たいです。
あすか 最初は自信がなかったけど、やってみたら、結構釣れたのでよかったです。
奥中 初めは緊張してたけど、釣れてきたら自信がわいてきたので、今度は自信を持って釣ります。

 子供たちは、水が奇麗だなあと喜んでいました。
新谷 子供さんにこういう奇麗な水を見ていただいたら、自分らが住んでいる川も奇麗にせんならんなあという意識が出てくると思います。

私が植えたあの苗は?


下赤阪の棚田

子供たちと別れ、隣の千早赤阪村に寄り道をしました。今年6月、「日本の棚田百選」に認定されている「下赤阪の棚田」で田植え体験をしましたが、苗がどうなっているのか見に来ました。どの田んぼにもびっしりと稲穂が育っていて、ほとんどがまだ刈り入れされていないようです。黄金色の稲穂が頭を垂れ、実りの秋を実感させられる素敵な風景が広がります。
 千早赤阪村が、皆さんに棚田を楽しんでいただくために整備した散策路を歩きました。左手に棚田、右手の斜面には所々に木のベンチがあります。写真を撮っている人もいます。棚田の奥には美しい山、足元には、名前は分からないんですが花が咲いていたりします。のんびりとした時間が過ごせます。

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石見川で、キッズリポーターたちとニジマス釣りを楽しみました。魚釣りから始まり、秋の味を満喫し、さらに千早赤阪村の棚田にも寄って、美しい秋の風景を堪能しました。自然があるからこそ、季節の移り変わりが分かるということを実感できました。皆さんも、ぜひ秋の大和川をお楽しみください。