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川に堤防を造る、堤防を補強する、川の幅を広げる、深く掘る、川をまっすぐにする、といった「河川改修」や、ダムや遊水地(ゆうすいち)を造る、といった通常の治水対策だけでは対応できない場合、「流域対策」と呼ばれる事業を行うことがありますが、そうした治水対策と流域対策をあわせて「総合治水」と言っていい、さらには、そうしたハード面の整備だけでなく、警戒避難体制や水防管理体制の確立や強化といったソフト対策も、総合治水には含まれます。
流域対策には、大きく次の四つがあります。 1.ため池を治水に利用する。2.ため池がなくならないように保全する。3.防災調整池と呼ばれる池を造る。4.雨水貯留浸透施設を整備する。 |
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奈良盆地は、四方を山に囲まれたお皿のような地形で、しかも156 本の川の出口が、たった1本の大和川という水のたまりやすい地形のため水害が起きやすく、総合治水が欠かせません。とくに最近は、人口が増えて、宅地になっていくペースが激しいため、保水機能低くなっているからです。 国土交通省近畿地方整備局は、奈良県および奈良県下の市町村と「大和川流域総合治水対策協議会」を作って、取り組みを行っています。
今回、
お話を伺ったのは、国土交通省大和川河川事務所の橋通夫(みちお)さん(左)と、奈良県土木部河川課の長坂健(けん)さん。
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