きらきらと、狭山池
もっと輝け、大和川
〜狭山池まつりを取材〜
2007年5月5日放送

大阪狭山市の狭山池は、7世紀前半に造られた日本最初の「ダム形式のため池」です。古事記や日本書紀にもこの池のことは書かれていて、また、その後、多くの詩人や歌人によって、この池の美しい風景が表現されてきました。昭和16年には、大阪府の史跡名勝の第1号にも指定されています。
そんな狭山池では、4月29日と30日、毎年恒例の「狭山池まつり」が行われました。

狭山池は、古代から何度も改修が行われてきましたが、歴史上、最も大きな改修工事が、昭和の時代に始まり、16年の歳月をかけて平成13年に終わった「平成の改修」です。その工事と並行して行われた総合的な学術調査では、たくさんの埋蔵品が見つかりまして、そうしたものは、同じ平成13年にオープンしました大阪府立狭山池博物館で見ることができます。そうした歴史的価値を誇りに思えるように、今の子供たちに伝え、また一般市民もそれを発信できるようにと始めたのが、「狭山池まつり」です。今回は 、「狭山池まつり実行委員会」会長の武田博允(ひろみつ)さんにお話を伺いました。


大阪府河内長野市を水源とする西除川は、この狭山池を経由して、堺市で大和川に合流しています。また、この池からは、東除川も流れ出ていて、大阪市平野区で大和川と合流しています。狭山池まつりのクライマックスは、池をぐるりとろうそくの炎で取り巻く「灯火輪(とうかりん)」。光り輝く池の水は、大和川へと流れていくのです。