大和川付け替えの
町に残る謎の壁画
〜柏原市立歴史資料館〜
2007年4月21日放送

1704年、大阪府柏原市より下流部分の大和川が付け替えられました。そんな町の大和川北側に広がる丘陵地に、高井田横穴公園があり、 そこには、高井田横穴古墳群と高井田山古墳(右上の写真)という2種類の古墳、そして、柏原市立歴史資料館があります。今回はこの歴史資料館を訪ねました。

これまで162基の古墳が発掘されている高井田横穴古墳群。そのうちの一つからは、ゴンドラ型の舟に乗り、刀のようなものを振りかざしている人を描いた「線刻壁画」が出土しています。舟に乗っていることから、この壁画は大和川と関係があるかもしれないと考えられています。そのレプリカが、高井田横穴公園の入り口のところに設置されていました。


柏原市立歴史資料館では、 春季企画展「江戸時代の柏原村」が開催されていました。付け替え前に起きた洪水に関する資料などが展示されていましたが、とくに興味を注がれたのは、付け替え前から大和川で行われていた舟運(しゅううん)に関するものです。「柏原舟」と呼ばれる当時の舟の模型もありました。お話を伺ったのは学芸員の安村俊史さん。