左から 石田さん、林さん、
(福島)、高木さん

大和川の思い出と
将来の理想像を語る
〜番組リスナーの座談会〜
2007年3月31日放送

すっかり春になりました。大和川やその支流沿いにも、奇麗な桜が咲いていることと思います。そんな今日は、お花見の宴会のような感覚でお送りすることにしました。いつもこの番組を聞いて下さっている方3人にスタジオに来て頂いて、大和川のことを想像しつつ、楽しい話をワイワイと進めていきます。奈良県葛城市からお越しの林美佐子さん、大阪府松原市からお越しの石田義之さんと高木愛子さんです。

何十年見てきた大好きな川で
泳いで、遊んだ懐かしい思い出

 まず、皆さんと大和川との関わりについて伺います。現在、皆さんがお住まいのところは大和川、そして、大和川の支流の近くということでよろしいですか?
 私は源流のほうなんです。葛城市に移り住んで25年ぐらいですが、それ以前から大和川を見て、もう何十年となります。柏原市の国分の鉄橋下でシジミ拾いをした思い出があるので、時折、車を停めてのぞいてみるんですが、汚いな、残念やなと思います。
石田 私は松原市に住んで40年です。大和川というと、奇麗な水やったという思い出があります。昔は、子供を明治橋のほうへ連れて行って、泳いでいましたよ。
高木 大和川との関わりは、私も30年か35年ぐらいです。絵を描いたり、写真を撮ったり。小さい時は、よくヨモギ団子を母が作ってくれました。堤防でヨモギを摘んだり、ツクシをとってゆがいて食べたり。

 皆さんは、大和川やその支流を良くするために、いろいろと活動されているそうですけれども。
 葛城山系の水源として、太田川と高田川の流域に私は住んでるんです。ということは一番源流なんです。毎週ごみを出す日に、近くの太田川のごみも拾って、清掃しています。また、その地域の人たちも年に1度、清掃の日を決めて川の清掃をしてる。そういうふうに頑張ってます。また家庭では、ぬかが出ない無洗米を使ったり、流しの下に古いストッキングを付けて、なるべく「奇麗な汚水」を流そうとしています。
高木 私は、生ごみを堆肥にするモニターをしたり、お米の研ぎ汁をバケツに取っておいて庭にまいたり、溝掃除に使ったり。あと、大和川付け替え300周年のキャッチフレーズ募集にも出しましたね。

 石田さんは「大和川・石川クリーン作戦」に去年、今年と参加されたそうですが、そのきっかけは?
石田 平日に奈良県の金剛山に登ってるんですけど、その仲間に誘われて行きました。若いお父さんが子供を連れて、ごみ袋を持って石川のごみ拾いをやっている。世の中、捨てたもんやないと思いました。金剛山を流れる千早川、水越川、佐備川を源流に、最後は大和川につながる石川の清掃というので、2回目も喜んで率先して行きました。普段のハイキングの時も、必ず一人で一つか二つはごみを拾って帰るようにしています。まあ、自分なりにですね。

願いを一つに一斉に取り組めば
大和川は奇麗な川になる

 汚い川の象徴のように言われてきた大和川ですが、かなり改善されてきました。今後、こんな川にしたいという目標などをお願いします。
林 生活に直結してますから、私たちの孫とか次世代の人たちが遊べる、川底まで見える奇麗な水が流れてる大和川が欲しいですね。

石田 昔いたアユがとれる川になってほしいです。

 最近、アユの産卵も大和川で確認されたので、それが、もっともっと増えていくといいですね。
高木 堤防沿いに、並木道のように木を植えてほしいですね。散歩をして、日陰でちょっと涼をとれるような。他に、地域別に川のヘドロを奇麗にする川ざらいをするとか。未来に向け、みんなで奇麗な水質にして、メダカどころかドジョウやアユもすめるように、そして、土手には昆虫類も集まるようにしてほしいです。
 大和川を奇麗にするには、源流から奇麗にしていかないと駄目なんですよね。だから、石川流域だけとか大阪だけとかじゃなしに、流域の各県、市町村にしろみんなが相談して一斉に川を奇麗にする。そしたら一時期でもごみが全然なくなると思うので、そういうイベントを起こしてほしいなと思います。
高木 大和川の横に、柏原のほうへ行く国道があって、自動車がよく通るんです。だから、河川敷辺りにサイクリングコースやウォーキングコース、それにお年寄りも子供も川へ行けるように、スロープを造って頂くとか。それから、イベント的なものをして、子供会なども一緒に清掃に参加して頂くとかね。

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おたより
ありがとうございます!

今日は番組をお聞きの方3人に、大和川に対する思いを語って頂きました。皆さん、本当にいい機会を下さいまして、どうもありがとうございました。また、こうした機会をぜひ、設けたいと思ってますので、これからも皆さん、大和川をずっとずっと愛して、守っていって下さいね。