メイン会場での開会式

ごみのない川を目指し
年々広がりゆく輪
〜大和川・石川クリーン作戦〜
2007年3月10日放送

今日(3/4)私は、「大和川・石川クリーン作戦」の今年のメイン会場に来ています。お天気に恵まれ、暑いぐらいの日差しが降り注いでいます。河川敷いっぱいに人、人、人。横を流れる大和川では、白い鳥が泳いでいます。まもなくクリーン作戦が始まります。私も参加しながら、皆さんと交流していこうと思います。まずは、国土交通省大和川河川事務所占用調整課長の西野由男さんにお話を伺います。

上流の奈良、流れの先の淡路島
「100万人の一斉清掃」へ

 西野さん、たくさんの人が集まっていますね。
西野 今日は1000人ぐらいが集まるかと。大和川・石川全体では、去年1万8000人だったので、今年は2万人とも言われています。非常にありがたいです。

 大阪では、約60の会場で、こうした清掃活動が行われているそうですが、今年は奈良にも広がっていると。
西野 3月9日に、奈良県の上流の川で、奈良県や奈良市、大和郡山市などが一緒になって清掃して頂くことになっています。このクリーン作戦と連動して、大阪府の河川環境課などにも参加頂きます。正に上下流一体となって展開されるという初めてのことに、非常にうれしく思っています。清掃に参加される方は、自分でごみを捨てないと思いますので、多くの人にごみを拾って頂くことが、一番大きな力点だと思います。

 清掃されている姿を目にすると、それだけでも、「ごみを捨てちゃいけない」という気分になりますよね。
西野 「100万人の一斉清掃」と、目標は大きなところに置いています。昨年の「大和川フォーラム」で、大和川から流れ出たごみが、淡路島の成ヶ島(なるがしま)に多くたどり着いていると聞きましたので、今日は、現場調査と合わせて、私どもの港湾部門と共に成ヶ島の清掃活動をします。関連のある所はすべて輪を広げたい。100万人まで道のりは遠いと思いますが、一歩でも二歩でも近付く形で、頑張りたいと思っています。

川に感謝しながらの参加。
子供と交わす言葉がうれしい

 私もごみ拾いを始めます!河川敷には、たばこの吸い殻のようなもの、瓶、ジュースの紙パックなどが落ちています。お天気が良くて、大和川を見ながらごみ拾いをするというのは、なんだかとっても気持ちがいいですね。たくさんの方が、さっさとごみを拾って、どんどんいろんな所に移動しています。

 では、ごみ拾いをしている方にお話を聞いてみましょう。グループで参加されているお父さんに伺います。

男性 子供がお世話になっている野球チームの皆さんと一緒に、練習前に参加させて頂きました。

 河川敷には、いつも使うグラウンドがあるんですね。
男性 常にこの清流に感謝をさせてもらいながら。生まれ育ったこの町、大和川で。


  大和川のお近くなんですか?
男性 小さい頃は瓜破で、今は松原です。大和川の水が飲めるまで、頑張らせて頂こうかなと思います。

 今日はお子さんと一緒に参加されていますが、こうした掃除を通じて子供たちに伝えたいことって?
男性 さっきもコイが泳いでいたので、「川にこんなごみ放ったらあかんな」と言いながら、子供に魚も見せられる。地元で、「魚泳いでるやん。奇麗やなあ」とか、そういう話ができるのは、うれしいですね。

 続いて、汗びっしょりになって、ごみ拾いをされている方です。こういう清掃活動はよくされるんですか?
女性 毎年、ボーイスカウトでこのクリーン作戦に参加させて頂いています。

  年々、拾うごみに変化はありますか?
女性 毎年ごみは大量ですが、今日はお財布が土の
中から出てきました。中は入ってなかったですけど(笑)。

  ボーイスカウトのみんながいました。かっこいいユニフォームですね。何年生ですか?
男子 中学1年生です。

 今まで、参加したことはありましたか?
男子 5回ぐらいあります。結構ごみがある年もあるんですけど、今年は少ないほうです。袋とかいろいろ拾いました。

 大和川では、遊んだりしますか?
男子 石とか投げたり、夏は、泳いだりします。
 
 石投げって、三段飛びみたいになる、川の表面を石が跳ねる投げ方ですね。石投げするのも、やっぱり奇麗な大和川のほうがいいですよね。
男子 はい。もっとみんなが泳いでくれるような大和川になってほしいです。

******


西野由男さんと

参加者全員に配られた“かっぱる君”の絵が描かれたリュックサック型のビニール袋を背負いながら、みんな楽しそうに張り切ってお掃除していました。皆さんの頑張りのお陰で奇麗になった大和川、さらに気持ち良くなっていましたよ。ぜひ、皆さんも大和川へ遊びに行ってみて下さい。