インタビューした皆さん

大和川を作品にしてみて
とても好きになった
〜大和川【絵・ポスター・作文・写真】コンクール〜
2007年2月24日放送

2月17日に「大和川クリーンキャンペーン2006〜大和川【絵・ポスター・作文・写真】コンクール」の表彰式が行われました。絵、ポスター、作文は幼児から中学生が対象。写真には年齢制限はありません。四つの部門それぞれにさまざまな賞が贈られ、子供も大人も、受賞者の皆さんはうれしそうな表情をして、式に臨んでいました。表彰式の後、何人かの受賞者に喜びの声と共に作品を発表して頂きました。

今回のテーマは
「大和川で泳ぎたい」

 作文の部門で大阪府知事賞を受賞した小学校4年生の奥中健太君です。奥中くんの作文は、SFみたいな感じで、面白いね。どうして川が出てくるDSのゲームと作文に出てくる大和川がつながったんですか?
奥中 僕は童話だったらトムソーヤの冒険、ゲームだったら、この川が出てくるゲームが好きだから。
 冒険ものが好きなんだ。実際の大和川でも、魚がいっぱい泳いでいるのは見たことある?
奥中 はい。

 次は、作文の部門で奈良県知事賞を受賞した幼稚園年長組の木村海君。ベッカメはどれぐらい育てたの?
木村 3年です。
  実は海君のお兄さんも、作文で近畿地方整備局長
賞を受賞しています。その作文には、大雨の後、川にごみがたくさん浮いていてびっくりしたと書いてあります。海君も、汚い川だとベッカメが嫌がるだろうなということですが、川を奇麗にするために何かしていますか?
木村 ごみとかいっぱい拾う。

 続いて絵の部門で奈良県知事賞に輝いた小学校4年生の仲川佳那さんです。すごく奇麗な青ですね。泳いでる仲川さんを、お友達が橋の上から見ています。この絵ができ上がった時は、どう思いましたか?
仲川 うれしかったです。
 これからも、絵を描くために大和川へ行きたい?

仲川 はい。

  続いては、今日お話を伺う中で、唯一大人の方です。写真の部門で大阪府知事賞に輝いた東敬朗さんです。この写真は、去年8月私も行った、石川の上流での「大和川を体験!発見!やまとがわ源流体験」の模様ですよね?子供たちが楽しそうに遊んでますね。
 そうですね。私は川を見たら、ふるさとの川を思い出すんです。こういう風景が、源流だけじゃなくて中流とか下流でも見られたらいいですよね。

 ポスターの部門で大阪府知事賞に輝いた、中学2年生の田尻彩音さんです。全体的に鮮やかなブルーで、魚の形をしたものが群れをなして泳いでいる絵です。岸に描かれているものは何でしょうか?
田尻 お菓子の袋です。字を「みんなで大和川を奇麗にしよう」としたので、ちょっとごみを落としているみたいな感じにしたかったんです。
 なるほど。ごみを描くことで、まだまだ奇麗になっていない部分があるんだよ、と訴えたかったんですね。

 最後に、作文の部門で大和川河川事務所長賞を受賞した小学校4年生の眞壁友里さんです。壁さんは最近、大和川に遊びに行ったことはありますか?
眞壁 はい。友達とお弁当を持って、ピクニックみたいな感じで行ったりしています。
 大和川が泳げるぐらい奇麗になったら?
眞壁 泳ぎに行きます。

作品紹介(一部抜粋)


 「大和川の大ぼうけん」 奥中健太
(前略)左手に任天堂DS、右手にタッチペンをにぎりしめ、DSがしめす方向へと歩いて行った。/「ここって大和川やん」/トムソーヤの話に出てくるような丸太でいかだを作り、ぼうけんへと出発した。(中略)「ほんま大和川なん、絵葉書の中の世界みたいやで」/急にDSがピカピカと光り出た。画面を見ると「アワビ出現」。/ぼくたちは川の中へとダイブした。(中略)はっと目がさめた/「今のはゆめやったんかあ」/ゆめの中の大和川はすきとおっていてキレイやったのに、本物の大和川は何できたないんやろう。魚や鳥たちといっしょに流れる大和川はめっちゃ楽しそう。ぼくたちの力でもっと楽しそうにさらさらとわらわせてあげたいな。キレイな大和川とぼうけんのつづきを楽しみたいな。


 「ぼくのかめ」 木村海 

ぼくのうちに、かめがいた。(中略)「ぜったいおせわするから」って、おねがいしてかってもらった。/なまえは「ベッカメ」。/(中略)えさをあげたり、すいそうをあらったり、おせわをがんばったよ。/だけど、このまえ、ベッカメがいなくなった。(中略)もしかしたらかわまでおよいでいってるかな。きたないかわだったら、ベッカメはいやだろうな。(中略)ベッカメがよろこんでくれるかわだったらいいのにな。ぼくもいっしょにおよげたらうれしいな。(中略)ぼくがうみとか、かわとかへあそびにいったら、ベッカメがきてほしい。きれいなかわやうみでありますように。

 「大和川で泳ぎたい」 眞壁友里 
(前略)去年上流探検に家族で行った時、上流の水が冷たくて、とてもすきとおっていてきれいでした。あの水がそのまま海まで届いたら、大和川の水はどこででも泳げるのに。/なぜ大和川がと中できたなくなるのか私は知っています。それは、生活排水が一番の原因です。(中略)私は一年生のころからこのコンクールに作文を出しています。そのおかげで大和川のことを勉強できて、とても大和川のことが好きになりました。だから大和川をきれいにしたいんです。(中略)そしてみんなで大和川をきれいにしていきたいんです。そうすれば、かならず大和川で泳げる日が来ると思います。
みんなで、大和川に泳ぎに行こうね。


仲川さん「やってみたいな水泳大会」

田尻さん「源流体験」

東さん「大和川をきれいにしよう」

受賞したお子さんのお母さんからは、「コンクールに参加することで、親も子もいろいろ勉強できる」との感想がありました。私も、受賞者の皆さんのお話を伺い、小さいお子さんも真剣に大和川を見ていること、そしてちゃんと、いろんなことを分かっているんだなあということに感心しました。