スタジオから2006年の
放送を振り返る

大和川を訪ねるたびに
「びっくり!」の連続
〜2006年の放送を振り返る〜
2006年12月30日放送

私が4月から番組を担当して9ヵ月。いろんな所へ行き、たくさんの人やものに出会い、毎回大和川の奥深さを感じています。今回は、今年最後の放送ということで、一年間を振り返ります。田植えでお世話になった奈良県明日香村の稲渕地区総代の寺西章さん、NPO法人「山野草の里づくりの会」理事長の福岡定晃さん、国土交通省大和川河川事務所の杉若武さんには、直接お電話をするつもりです。

シラスウナギ漁、田植えを体験

 2月18日の放送では、当時のパーソナリティー植田実穂さんが、奈良県河合町の廣瀬神社で行われた奇祭「砂かけ祭」の様子をお送りしました。御田植祭の一つで、ここでの砂は、田植えに欠かせない雨を意味するとのこと。雨ごいをして降った雨が大和川に流れ、その水が田んぼに引かれ、おいしいお米が作られるんですね。

 そして4月8日に、おめでたの植田さんから番組を引き継ぎました。植田さんの大和川への熱い思いを聞いて、これは頑張らなくては!と感じましたね。その後、4月22日にはシラスウナギ漁を取材。「大阪住吉漁業協同組合」の大西一組合長にお話を伺いました。大和川にウナギがいるなんて、本当にびっくりしました。

 5月20日には、「奈良県ネイチャーゲーム協会」理事長の廣谷顕一さんに河原や自然を使ったゲームを教えてもらい、子供たちと一緒に私も夢中で遊びました。

 6月10日は、大和川の本流、初瀬(はせ)川の源流を訪ねました。奈良県桜井市の三谷地区では、NPO法人「山野草の里づくりの会」が地元の方などと力を合わせ、大和川の源流を守る活動をされていたんですが、その時、お話を伺った福岡さんとお電話がつながっています。

 あれから半年、その後、
何か行ったことはありますか?
福岡 同じ6月に「蛍の夕べ」を催しました。相当な数のゲンジボタルが飛んでくれていました。
  赤い花が咲くソバの栽培もされてたんですよね。
福岡 奇麗な花を咲かせ、多くの方に楽しんで頂きました。ソバの実も去年よりたくさんとれました。
  来年に向けて、何か計画はありますか?
福岡 休耕田に年中水を溜めるようにして、水辺の動植物の生息環境を作っていこうと計画しています。

 そして6月17日の放送では、奈良県大和郡山市の矢田寺でアジサイを見ました。矢田寺には大和川の源流が流れています。降った雨がアジサイに当たり、境内を流れ大和川に注ぐ。清められた水なんですね。

 6月24日は、奈良県の明日香村に行き、稲渕の美しい棚田で田植えを体験。あの時、いろいろと教えて頂いた寺西さんにお電話でお話を伺ってみましょう。
 6月に植えた苗はちゃんと育ちましたか?
寺西 今年は台風もなく、収穫は良かったです。稲刈り、脱穀、もみすりをして自分で袋に詰める時の皆さんの姿に、喜びと期待が本当に現れてました。味は清流飛鳥川そのものの、とてもおいしいお米ですよ。
 稲渕では新年早々、飛鳥川で名物の神事があると。
寺西 ワラで作った雄綱を川にかける一風変わった「綱掛け神事」です。ぜひともお越し下さい。


最後にうれしい大ニュース

 7月22日は、字数制限のない自由律俳句、そしてSF的なポエムで大和川を表現されている小堀彰夫さんにお話を伺いました。私も自由律俳句にチャレンジし、小堀さんに私の詩を褒めて頂いたんですね。

 7月29日は、「大和川水辺まつり」の模様を生中継でお届けしました。葦舟に乗ったり、投網体験をしたりして、水辺の遊びをいっぱい楽しみました。北側元国土交通大臣も自ら川に入って笑顔を見せて下さいました。

 そして10月14・21日の放送では、大和川河川事務所の元永秀所長と番組リスナーの方にスタジオに来て頂き、大和川のお話を繰り広げました。皆さん、本当に斬新な意見を出して下さって、参考になりました。

 続く12月2日には、住吉区の皆さんが作る「大和川を守る会」の清掃活動をお伝えしました。寒い中でも毎月欠かさないことに頭が下がる思いでした。

 さて、一年をざっと振り返りましたが、今年最後の最後で、とてもうれしいニュースが飛び込んできました。
 大和川河川事務所の杉若さん!大和川でアユの産卵が確認されたとの発表が3日前にありましたね。
杉若
 10月と11月に各1回調査した結果、ふ化したばかりの5o程の「仔(し)アユ」が、大阪府堺市の遠里小野(おりおの)辺りの大和川で確認されたんです。推定で1日当り約4万匹の仔アユが流下したと思われます。今回の確認は、私たちも本当にうれしく思っています。
 私もうれしいです。来年、ぜひ取材に行きたいです!


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2007年もよろしく
お願いします!

大和川って、いろんな意味で“面白い川"なんですよね。これからも、この面白さをラジオの前のより多くの人に、どんどん伝えていこうと思っています。
「人・ゆめ・未来 大和川」を今年もお聞き頂きありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。
それでは皆様、良いお年を!