「観濠クルーズ」の様子
船には10人ほどが乗船できる

環境・歴史・遊びの堺へ
旅の船が初就航
2006年10月7日放送

先週ご紹介した「第8回内川・土居川まつり」が、今月1日に堺市のザビエル公園と内川河川敷で開催されました。当日現場へは、7月の「大和川水辺まつり」の生中継で活躍してくれた宮脇沙苗さんが行ってきてくれました。「観濠クルーズ」や堺のご当地検定について、また内川・土居川まつり実行委員長の高杉晋さんへのインタビューなど、宮脇さんのリポートと共にイベントの様子をご紹介します。


土居川・内川を船で楽しむ
堺のご当地検定にも挑戦!

■スタジオにて
福島 宮脇さん、10月1日いかがでした?
宮脇 当日はあいにくの雨だったんですが、「この日をずっと楽しみにしていた」というご家族など、たくさんの方が来られていました。では、この日初就航した船を体験してきたので、その様子をお聞きください。

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「堺の〜んびりクルーズ」の船に今から乗ります。旧港、乙姫像などを眺めながら、約30分間の船の旅です。
ガイド 今、通ってきました内川・土居川は、海とつながっています。潮を感じる河川で「感潮河川」といい、すべて海水です。普通の山の川のように、上から下に流れる川ではございません。海の満ち潮によって流れが起こる川なんです。ですから、上流の水は、引き始めては、戻るということで、入れ替わりが悪く、なかなか水が良くならなかったんです。

  では、船に乗ってきた双子の男の子とお母さんにお話を聞きます。お船、どうだった?
男の子 面白かった!
母親 汚い川のイメージがあったけど、思ったより奇麗で、観光用のクルーズっていう感じでした。

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■スタジオにて
福島
 楽しそうですね。私が取材に伺った時、内川沿いには、桜が咲くので、春にもこのクルーズを予定したいと、NPO法人「観濠クルーズSakai」の方がおっしゃっていました。
宮脇 お花見をしながらのクルーズもいいですね。夕暮れ時も奇麗だそうです。ぜひ乗ってみてください!この後、実行委員長の高杉さんにお話を伺ってます。

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  内川・土居川まつりは、市民、行政、企業の三社が協働で行っているイベントで、高杉さんは、市民代表として、1回目からご参加されているそうですね。
高杉 はい。1回目の時、僕らはカヌーに乗って川のごみ掃除をして、川を奇麗にしようというPRをするために参加させてもらいました。

 高杉さんはカヌーをされているんですか?
高杉 趣味でずっとしてます。普段は奈良の吉野川へ。その時、帰りに自分の周りのごみを少し拾っていたんです。それがきっかけで、地元の汚れた川も、なんとかしようと。清掃活動は12〜13年になりますが、義務にならない程度に、楽しみながらやってます。

 最近、内川・土居川のゴミは減ってますか?
高杉 ごみ自体も減り、水質も改善されています。鳥や魚たちが戻ってきたり、去年は、水が透き通って川底が見える日があったりするぐらい。僕らが子供の頃は、内川・土居川という名前を知らず、「どぶ川」って呼んでました。ヘドロの川で、学校でも、窓を開けると臭くて授業ができないというレベルでした。粗大ごみも捨てられ、本当にごみ箱代わりでしたね。

 毎年多くの方が参加されるこのお祭り。観濠クルーズ以外にも、今年から始まったことがあるそうですね。
高杉 「Sakai検定」です。堺にはこんなにいい所、そして歴史があるということを知ってもらおうと企画しました。どなたでも参加できます。


宮脇沙苗と高杉晋(右)さん

 優秀な方は、決勝戦へ進めると伺いました。
高杉 「S-1グランプリ」へ進みます。上位5名が、ステージに上がり、早押しクイズで堺の事を一番知っている人を決定します。優勝者には、「堺学」という本をプレゼント。一定レベル以上の方にも、Sakai検定合格ということで、検定証をお渡しします。

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宮脇 S-1グランプリへ進んだ方は、皆さん50歳以上の男性。そして優勝したのは、堺に来て45年という方でした。他にもステージではダンスやバンド演奏、内川では手作りボートの競争。ザビエル公園ではバザー、昔の遊び、風車など手作りおもちゃが体験できるコーナーなど、いろいろな催しがありました。「去年も来て楽しかったから」と西宮から遊びに来ていた小学生の女の子もいました。
福島 楽しいリポート、ありがとうございました。