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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知って欲しい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2005年6月4日(土)放送
タイトル

今回は、日本の伝統文化を伝える活動をしている「NPO法人 伝統文化みおつくし倶楽部」代表理事 野矢 賀代(のや かよ)さんにお話をお伺いします。

収録写真メイン


ホームページでは、大阪が大好きな私、藤原宏美がNPO法人やNGOなどの団体をご紹介していきます。今回は、日本舞踊をはじめ、三味線やお花、絞り染などの伝統文化を子供から大人まで気軽に伝えていこうという活動をされている「NPO法人 伝統文化みおつくし倶楽部」 代表理事 野矢 賀代さんにお話をお伺いします。

Q.「伝統文化みおつくし倶楽部」という大阪らしい名前は、どのような思いから付けられたのでしょうか?
「澪標(みおつくし)とは、海や川を行く船が安全に通るための道標を意味します。また、澪標は大阪市の市章にも使用されています。伝統文化を次につなぐ道標としてみおつくしという名前を付けました。そして、この活動がボランティアであるということから、『身を尽くす』。身を尽くしてそれぞれの思いを伝えようという意味を込めて、『みおつくし倶楽部』と名付けました」

Q.元々はどのようなきっかけで、この活動を始められたのでしょうか?
「平成8年、大阪市の生涯学習に、日本舞踊のインストラクターとして登録しました。当時、生涯学習の内容としては、日本舞踊以外に、お花、詩吟、長唄、鳴り物などのいろいろなジャンルがありました。それぞれのジャンルでインストラクターをされている14名の方から、次世代に伝える伝統芸能を本格的に伝えようという声があがってきたことがきっかけで、まず『みおつくし会』という会をつくり、ボランティア活動を始めました。最初の活動は、平成8年、難波にあります精華小学校で、体験教室を始めました。25人募集したところ、倍以上の方が来られました。今現在も引き続き継続して、習っていらっしゃる方がいらっしゃいます。その後、2003年4月にNPO法人に認可され、現在の『伝統文化みおつくし倶楽部』となりました」

Q.「伝統文化みおつくし倶楽部」の活動について、詳しく教えていただきますでしょうか?
「『響(きょう)』『装(そう)』『動(どう)』の3つの大きな柱があります。『響』は、大正琴や、三味線などの音の出るものです。『装』は、着付け、お花などのよそおいに関するものです。そして『動』は、日本舞踊、手話などの動きのあるものです。このようにいろいろなことを伝えて、みなさんに身に付けていただこうと思います。1つ習い始めると、そこからいろいろなものに興味を持たれる方がたくさんいらっしゃいます。そのような方にも十分に満足いただける教室がたくさんあります。どの教室も大人の方に交じって、子どもさんがたくさんいます。世代を超えたコミュニケーションが取れているように感じられます。親子で一緒に参加することもできるので、本当に皆さん、サークル活動のように楽しそうに習っています。ただ、お稽古事という意味で『学び』と『遊び』の区別を身につけるために、始まりと終わりはきちんと挨拶をします」

Q.教室は、西成区民センターでのみ行っているのでしょうか?
「いえ、限定ではありません。お呼びいただきましたら、我々は身を尽くしてのみおつくしでございますので、どこでも参上…、海の中はちょっと困りますけど(笑)、お伺いさせていただきます」

Q.今年度、こちらの区民センターでは、どのような教室を開催する予定でしょうか?
「今、落語がブームですので、寄せ囃子をやろうと予定しています。それから、夏休みになるということで、親子で手芸を楽しんでいただきたいと思います。また会員さんの中で、絞り染めの手法、辻が花染めを現代に復活させた久保田 一竹(くぼた いっちく)氏の『辻が花絞り』を教えていらっしゃる方がいましたので、絞り染めをやろうと思います。できたら親子で参加していただいて、夏休みの宿題を同時にしていただければと思います」

Q.それでは最後に、野矢さんにとっての大阪のいいところは、どのようなところだと思いますか?
「いいところはやはり、人間が楽しいというところだと思います。いろいろなものをすんなりと取り込むということ、そして人と人の醸し出すエネルギーが大阪にはあると思います。この大阪でいろいろな日本の伝統文化を伝え、発信していきたいと思っています



「NPO法人 伝統文化みおつくし倶楽部」の年会費は1口1000円で、3口以上で正会員になれます。重要無形文化財保持者 常磐津 三蔵(ときわず さんぞう)さんの三味線の次回の講座は、6月11日と25日の朝10時から12時です。この講座を受講したい方は、三味線のリースもありますが、現在、全て貸し出していますので、三味線をお持ちの方であれば、すぐに受講することができます。受講料は、1回1000円です。三蔵先生が指導される場合は、1回2000円となります。詳しくは、「NPO法人 伝統文化みおつくし倶楽部」までお問い合わせください。夜間の方が、よく通じるとのことです。



出演者写真 NPO法人伝統文化みおつくし倶楽部
代表理事
野矢さん

こちらの西成区民センターで
教室を開かれています

取材写真
みなさん楽しく三味線を奏でて
いらっしゃいました

取材写真
指導されている常磐津さん、
重要無形文化財保持者なんですって!

取材写真
生徒さんにもいろいろお話をお聞きしましたよ!

取材写真
「発表会に出るのが楽しみ」だと話してくれました
NPO法人 伝統文化みおつくし倶楽部
住所 大阪市西成区山王2-11-13
電話番号 06-6631-0005
FAX 06-6631-0005


  ●藤原さん感想
「日本の伝統文化」って素晴らしいと思いつつも、なかなか触れる機会がないというか、きっかけがないというか……(言い訳)
でも、みおつくし倶楽部のように気軽に学べる環境があれば、難しそうだとか考え込む前に、是非チャレンジしたいですよね。
踊りやお花など、昔は日常の中で学べる「お稽古ごと」だったとか。変に敷居の高いものだと意識せず、まずは姿勢を正して正座をするだけでも、日本の良さを感じる気がしませんか?(^O^)


藤原さん写真

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