ホームページでは、大阪が大好きな私、藤原宏美がNPO法人やNGOなどの団体をご紹介していきます。今回は、淀川の河川敷で野鳥観察会や淀川区役所と協力して“河川敷フェスティバル”などのイベントを開催しています「淀川ネイチャークラブ」副代表 菊井 睦夫(きくい むつお)さんにお話をお伺いします。
Q.「淀川ネイチャークラブ」の主な活動内容は、どういったものなのでしょうか?
「毎月1回、十三干潟と柴島ワンドの野鳥の観察会が主な活動です。また、行政と連動して、『淀川フォーラム実行委員会』に名を連ねて、“河川敷フェスティバル”、“淀川リバーマスター講座”などを行っております」
Q.野鳥の観察会について詳しく教えていただけないでしょうか? 「淀川には、十三干潟やその周辺にヨシ原が広がっています。そして河川敷には、まだ手つかずの場所もあります。そういった場所は、野鳥の餌場や隠れ家、そして水を浄化する場所でもあります。例えば渡り鳥などにとっては、そこで餌をとって、また次の場所まで飛んでいく中継地になりますので、燃料の補給基地のような場所になっています。日本にいる鳥の種類は約550種類で、その内の133種類が淀川で見つかっています。季節によって、観察できる鳥は変わるのですが、今の季節なら渡り鳥のシギやチドリ、そしてオオヨシキリという賑やかな鳥が観察できます。また、毎年8月の第2週目ぐらいになると、日没と共にツバメがたくさん集まる場所があります。“ツバメのねぐら”と言いまして、ツバメが生駒や能勢、そして枚方の方から淀川の河川敷のヨシ原へ集まってきて、そこで一夜を明かします。ツバメは寝る前に “飛行訓練”を 行うのですが、ちょうどお盆の時期に淀川のある場所で夕陽が六甲の山に沈むと同時にツバメが集まってきて、もの凄いスピードで飛び回ります。それは非常に見る人を感動させますので、私も楽しみにしています」
Q.「淀川フォーラム実行委員会」について、詳しく教えていただけますでしょうか?
「3年前に淀川河川敷フェスティバルをやりました。その時に3500人ほど人が集まりましたので、これは毎年やろうということになって、一昨年、淀川区役所の生涯学習担当と共同で『淀川フォーラム実行委員会』を設立しました。2ヶ月に1回程度、定例会合を開き、淀川区の市民の活性化と環境保護につながる企画を考えたり、イベントを開催したりしています。それが“河川敷フェスティバル”や、“リバーマスター講座”、“キッズリバースクールズ”です」
Q.“リバーマスター講座”や“キッズリバースクールズ”について詳しく教えていただけますでしょうか?
「“淀川リバーマスター講座は、大人の方を対象に、“キッズリバースクール”は、夏休みの時期に子供たちを対象に、魚に詳しい先生をお呼びして、干潟にはどんな生き物がいるのかを観察します」
Q.“野鳥カルタ”を発行しているとお聞きしたのですが、詳しく教えていただけますでしょうか?
「実は最初、カルタは和歌で作ったのですが、カルタですので、パッと取られたら、後が全部読めない。そこで3ヶ月ぐらいかけて、今は五七五の俳句を添えたような3行に変えました。例えば『穴の中 タシギは 憩い 覗く イソシギ』や『そっとくる メダイチドリの 春姿』など全てオリジナルで考えました」
Q.最後にお聞きします。菊井さんの大阪の好きなところ、また大阪やないとあかんねんというところを教えてください。
「やっぱり大阪は、ロマンがないとアカンと思います。我々は20年近く野鳥と付き合いながら、ロマンをずっと持ち続けています。それがカタチを変えて、写真和歌集『淀川の鳥』や“野鳥カルタ”になりました。自分1人だけのものにするのではなくて、みんなで分かち合える、そういったバードウォッチングでありたいですね」
“野鳥カルタ”は1部2,000円で販売されています。とても好評で、パート1は売り切れてしまいました。今回は、できたてホヤホヤのパート2をお借りしてきました。
また野鳥観察会は、基本的には自由参加なのですが、交通費や食費は自己負担ということです。毎月第2日曜日の午前9時45分に、阪急十三駅東口に集合です。8月開催予定のツバメの観察会は、阪急上新庄駅の駅前にあります「豊里住宅前行」バス停前に、開催日の夕方集合となります。ツバメの観察会の開催日については、直接お問い合わせいただきたいと思います。
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淀川ネイチャークラブ
副代表
菊井さん |
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淀川河川敷フェスティバル |
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「淀川河川敷フェスティバル」で
行われた紙芝居
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写真和歌集「淀川の鳥」 |
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できたてホヤホヤの
「野鳥カルタ」パート2 |
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