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毎回、大阪を拠点に活動しているNPO法人やNGO、ボランティア団体、そして大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域の活動内容を通して、大阪の「ひと」や「まち」の魅力を発見していきます。
たくさんの人に知って欲しい大阪を魅力いっぱい、情報満載でご紹介していきますので、みなさんご期待ください。

2005年5月7日(土)放送
タイトル
今回は、三休橋筋とその周辺の魅力アップに取り組まれています「三休橋筋愛好会」の篠原 祥(しのはら やすし)さんと岸田 文夫(きしだ ふみお)さんにお話をお伺いします。

収録写真メイン


ホームページでは、大阪が大好きな私、藤原宏美がNPO法人やNGOなどの団体をご紹介していきます。今回は、三休橋筋とその周辺の魅力アップに取り組まれています「三休橋筋愛好会」の篠原祥(しのはら・やすし)さんと岸田文夫(きしだ ふみお)さんにお話をお伺いします。

Q.まず始めに篠原 祥(しのはら・やすし)さんにインタビューさせていただきます。この三休橋筋は、レトロな建物や街路樹があって、素敵なところですね。
「そうですね。この三休橋筋は、御堂筋、堺筋という大阪のメインストリートのちょうど中間にありまして、南北に通る道です。船場のちょうど真ん中にこの三休橋筋があります」

Q.なぜこの三休橋筋に注目されたのでしょうか?
「船場自体が非常に歴史のある街ですが、その船場の中心にあり、近代建築がたくさん残っているところが大きな魅力だと思います。特に近代建築の中でも、『綿業会館』という建物があります。これは大阪が繊維の街として栄えた頃にできた日本綿業倶楽部の建物なのですが、国の重要文化財にも指定されています。他にも明治末期にできたレンガ造りの建物があります。これは元々、生命保険会社の建物だったのですが、最近レストランに改装されまして、誰でも利用できるようになりました。このように三休橋筋では歴史あるものが上手に活用されています」

Q.三休橋筋愛好会は、どういった活動をされているのでしょうか?
「まず最初に行いましたのは、2000年の9月に日本都市計画家協会という団体が『日本の歩きたくなる道100選』というコンペを行いました。そこで我々は三休橋筋を提案することにして、このコンペに応募しました。また2001年9月に当時の都市基盤整備公団(現在は都市再生機構に名称変更)が『船場げんき提案コンペ』という船場エリアを活性化させるためのいろいろなアイデア募集を行いました。我々はこのコンペに『3回休める三休橋筋』というタイトルで提案しました」

Q.では次に岸田さんにお話をお伺いさせていただきたいと思います。「3回休める三休橋筋」というタイトルは、大変ユニークだと思うのですが、どのような内容なのでしょうか。
「三休橋筋をもっと魅力アップしていきたいということが提案の主旨です。道路が美しくなるのはもちろん大切なのですが、それと共にやはり沿道に面白いスポットがないといけないと思いました。2kmの三休橋筋を楽しく歩ける道にしたいということで3つ提案させていただきました。1つ目は、古い建物を文化イベントの会場などに使用するという提案です。2つ目は、古い木造の建物を再利用するという提案です。船場には、古い木造の町家がまだ残っています。こういう木造の建物というのは、やはり昔の船場の商売の中心地だった証しでもあるわけですから、それを残していきたい。そのためにはやはり利用されなければいけないということで、我々は観光ガイドセンターにするという提案をしました。3つ目は、大阪市の駐車場がありますが、こういう公共施設をもっと街のために利用したいと考えました。駐車場にカフェやショップを併設することで、人の賑わいを作ることができるという提案をさせていただきました」

Q.提案された結果はどうでしたか?
「提案自体は、お陰様で優秀賞をいただきました。この事がきっかけで、大阪市やいろいろな方々に我々『三休橋筋愛好会』を知っていただけることになりました」

Q.提案活動の他にもイベントをされたそうですが、どのようなイベントをされたのでしょうか?
「2003年から毎年秋に『船場GENKIまつり』という船場のにぎわいづくりのためのイベントが行われています。我々は、三休橋筋沿いのイベント会場で『三休橋筋ちょっと歩いてみませんか』というパネル展示をしました。三休橋筋は、北は中央公会堂の辺りから、南は長堀通りの東急ハンズの辺りまでの約2kmの距離になります。その三休橋筋の風景の写真を少しずつ撮り、その写真をつなぎ合わせました。なかなかひと目見て、その筋を見られるということがないので、皆さん、興味深く見ていただきました」

Q.いろいろ活動されているようですが、発足の経緯を教えていただけないでしょうか?
「今から7、8年前になると思いますが、大阪市と関西の企業とで、大阪の埋もれた魅力を発掘・発信するという研究会ができました。その研究会では大阪市内の中から約20のエリアをピックアップして研究していきます。その中で船場を研究することになり、15人程のワーキンググループができました。そこで特に三休橋筋に興味を持ったメンバーが5名いました。その5名で2000年5月に作った会が『三休橋筋愛好会』です」

Q.普段は、どのようなことをされているのでしょうか?
「現在、会員は5名います。都市計画コンサルタントの経営者、設計事務所やエネルギー会社の社員など、全員が仕事を持っていますので、普段はそれぞれ働いております。アフターファイブや土・日に集まって活動しています。やりたいことはたくさんあるのですが、大掛かりなことはできませんので、できることから1つ1つやっていこうと思います。自分たちのできることをやる、いろいろな団体と協力し合って幅広く活動する、我々の活動を外部に波及させていく、そういう思いで活動しています」

Q.では最後にお聞きします。篠原さんの大阪のココが好きやねん!というところを教えてください。
「大阪は、“吉本・たこ焼き・タイガース”とよく言われます。それはそれで大阪の魅力だと思いますが、やはりそれだけではなくて、普通の町の中にも、大阪の魅力というのはたくさんあると思います。やはり歩いて気軽に楽しめるような大阪の町というのが好きなので、我々はそういう普通の町の中にこんなもんがあったんやというものを見つけて、それを発信するようなことを今後もやっていきたいと思います。それがまた大阪の新しい魅力作りになっていくのではないかと考えて活動しています」



出演者写真 三休橋筋愛好会
篠原さん


出演者写真 三休橋筋愛好会
岸田さん


とても素敵な雰囲気の三休橋筋


国の重要文化財に指定されている
「綿業会館」


取材写真
「船場GENKIまつり」でのパネル展示


取材写真
新しい大阪の魅力を生みだす
ことができるパワーを感じました
三休橋筋愛好会
E-mail 3q-ave@freeml.com


  ●今回の取材を終えて(藤原リポーターより感想)
三休橋筋って名前がまずユニークですよね。耳にはThank you!!って響きませんか?(笑)
愛好会の皆さんは「3回休める三休橋筋」の提案をされましたが、本当にちょっと足を緩めて、スローペースで歩きたい(^O^)/ そんな魅力溢れる道なんですよね。
街路樹の雰囲気が独特で、歩く事を楽しませてくれる。度々はっと目を奪う建物に出会う。そして北を向くとビックリしました☆中央公会堂が額に入れられたかのように、ちょうど三休橋筋にすっぽりと納まっているんですよ。見慣れた中央公会堂だけに、初めて得た感覚に快感がはしりました。
皆さんも三休橋筋、ちょっと歩いてみませんか?


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