ホームページでは、大阪が大好きな私、藤原宏美がNPO法人やNGOなどの団体をご紹介していきます。今回は、大正時代に造られた歴史的価値のある赤レンガ倉庫に来ております。この素敵な築港赤レンガ倉庫を拠点に、いろいろなアート活動や大阪のアートを育てる活動をされている「NPO法人 大阪アーツアポリア」代表 中西美穂さんにお話をお伺いします。
Q.大正時代に出来た歴史的価値のあるこの赤レンガ倉庫は、大阪市が築港再開発事業の一環として、芸術村にしようという構想があったために買い取ったということですが、赤レンガの重厚感が素敵ですよね?
「ありがとうございます。大正12年に建て始めたそうで、それから80年以上大事に使われてきまして、今、私たちが使用させていただいております。
様々なアートプロジェクトで使用しておりまして、ボランティアの人とアーティストとが一緒になっていろいろな活動をしております」
Q.アーツアポリアという名前はどういう意味なのでしょうか? 「アーツはアートの複数形です。いろいろなアートのジャンルに分け隔てなく接したいという思いがあります。アポリアというのは哲学用語で、「答えのない難問」という意味です。答えがない難問ということで立ち止まってしまうのではなく、分からないからこそ楽しもうよ!という意味を込めて「アーツアポリア」と名付けました」
Q.中西さんはどのようなアートをされているのでしょうか? 「私自身はインスタレーションと呼ばれる彫刻の一種をしておりまして、空間の中に面白い形や色を配置したりしております。人間は体全体でいろんなものを感じられると思うので、体いっぱいに感じられるぐらいの大きさとか、迫力があれば楽しいかなと思います」
Q.活動のきっかけはどういうことだったのでしょうか? 「きっかけは2000年に大阪市がここを文化の場所として使用するということで、プロジェクトを始められました。そこにメンバーが集まってきて、もっと積極的に加わりたいということで法人格を取り、さらに仲間を増やしました。現在、大学生である20代前半の方から、海外などでも展覧会に参加されているキャリアのある40代前半の方まで、年代や職種も様々人が活動しております」
Q.大阪アーツアポリアの活動内容は、どういうことをされているのでしょうか? 「大きく分ければ、音楽と美術の2つの柱があります。美術が「アントルポッの放課後」、音楽が「サウンドアートプログラム」と名づけ、どちらも実験的・現代的なアートを表現しようというものです。その他の活動としては、アーティストの育成もしております。赤レンガ倉庫の広々としたスペースをアトリエとして使用していただけます。掃除をして後片づけをするという条件はありますが、お金は一切頂かず大きな空間の中で、自分自身を自由に表現していただきたいと思います
今回、6月1日から来年の3月末までの使用者(3期生)を募集しております。ジャンル・国籍・年令などは問いません。興味があるという方は是非、お問い合わせしていただければと思います。締め切りは5月8日までとなっておりますので、ご注意ください」
Q.先程、建物の中を拝見させていただいたのですが、その中で印象的だったのが、バーのカウンターでした。あれは全て手作りなのでしょうか? 「そうですね、手作りです。あのようなバーでビール片手にいろいろなことを話したり聞いたりすることで、いろんなことをより深められると考えております」
Q.中西さんにとって、これやから大阪はいい!という点を教えていただけますでしょうか? 「大阪というのは、ボケとツッコミがいつもきちんと用意されています。例えば私がボケているわけではないのですが、こういうことをやりたいねん!と言うと、そこにみんながツッコミを入れてくるので、どんどん話が盛り上がっていくというところが、ああ、ええとこやなと思います」
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NPO法人 大阪アーツアポリア
代表
中西さん |
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歴史を感じる赤レンガが素敵な倉庫ですね |
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広くて大きなアトリエです |
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ここでいろんなアートが生まれます |
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こちらはサウンドアートスタジオ |
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バーカウンターはなんと手作り! |
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