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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2006年3月4日(土)放送

  『大野川ランニングクラブ』

今回は、西淀川区の『大野川ランニングクラブ』の活動をご紹介いたします。大野川というのは、淀川と神崎川を結ぶ川でしたが、全国的に公害が問題化した昭和40年代に埋め立てられました。その後、緑豊かな散策路やサイクリングロードとする工事が行われ、現在、“大野川緑陰道路”と呼ばれる人気の道になっています。その道でランニング活動を続けているのが『大野川ランニングクラブ』です。詳しい話を会長の名和手哲(なわて てつ)さんに伺います。



松本:いつもランニングをされている“大野川緑陰道路”をご紹介ください。

名和手さん(以下、名和手・敬称略):古くは中島水道という排水路があった場所を埋め立てて、昭和54年に完成しました。北は八丁大橋跡から淀川の水橋跡まで約3.8 kmの道で、幅は狭いところで20mから広いところで47mぐらいあり、昭和54年までに10年くらいかけて整備したところです。

松本:緑陰道路というぐらいですから、緑豊かなのでしょうね。

名和手:高木や低木あわせて数万本、低木は12〜13万本植えられていると言われています。四季折々の花の咲く木が100 種類ぐらいあり、いろいろな動植物が見られる散歩道です。

松本:近隣の憩いの場になっているのですね。

名和手:まさにその通りです。元のどぶ川とは一変、市民や区民の憩いの場になっています。

松本:いつも、どのように走っていらっしゃるのですか?

名和手:普段は、個人個人で走っています。職業もばらばらですから、いつも一緒には走れませんが、毎週日曜日の朝に集まり、レベルにあわせて道を決めて走っています。

松本:様々なレベルの方がいらっしゃると思いますが、そのあたりはどのようにされているのですか?

名和手:走るコースを三つ程に分けています。最短のコースでも12km程あります。18kmがメインコースになっていて、レース間近になってきますと、走り込みという形で30km程走るケースもあります。

松本:具体的にどのような所を走るのですか?

名和手:大野川緑陰道路から離れ、十三大橋を渡り淀川沿いを走って、伝法大橋で43号線に戻り、矢倉海岸というカモメがよく集まる海岸を通って緑陰道路にまた帰ってくるという、ワンウェイのコースです。これで、およそ18kmです。

松本:30kmコースでは、どこを走るのですか?

名和手:淀川を下り、オリンピック誘致のためにできた舞洲という人工の島にある磯コースというコースまで行って、まわって帰ってくるのが、約30kmコースです。

松本:何名ぐらいが参加されているのですか?

名和手:毎週日曜日のランニングは参加できる方ということで、10〜15名ぐらいに限られています。

松本:メンバーの中には大阪国際女子マラソンに出ていらっしゃる方もいらっしゃると伺いました。

名和手:お子さんもいる主婦の方ですが、一念発起してマラソンを始められ、大阪国際女子マラソンに数回出場しています。我々の代表としてみんなで応援に行ったりもしています。

松本:どのくらいの記録をお持ちなのですか?

名和手:3時間そこそこの記録を持っています。3時間を切ると、市民ランナーではエリートと言われています。

松本:名和手さんご自身は、いつごろから、どのような形で参加されたのですか?

名和手:私は結婚が23才とちょっと早くて、どんどん栄養過多で太りだしました。そこで、体重を減らすためにジョギングを始めたところ、のめり込み、走る量が増えて、約半年〜1年ぐらいで10kgぐらい減りました。今48才なので、25年ぐらい走っています。

松本:走った効果はすぐ出ましたか?

名和手:走った効果はすぐ出ましたが、その後の体重のコントロールは、ランニングと並行してできているという感じですね。

松本:普段は、どのくらいのタイムで走っていらっしゃるのですか?

名和手:今は3時間半近くかかりますが、20代後半から30才ぐらいの時には、2時間44〜45分では走っていました。

松本:走る以外に泳ぎもされているそうですね。

名和手:今、毎日のめり込んでいます。4年ほど前から続けています。実は全く泳げなかったのですが、同じクラブの女性でインターハイに出られた方がいて、その方に泳いで走るという競技に誘われ、一念発起し、40代半ばから始めました。今はトライアスロンもやっています。

松本:走ったり泳いだりという以外に、会としてどのような活動をされているのですか?

名和手:年間通じて、季節のいい時に集まって、花見や忘年会、焼き肉とかをやっています。家族も集まって、ワイワイガヤガヤと地域活動みたいな形ですね。また、大野川が一般の通勤路にも使われているのでゴミもたくさん落ちているため、ゴミ拾い活動などをすることもあります。

松本:大野川ランニングクラブに入りたい場合、どうすればいいのでしょう?

名和手:会費もとくに取っていませんので、日曜日の朝7時、夏場は6時半になっていますが、その5分ほど前に阪神高速の神戸線の下に来ていただいたら結構です。レベルにあわせて一緒に走るという感じで、参加していただいたらと思います。

松本:「普段まったく走ったことがないのですが」という人が、ふっと行ってもいいのですか? それはちょっとつらいですか?

名和手:ちょっとつらいかもしれませんが、そういう方にも適切な指導をいたします。一緒に走ってさしあげるとか、ジョグの基本などをお教えします。走るというのは簡単な行為ではありますが、非常に奥も深いので、しゃべりながら、楽しみながら走るということをご指導申し上げることはできると思います。

松本:こういう方に来てほしいという、希望などありますか?

名和手:メンバーが結構年配になってきたのと、女性が非常に少ないので、女性が集まればまた男性も来られますし、また会としても賑やかになりますので、できれば若い女性の方にどんどん参加していただきたいですね。

松本:最後に、大野川緑陰道路と西淀川区の自慢をお願いします。

名和手:夏は日陰になって阪神間の中でも一番走りやすい道路です。ジョギングからサイクリング、それに西淀川の公害もなくなって、野鳥なども多く集まりバードウォッチングなどにももってこいの場所なので、憩いの場として自慢できる場所と思います。

松本:これからも走り続け、泳ぎ続け、“水陸両用”で頑張っていただきたいと思います。




藤原:みなさんもぜひ、日曜日の朝7時前に、西淀川区の大野川緑陰道路と阪神高速道路神戸線の交差するところに行って、一緒にランニングを楽しんでください。




会長 名和手 哲さん(右は息子さん)

大野川緑陰道路阪神高速(神戸線)の
高架下、いつもの集合場所にて撮影

通称「ゆっくり組」。83歳(前列右端)の方から、常にレースで上位に入賞(フルマラソンで3時間14分の記録保持者)している60歳(2列目右端)の強者まで揃っています

「ゆっくり組」のランニング風景

此花区舞洲で行われた
『24時間リレーマラソン』に参加

毎年恒例の『元旦ラン』。
初日の出を矢倉海岸で迎えました

トライアスロンに挑戦し
ゴールテープを切った名和手さん



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