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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2006年1月14日(土)放送

  『琴冨会(きんふかい)』

今回は、福島区で活動をされている『琴冨会(きんふかい)』をご紹介します。琴に、冨に、会と書いて琴冨会。琴の演奏をしているグループですが、琴は琴でも大正琴だそうです。詳しいお話を代表の高倉文子(たかくら ふみこ)さんに伺います。



松本:活動の内容について、簡単にご説明ください。 

高倉さん(以下、高倉・敬称略):老人福祉施設などで大正琴の演奏を行っているボランティアグループです。

松本:いつごろ、どのようなきっかけで活動を始められたのですか?

高倉:平成10年に私が退職したのをきっかけに、大正琴の生徒を募集し、『琴冨会』という名前をつけました。それからボランティア活動を始めました。

松本:ご自身は、大正琴を始められて何年になるのですか?

高倉:20年ぐらいになります。

松本:退職後、大正琴で何かを始めようと、ずっと考えられていたのですか?

高倉:そうです。ボランティアを始めたのは、私の母が施設に入っており、お芝居や演奏など様々なボランティアグループが訪問してくださるのを目にし、私も大正琴をしていましたので、「何かできるのでは」とボランティアセンターに登録したのがきっかけです。

松本:『琴冨会』の名前の由来をお聞かせください。

高倉:私が習っている大正琴は琴城流(きんじょうりゅう)ですので、その「琴」と富士山や富むという意を持つ「富」で発展していくという願いをこめて、『琴冨会』と名前を付けました。

松本:お一人で始められたのですか?

高倉:そうです。大正琴は小さいお琴ですので、自転車の後ろに載せ、あっちこっち演奏に行かせていただきました。

松本:大正琴の魅力をお聞かせください。

高倉:習い始めたきっかけは、体験講習です。楽譜が数字譜で、その通りに弾きましたら、きちんと歌のリズムが出る。これだったら、別に楽譜が読めなくてもできるのではと思い、それからはまったという感じです。

松本:楽譜が読めなくても無理なく始められるということですね。

高倉:初級、中級ぐらいまでは、それほど難しくありません。研究科になってくると、右と左のバランスとかリズムのとり方とか少し難しくなってきましたけれど。今はアンサンブルに凝っています。

松本:どういうことですか?

高倉:アルトやバスを入れて、大正琴でアンサンブル演奏をします。

松本:大正琴だけではなく、他の楽器も加わるのですか?

高倉:いえ、大正琴にアルト、バス、ソプラノというのがあります。

松本:大正琴自体が違うのですか?

高倉:大きさも違います。

松本:高い音が出るとか、太い音が出るとかいろいろな大正琴があり、一緒に演奏するということですか?

高倉:そうです。今年の演奏では「冬ソナ」を弾いたのですが、それが一番嬉しかったです。

松本:大正琴は、昔は弦2本でしたが、今は五弦が主流ですか?

高倉:五弦ですけど、たいてい四弦で弾きます。

松本:今、どんな曲を弾いていらっしゃるのですか?

高倉:まず、施設のスタッフの方に、その月の誕生日の方がいらっしゃるかを尋ねます。おられたら「HAPPY BIRTHDAY」を弾いて、みなさんで一緒に歌ってもらい、それから季節の童謡と歌謡曲、最後は賑やかな民謡を取り入れています。聞いてもらうだけじゃなくて、一緒に歌いましょう!というスタイルで演奏しています。

松本:どこで演奏しても喜ばれる曲というのは、ありますか?

高倉:古い曲ですが、「船頭小唄」と「篭の鳥」です。こちらが2番ぐらいでやめようかなと思っていても、4番まで歌われます。日ごろあまり歌わない方でも大きな声で歌ってくれますので、これは本当にどこへ行っても弾いています。

松本:大正琴には、独特の音色というか、響きがあり、日本人の心をぐっと打つ不思議な魅力があります。

高倉:昔の歌は歌いやすいのだと思います。

松本:若い人たちの前で演奏したりすることはありますか?

高倉:それもあります。福島区の聖天通りに夜店がいっぱい出る「夜市」という催しがありますが、そこでストリートライブとして弾かせてもらいました。すると、みなさん、ワーッと寄って来ていただいて、最後は「六甲おろし」で終わりました。

松本:大正琴の調べって不思議な響きがありますから、若い人にも、胸に来るものがあると思います。最後に六甲おろしで盛り上がるというのが、関西らしいですね。その他はどんな活動をされているのですか?

高倉:各種発表会もありますが、6月に「あいあいまつり」という福祉祭りで、大正琴を体験させてもらえませんかという依頼が施設の先生からあり、大正琴が弾けるように準備して生徒たちに弾いてもらいました。みんな、はじめは「どうするの?」て言っていましたが、最初は弾けなかった子も最後の方には、「こんなのが弾けるようになった」とか言って、“明日があるさ”などを上手に弾いてくれた子もいました。

松本:情操教育にも大正琴の音、調べっていいと思います。

高倉:一度、子どもたちと一緒にデイケアセンターへ行って弾いたことがありますが、喜んでいただきました。子どもが弾いたということで。

松本:子どもにも演奏した喜びがあるでしょうね。大正琴一つで様々な広がりをもたせることができるわけですね。大正琴で壮大な演奏会などもやっていただきたいと思います。これからもがんばってください。

高倉:ありがとうございます。がんばりたいと思います。



お問い合わせ/
「あいあいセンター」(福島区ボランティアビューロー) 
TEL:06-6454-0531
FAX:06-6454-6631


出演者写真 代表
高倉文子さん




6月の「あいあいまつり」には、
毎回出演しています

アピオ大阪小ホールでの演奏会

毎年11月に行われる区民文化祭

デイセンターの夏祭りで演奏

子どもたちにも大正琴を教えています



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