今回は、東成区を拠点に、大阪市内全域、時には市外でも活動されている「似顔絵・頬笑美クラブ」世話役の石井信男(いしいのぶお)さんにお話を伺います。
松本 「似顔絵・頬笑美クラブ」では、似顔絵を描いていらっしゃるんですね。
石井さん(以下:石井・敬称略) そうです。福祉や区の催し関係などで主に描いています。大阪市立中央青年センターの知的障害者の成人式、住之江区の生涯学習異文化ふれあいフェスティバル、一心寺の花まつり、東成区民まつり、東淀川区民まつり、アジア協会主催のJAFSクリスマスパーティなど、様々です。
松本 「頬笑美クラブ」という名前にこめられた意味を教えてください。
石井 似顔絵を描いて、出来上がった絵をお渡しすると、みなさん必ずニコッと微笑まれます。するとこちらもニコッと返します。似顔絵を描いて、描かれて、ニッコリと微笑み、ということです。
松本 メンバーは何人ぐらい、いらっしゃるのですか。
石井 全体では7〜8人ぐらいです。イベントには、大体4人で活動するのが多いです。
松本 イベントでは、何人ぐらいの方の似顔絵を描かれるのですか。
石井 1日で大体100人の似顔絵を描きます。4人で100人を描くので、1人あたり20人以上ですね。一心寺では、朝10時から夕方4時までおこないますが、9時ごろから用意し始めたら、お客さんがもう並んでくれています。天王寺区にある一心寺は大体、1人40枚〜50枚は描きますね。
松本 すごい数ですね。ひと口に似顔絵といっても、マンガっぽく描いたりとか、いろんなタイプがありますが、「頬笑美クラブ」の似顔絵はどういうタイプですか。
石井 リアルにそのまま描くのが原則です。
松本 色は何で付けられるのですか。
石井 色鉛筆、ダーマト、絵の具、パステルなど、描き手によっていろいろです。
松本 じゃあ、「絵の具で描いてください」というリクエストにも応えられるのですか。
石井 そういう場合は、お客さんの方が、絵の具で描いている人の前に並ばれます。
松本 私たちのような素人が似顔絵を描くときのアドバイスを教えてください。
石井 まず目を描いて、その人の特徴を見るんです。目の次は眉毛、鼻、口。これで大体決まります。輪郭は後からです。最初に輪郭を描くと、口を描くところがなくなるんです。目は必ず顔の2分の1の真ん中へ持ってきます。子どもの場合は、ちょっと下めに。大人になるほど目を上へ上げていくという感じです。
松本 最後に、石井さんが思う大阪の良さを教えてください。
石井 大阪の人はみなさん、気楽ですね。似顔絵描いている時も、みんな気楽に話してくれます。自分の身の上話までしてくれる人もいますからね。
松本 次は、いつ、どこで描かれるご予定ですか。
石井 『子どもフェスティバル』というのが、東成会館で12月4日にあります。ゲームや紙芝居、お餅つきなど、さまざまなイベントが催されるのですが、そこで子どもを専門に似顔絵を描く予定です。
松本 お近くの方はぜひ、お出かけいただきたいと思います。これからも笑って、楽しく、頑張っていただきたいと思います。どうも、今日はありがとうございました。
石井 ありがとうございます。
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世話役
石井 信男さん |
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しっかりと特徴をとらえながら
ニッコリ微笑んでもらえるような
似顔絵を描きます
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描き手によって、使う道具は様々
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大阪城公園での催しにて
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頬笑美クラブで描かれる似顔絵は、
リアルで温かい絵ばかり
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小さな子どもにも
喜んでもらえるような似顔絵を
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