松本 NPO法人になったのは昨年、2004年の9月と伺っていますが、元々はどんなところから出発されたのですか。
味方さん(以下・味方:敬称略) 現在のもみじの主要メンバーの女性が、以前から日本の学生を対象にした留学コーディネーター業をやっていました。彼女は将来、滋賀県に事務所を開こうと考えていたので、滋賀県の県木である“もみじ”と名付けました。そのうちに、いろんな職種の人間が集まりだし、淀川区の人が多かったので、淀川区を拠点にして、地元密着型で国際交流をしていく団体を作ろうということになって発足したのが、NPO法人『もみじ』です。
松本 具体的にはどのような国際交流をされているのですか。
味方 設立前の2004年7月に「十三下町紀行」という国際交流を淀川区役所と共同で企画し、アメリカ、メキシコ、モンゴルなど様々な国籍の外国人8名が参加しました。
松本 具体的な内容をお聞かせください。
味方 季節が夏だったので、ゆかたの着付け教室をおこないました。そのゆかたを着て、神津神社を出発し、十三の路地裏をめぐって商店街に出かけました。商店街というのは、外国では珍しいそうです。また、おもしろかったのは商店街の方たちが、最初はかまえていたのに慣れてくると関西弁でベラベラしゃべり掛けて、外国の方は言葉がわからないのに、最後にはうなずいているんです。おばちゃんパワーで、言葉の国境を越えたみたいな、最後には通じあえているんです。非常におもしろかったですね。これをベースにして、下町の特色を生かした場所で外国人と交流したらいいのではないかと考えています。
松本 他には、どのような活動をされているのですか。
味方 まだ考案中なのですが、生活の場を利用して交流できるイベントを企画していこうと考えています。それに伴い、ホームステイも充実させたり、日本語教室もやっていきたいと思っています。また、外国の学生が日本に来たいという話もあるので、コーディネイトとか留学斡旋のノウハウを活かして組み入れたいと考えています。
松本 近々のイベント予定をお聞かせください。
味方 身近なところでの交流ですから、町のおじいちゃんやおばあちゃんで、折り紙ができるとか、お手玉を作れるという方に登録していただいて“国際交流員”になってもらっています。その方を通して、外国の方や日本を訪れる方と出会いがあって、ことばも物を通しているから話ができる。また淀川区のコミュニティ協会でも、ハウ・リーダーというやり方で陶芸教室とか折り紙教室とか、そういう方の教室を開いていて、主旨が同じなので、合同で11月23日に区民センターで日本文化体験教室みたいなイベントを実施します。
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お問い合わせ/「NPO法人もみじ」
TEL:090-6249-8417
http://homepage3.nifty.com/mo-mi-ji-/
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理事長
味方愼一さん |
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「十三下町紀行」
ゆかたで琴の音を楽しみました
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「十三下町紀行」
町を散策
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淀川河川敷交流会
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淀川河川敷交流会
(2005年)
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ゲルで音楽交流
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「ゲルをたてよう」
(2005年 都島区桜ノ宮公園にて)
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