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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2005年10月22日(土)放送

  生野少年少女合唱団

今回は、生野少年少女合唱団の活動をご紹介します。歌は歌なんですけど、普通の少年少女合唱団とは、一味もふた味も違う合唱団なんだそうです。早速、お話をお伺いしましょう。生野少年少女合唱団を指導されています、青木弘義さんと電話がつながっています。

松本・藤原 青木さん!よろしくお願いします。

青木さん(以下:青木・敬称略) よろしくお願いします。

松本 生野少年少女合唱団は、いつごろ、どんな風にできた合唱団なんですか?

青木 1979年、今から26年前ですか。国連の国際児童年っていうのがございまして、大阪市内の全区で子ども達の育成の事業をやろうということで、生野区で合唱団を作る話がありまして、それで私のところへ指導してくれないかって持ってきたわけです。

松本 その時に募集されたわけですね。

青木 そうです、そうです。

松本 その時に青木さんが指導の方を頼まれたわけですね。

青木 断りました。

松本 断ったんですか?!

青木 私は元々、 “オーケストラ屋”なもんですから、コーラスや合唱団っていうのは、無縁のような気がしまして、丁寧にお断りしました。で、その時に、私の門下生の母親が生野区の子ども会の役員をしており、それから一年間粘られまして、とうとう一年後にこっちが根負けしまして、ひとつ条件を付けて、お引き受けしたんですよ。

松本 条件付けてというのは?

青木 普通、少年少女合唱団というと、コンクールを目的に、コンクールで入賞したり、一位、二位を取ったりするのが目的でしょ。これは教育団体なんですね。うちは演奏団体をつくろうということで、コンクールというものは絶対に考えないと。で、演奏団体にして、子ども達も楽しませ、お客さんも楽しませられるような、そういう演奏団体にしようと、その条件をのんでくれたら、引き受けるということで、お引き受けしたんですよ。

松本 この少年少女合唱団そのものについてはどうなんですか。

青木 テレビなんかでコンクールなんかに出ているのを見てますと、みんな声をそろえて、同じ口をして、で、作り笑いをして、体を適当に揺すって、あれ、どうも私あんまり好きじゃないんですね。

松本 不自然さはあるんですけど、可愛いといえば可愛いんですけどね。

青木 コンクールで受けようと思うと、あれじゃないと駄目なんですね。楽譜を正確に読んで、声を揃えてきちっと歌わないとだめなんですよ。でも子どもの自然の声っていうのは、非常に綺麗なんですね。それで好きなように歌わせて、自然に歌わせて、自由に自分の気持ちを表現するような合唱団にしたい、それが目的でした。

松本 自然の声?世間でいういわゆる少年少女合唱団は、あれは自然の声じゃないんですか。

青木 あれは頭声(とうせい)と言いまして、頭の声。それも我々プロの世界でも、いろいろ議論があるんですけど、頭声がいいか、地声がいいか、っていう議論があるんですけど、子ども達の声を揃えようと思ったら、頭声発生じゃないと、揃わないんですね。

松本 ああ、なるほどね。確かに地声だったら、みんな個性がありますからね。

青木 そうです。だから、その個性をてんでバラバラに出して、好きなようなコーラスを作りたいというのが目的でした。

松本 なるほど。そんな少年少女合唱団、ふつうにある少年少女合唱団とは違うものを作ろうという。 それで、子どもを地声で歌わせるということなんですけれども、実際に青木さんが地声でコーラスを合唱させてみて、どんな感じだったのですか。

青木 本当に素晴らしくて、私もとうとう27年間もやってしまいました。今、オーケストラやってるよりも、コーラスで棒振ってる方が楽しいですよね。時々涙ぐんだりしてね。感動しますね、子どもの声には。

松本 何が一番そこまで引きつけたわけですか。

青木 子どもの自然の声ですね。

松本 じゃあ、そのまま、そこら辺にあるような合唱団のように、いわゆる頭声、頭に抜けるような声でやっていたら、適当に終わっていたかもしれませんね。

青木 (笑)。

松本 この少年少女合唱団ですけれども、年齢っていうのは、何歳ぐらい?

青木 小学3年生から中学生までなんです。今年の定期演奏会が9月にあったのですが、いつも1部と2部に分かれまして、1部は合唱をやって2部はミュージカルをやるんですよ。今年の1部はおじさんたちに懐かしい映画音楽をやりまして、2部はチャイコフスキーの「白鳥の湖」で、踊りで芝居を入れてやりました。

松本 これからの予定というのは。

青木 とりあえず、明日10月23日、生野祭りに参加します。それから12月23日にクリスマスコンサートですね。年が明けて、2月に子どもカーニバルっていう風にずっと続いております。

松本 うわー目白押しですね。当然、これ歌う歌も同じじゃないですよね。

青木 全部違います。同じ歌は絶対に歌いません。あれしか知らないのかって言われるのが嫌でね。

松本 なるほどね。クリスマスにはクリスマス、お正月が明けたら、また子どもカーニバル、全然違う曲ですか。いいですね。子どもたちも刺激があって面白いでしょうね。

青木 子どもは天才だって言いましたように、曲全部覚えるんですね。我々には絶対に覚えられないですけど。

松本 そうですね(笑)。最後になりましたが、青木さんにとって、生野区のいいところ、こんなところが好きだ、という点は?

青木 やっぱり下町ですから、人情が厚いし、気楽で気さくでいいですよ。雰囲気がいいですね。本当に下駄履きで歩ける町ですね。
それと非常に安全なんですね。27年間、子どもの事故がないんですね。今、いろいろ子どもにあるでしょ。ああいうのが一切ないんですね。それは非常にありがたいと思っています。

松本 そんな人情味溢れて、そして子ども達も安全に暮らせるというその町の中で、ステージで輝く子ども達を指導する・・・というか、今や青木さんの方がハマってますからね。

青木 完全にはまってます(笑)。

松本 これからも指導の方、よろしくお願いします。

松本・藤原 今日はどうもありがとうございました。

青木 ありがとうございました。


生野区少年少女合唱団
代表
青木 弘義さん

クリスマスコンサート

第26回定例演奏会 第1部

生野区紫陽花まつり

生野音楽まつりでは、花笠音頭で入場

弘義門下生合奏団 青木弘義編曲指揮によるビバルディ「四季」全曲

定例演奏会 第2部「白鳥の湖」

5月「生野区紫陽花まつり」

琵琶湖へ合宿

琵琶湖合宿ですいか割り
お問い合わせ/生野少年少女合唱団
TEL :
06-6716-3020
FAX : 06-6716-1797

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