このコーナーは、大阪のいろんな地域の皆さんにスポットを当てて、活動ぶりやその地域のことをご紹介するコーナーです。今回は、大阪市青少年指導員鶴見区連絡協議会です。青少年指導員といいますと、以前にも、住之江区の方にお話をお伺いしましたけど、悪いことした子供を厳しく叱りつける『雷オヤジ』みたいなことをしているというよりもむしろ、青少年の健全育成のために、楽しく接し、活動されている方々です。青少年指導員は、大阪24区の全てにいて日夜活動をされていますけど、それぞれの区ごとに、活動の個性は出ているようです。ひとつの区の中に大勢の青少年指導員がいらっしゃいますので、その全体を束ねる組織が連絡協議会です。青少年指導員って、その“ギョーカイ”では、どうやら、青指(せいし)と略して呼ばれているという極秘情報も、私は掴んでおります。
藤原 そんな大げさですよ!では、大阪市青少年指導員鶴見区連絡協議会会長の木下勝之さんとお電話がつながっています。お話をお伺いしましょう。
松本・藤原 木下さん!こんにちは。よろしくお願いします
木下さん(以下:木下・敬称略) こんにちは。よろしくお願いします。
松本 大阪市青少年指導員鶴見区連絡協議会は、できて何年ですか?
木下 今年で31年です。
松本 木下さんはそこで会長をされているんですね。何年ぐらいになるんですか。
木下 今年で8年目です。
松本 長いですね。鶴見区は、いったい何人ぐらい、この青少年指導員っていう方がいらっしゃるんですか?
木下 今、現在は合計168 名です。
松本 普段は、どんな活動をされているんですか?
木下 毎月25日、夜9時から1時間ほど、青少年非行防止のために、各校区をパトロールしています。子どもたちを危険などから守るための見張りをしています。私たちは、校下を回りますが、最近は塾などに通ってる子が多いのであまり見かけません。
松本 パトロールってやっぱりタバコ吸ってるとか、シンナーとか、そういう子どもたちに注意を促すというようなことですよね。
木下 もし、そういう人がいれば、こちらの方で注意をする程度で、もし犯罪行為などをおこなっている場合は、警察の方に通報するようにはしてます。
松本 日常の活動以外の年の行事というのは、いろいろあるんですか。
木下 3年前から年に1回、鶴見区でキャンプをしています。1回目は信太山にある大阪市青少年野外活動センターに行きました。2年目は鶴見緑地公園の中のキャンプ場、3年目の今年は、7月に和歌山県日置川町の川の方に行きました。 参加する子どもたちは、小学校の高学年から中学生までで、50〜60人ぐらいの子が参加してくれました。
松本 キャンプ以外にも何か名物行事があるそうですけど。
木下 毎年9月の第2週目に、区民まつりというのがおこなわれます。そこでは、うちの団体は、結成以来ずっと31年前から「うどんコーナー」と「お化け屋敷」というのをやってるんですよ。
松本 結成って31年前ですよね!? 伝統のある名物のイベントですね(笑)。
木下 私の前からずっとやっております。だからそれは先輩方がいろいろ工夫されて、やってこられたのを私らが継続して今、やっているということなんです。
最初は竹藪の竹を取ってきたりしてたんですけど、茨田東小学校の校庭に柳の木があるんです。その柳の木を切ってきまして、それをテントの中に繁らせまして、それを利用して、お化け屋敷をやっているという。
松本 なんか日本的なお化け屋敷ですね。で、お化け屋敷ですから中には子ども達を驚かせる仕掛とかあると思うんですけど、それはどういう風にされているんですか。
木下 それは各校区でまちまち工夫して、指導員がいろいろお化けの面をかぶったり・・・。中が熱くて40度以上になるんですけど、ただ子どもたちが楽しそうにしているのを見ていると、どうしても辞められないというか、面白いというか、こちらの方は半分楽しんでるんですけどね。
松本 そもそもお化け屋敷を最初にしようとしたのはどうしてなのですか。区民まつりでいろんなことできると思いますが。
木下 うちの特徴で、柳とか、そういうのがあると、それを利用してやるというのと、子どもたちを楽しませるというのが、第一なんですけど。鶴見区は昔、竹林とか柳とかがあって、それを利用しているのです。そういう意味では地域密着といえば、地域密着なんですけど。
お化け屋敷以外には毎年、中学生を対象にスポーツ大会があり、これは鶴見区でも予選をします。勝ち残ると大阪市の大会っていうのがあります。男子がソフトボールで、女子がキックベースボールです。この大会に向けて8月に練習をして、8月の終わりから9月の初めにおこなわれる区の予選に備えます。そして、11月におこなわれる大阪市の大会に目標を切り替えます。そういうのもやってるんですけど、これは中学生対象なんです。
それと毎年、成人式の運営もやってます。1部は式典なんですけど、2部の方でアトラクションというのをやっています。アトラクションでは、ビンゴゲームやロシアンルーレットなどで景品などを出しているという感じです。ただ私らも中学生の時に教えた子が二十歳になったら、「おっちゃん、元気?」って言うてくれるんですよ。これが一番嬉しいんですよ。
松本 そういう子どもたちがまた来年もそう言ってくれたらいいんですが、今はその準備ですか。
木下 そうですね。もう準備にかかっています。そういう場面に遭遇すると、やりがいというものを感じられて、これがあるから、やってられるというのもあるんですけど。
松本 それでは最後に、鶴見区のいい点、木下さんが自慢できる点というのは、どういうところでしょう?
木下 1990年に花と緑の博覧会があり、その跡地は現在、鶴見緑地公園になっています。ここは皆さん、たくさん利用されてますんで、区民まつりの会場にもなる場所ですが、鶴見区ではここが一番自慢できる場所ですね。親子で楽しめるというか、いろいろ施設もありますし、「生き生き地球館」とか「咲くやこの花館」とかパークゴルフ場とかありますので、いろんな施設もありますので、親子で楽しめると思います。博覧会会場が今や鶴見区民の憩いの場、交流場になっているわけです。
松本 今日は青少年指導員ということで、もうちょっとお堅い話が続くんかなと思ったんですけど、お化け屋敷の話が一番面白かったような・・・。でも、そういうアットホームな感じ。みんなでそういうイベントを作って、区民のみなさんに定着して、またそれが何年後になって、例えば成人式の日に子どもたちからそういう声をかけられるというのが本当にいい形で継続されているなと思いますが、その辺どうですか、木下さん。
木下 私は成人式、楽しみにしています。
松本 それじゃこれからも、指導員として、それから会長さんとして頑張っていただきたいと思います。
松本・藤原 今日はどうもありがとうございました。
木下 ありがとうございました。
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会長
木下 勝之さん |
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うどん屋台 |
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ふれあいキャンプ |
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ふれあいキャンプ
みんなで力をあわせてバーベキュー |
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女子キックベースチーム
これから、どんどん強くなっていきます |
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男子ソフトボールチーム
次回は優勝をめざします |
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成人の日・記念のつどい
みんな晴れやかな良い顔をしています |
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お化け屋敷 |
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お化け屋敷 2 |
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