このページは、大阪のいろんな地域の皆さんにスポットを当てて、活動ぶりやその地域のことをご紹介するコーナーです。今回は、大阪市都島区で活躍中の、都島コミュニティコーラスの皆さんをご紹介します。
都島区といいますと、以前にも、桜之宮ウインドオーケストラの皆さんをご紹介しました。天才作曲家といわれた貴志康一(きしこういち)さんも都島出身だという話も、あの時に出てきましたけど、都島はそういう方面で活躍する人が多いんでしょうかね。そのあたりも含めてお伺いしましょう。
松本 荒川さん、こんにちは。どうぞよろしくお願いします。
荒川 どうぞ、よろしくお願いします。
松本 都島コミュニティコーラスは、歴史は古いんですか。
荒川 19年、20年になります。都島区民センターが、地域に声をかけてくださって、それで呼び集められて、結成いたしましたグループです。今もそうですけど、最初から50〜60人。今も常時50人ぐらいはおられます。
松本 区民センターから、区の方で、「女性コーラス募集」で、いきなり50〜60人ぱっと集まったんですか?
荒川 そうなんです。元々そういうのが盛んだと思います。文化的なものが高いなと私も最初から同じようなことを思っております。
松本 当初集まられたのが50〜60人ということなんですが、どういう方が多かったんですか。
荒川 主婦、働いている方、いろいろですよ女性は女性なんですけど。今は、子育てが一段落された方が多いですね。平均年齢も不思議と上がってきまして、今は60代や70代の方がおられます。
松本 練習はどれぐらいされてるんですか。
荒川 毎週土曜日の午前10時から12時までの2時間、都島の区民センターでやっています。
松本 今、年齢層が50代から60、70の方も入ってこられたということなんですが、どんな雰囲気で練習されてるんですか。
荒川 楽しいですよ!本当に楽しみに、楽しみにしてらして、コーラスが生き甲斐だっておっしゃる高齢の方がおられますね。それから、「こんなん、あかんと思ってんねん」とか言って、いろいろ自分でも忙しいけれども、唯一の自分になれる時間だとおっしゃって、今日は邪魔くさいかなと思っても、頑張って来るんだっておっしゃてる若い方もおられますね。
私はアマチュアのコーラスですから、プロに負けないような完璧なコーラスをつくるよりは、仲間づくりを念頭に入れて、最初から区民センターのコミュニティの方からも少しそういうアドバイスもいただいたんですが、もちろんそうだと思いまして、やっぱり女子ばかりの集まりですから、いろいろ大変だろうという意見もありますけど、私たちは女性として音楽を通して、女性の生き方とか在り方を分かっていきたいなという風な、私はそれをいつも主題において、お稽古しています。
音楽もいろんな曲があって、ちょっとした人生の機微なんかが、歌詞になってますね。景色の美しさとか、いろいろありますが、ありとあらゆることがありますが、そういうのを通して、歌詞を勉強するうちに、その向こう側に自分たちの人生とか考え方とかが潜んでいるような気がするんですよね。
松本 どんな曲を歌われてるんですか。
荒川 いろんな曲をやりますよ。日本の曲から外国の曲から・・・。ジャンル関係なくやります。といっても、専門的に難しいのは、できませんけども。前回はウエストサイドストーリーをやりました。前に楽器を並べて、合唱団を後ろに並べて、少し動きも入れて、ダンスを入れたりして、そんなことをして・・・。それは一つの挑戦だったんですけど、みんな頑張って、やってくれました。うちのグループはよく踊るんです(笑)。
腕を上に上げたりするぐらいのことかもしれませんが、最初はそんなんでしたけれども、やっぱり表現の一つの助けになってくれるんですよね。嬉しいとか感動したとかいうような表現の力になってくれますから、舞台に上がる時はちょっとしたそういう風なことを加えたりしています。
松本 発表会なんて事はしてるんですか?
荒川 ええ、やっています。今回で13回目。少し前の8月7日に行いました。その時は2時間ぐらいはたっぷり歌いました。今年は終戦の60年の記念の年ですから、戦争で死んだ女の子がお母さんを求めている・・・いう風な組曲がありまして、それをやりました。ちょっと暗い、重い題材ですから、発表会にどうかしらと思いましたけれども、すごくみんなに感動してもらいました。普段はウエストサイドストーリーから今度はレクイエム、組曲まで幅広く歌います。20年近くなりますと、やっぱり曲目がレパートリーが増えてきました。
松本 コーラスのグループとしてのレパートリーなんですが、今、何曲ぐらい歌えます?数えたことありません?
荒川 たくさんありますから、数えたことないですね(笑)。「文化の集いでは何する?」とかいうようなことで、8月13日が終わりましたら、今度は次のコンサートに向けて、またテーマを決めて、やらなくちゃいけないなと思っているんです。
次の自主コンサートは来年の12月にしようと思ってるんです。だからクリスマスコンサートだなぁって言って、とりあえずハレルヤコーラスをやろうとすごく前向きなんですよ。実行委員みたいな風に「今度のコンサートはどうする?」ってなことを何人かでよって、みんなの意見も聞きながらですけど、私の意見も言わせていただいて、やって進んできております。大抵は私の頭の中に次のことがあるのは確かなんですけどね。
松本 でも意外とメンバーからは全然違う変わったものが出てきたりするんじゃないですか。
荒川 そうです。最初はえーって戸惑ったりされるでしょうけど、絶対できるからやろう!とか言って。アマチュアの方はシャイなところ、少し臆病なところがありますが、私は大胆にみんなにもできるって、引っぱっていきます。
松本 なるほどね。最後になりますけれども、都島のこんなところがいい!という点を教えてください。
荒川 やはり文化の集いとか、区民祭りとか、そういう時にすごく人が集まるんです。関心が高いというか、一日はコンサートをして、もう一日はいろんな教室の展示物を出されたりしていますが、コンサートなどでも私たちはコーラスを歌うわけですけど、本当にたくさんの方が来てくださいます。それはすごく関心を持たれて、そして温かい拍手で応援してくださるんです。どんなかしらというような感ではなく、「今年も来たよ」みたいな感じで、応援してくださるのがよく分かります。それがやっぱり支えになっているんじゃないかなと思うのです。文化の高い区だと思います。
松本 そんな文化に対する理解の非常に高いところで、19年間コーラスをされてきたわけですから、これを20年といわずに、30年、40年頑張っていただきたいと思います。体の続く限り荒川さんも頑張っていただきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
荒川 ありがとうございました。
都島コミュニティコーラスでは、私も参加したい!という都島の女性を、いつでも大歓迎します、ということです。どうぞお気軽にご参加ください。
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都島コミュニティコーラスでは、
楽器も演奏します |
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黒いドレスで、スマートに歌います |
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カラフルな衣装で歌も踊りも披露します |
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フィナーレは艶やかな浴衣姿で締めくくりました |
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