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ホームページでは、生粋の大阪人、ラジオ大阪アナウンサー松本恵治が、毎回、大阪のいろいろな地域で活躍している方やその地域をご紹介します。
2005年9月17日(土)放送

  社会福祉法人「なみはや福祉会・玉出西保育園」

このコーナーでは、大阪のいろんな地域の皆さんにスポットを当てて、活動ぶりやその地域のことをご紹介します。今回は、大阪市西成区・玉出西保育園の園児たちによる鼓隊の活躍をお聞きください。鼓隊というのは、鼓笛隊の笛という字を取った鼓隊で、笛の演奏はなし。つまり、太鼓とキーボードによって演奏をしている子どもたちです。この活動について、園長の谷口昌子(たにぐち まさこ)さんにお話をしていただきます。

松本 園児達の声が後ろで聞こえてますね。

谷口さん(以下:谷口・敬称略)朝から元気な子供達が暴れ回っております。

松本 そんな園児たちによる「鼓隊」は、何人ぐらいで、どんな編成なのですか?

谷口 大体30人ちょっとで、太鼓、大太鼓、バスドラが大きいのと中ぐらいのと小さいのと。中太鼓と小太鼓とそれから、ティンプトンと・・・。ティンプトンというのは、音の高さが違うものがふたつ連なっている太鼓です。そのティンプトンとシンバルと、それからメロディ部門をもってもらうキーボードとで編成しています。レコードに合わせて演奏するとかではなく、子どもが指揮をして、全部子どもたちで演奏を進めています。

最初、子どもたちだけでは難しいのかなと思っていたのですが、結局はレコードに合わせてということは、相手の大人のリズムに合わすので、子どもには非常に難しい様です。だから子どもたちだけですると子どもたちなりの演奏で上手くいくような気がして、子どもたちのものになっていきます。
子どもっていうのは、非常に感性がいいのでね。

松本 なるほどね。保育園の皆さんは、何歳児の方で編成されているんですか。

谷口 年長組の5歳児です。3歳の時は手打ちをしたり、リズム打ちをしたり、体を動かしたりして、4歳になるとキーボードとかリズム楽器をしながら、5歳になって自分で太鼓をつけて演奏を始めるというようなカリキュラムにしておりますのでね。

松本 どんな曲をしているのですか?

谷口 今年は「踊るポンポコリン」を演奏しますが、今ちょっと子どもたちの集中力が少し欠けてきました。2曲目の「歌えばんばん」も少し取りかかっているようです。毎年、大体2曲ぐらい演奏しています。

松本 普段はどのくらい、練習されているんですか。

谷口 仕上がってしまいますと、だいぶ時間は空きますが、とっかかりの時は毎日しないとなかなか積み上がらないので、1日30分から40分ぐらい。でもまだ3歳、4歳の子どもですから、集中力はあまり続きませんから、その時の気分次第というのが多いですね。

松本 その年でも、でき具合っていうのは、やっぱり違うんでしょうね。

谷口 子どもたちの集中力が、年々落ちてきたというのは感じています。それが何か私たちも同じようなことを毎年やっているとよくわかります。でも、これを続けていって身心ともに育ってもらうために、これを続けているんです。

松本 なるほどね。そういう鼓隊ですが、毎年どんな場で演奏されているんですか。

谷口 地域の中では、「生根さん」という地神さんを祀っているお宮さんがあって、そこの夏のお祭りや冬至の南京祭りの時に演奏さしてもらうこと、8月の第一日曜日にある西成区の区民祭り、それから1月の消防の出初め式など、それが今のところはコンスタントですね。「交通安全パレード」もコンスタントにやっていたんですけど、パレードの場所ないんです。

松本 今はどこに向けて何の練習をされているんですか。

谷口 運動会が10月第4日曜日なので、運動会にフォーメーションをしながら2曲演奏する練習をしています。

服装は、夏ならお宮さんの近くならハッピを着て、ねじりはちまき。区民まつりなら、自分たちで白い麦わら帽子に絵を描いて、Tシャツも自分たちで絵を描いて、オリジナルの服装でパレードに出て行くんです。保育園の運動会は、かわいいユニフォームがあるので、長いズボンとスカートと赤い上の服で演奏するんです。

松本 こうやって鼓隊をしている保育園というのは多いんですか。

谷口 あんまり多くないと思います。このまわりでは少ないです。というのは、一時ちょっと流行ったんですけど、このやり方について、子供の体力の問題などをはじめとするちょっとした批判があって、本当に保育の教育としてきちんと入れていかないと、誤解を招きやすいこともあり、そんなに多くはないと思います。運動会などで、するのはされているけれども、外に出ていってパレードっていうのは。だから園内だけで、太鼓を持ってやってはるところは、それは多いと思いますね。

パレードを観ているおばちゃんたちも「頑張れー」とか「かわいいね」とか言ってくれると、子どもたちは、随分良い顔をしてシャキッとしますので。やっぱり純粋に思いになる方はやっぱり涙が浮かんできますね。子供達の一生懸命な顔っていうのは、大人にはとうてい真似のできない、すごいことがありますね。

鼓笛隊っていうのはよくあるけど、鼓隊っていうのは、聞き慣れないと思いますけど、少なとも西成では、定着するようにこれからも頑張っていただきたいと思います。


出演者写真 玉出西保育園

園長
谷口 昌子さん

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保育園の運動会にて

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生根神社「なんきん祭り」
小さな大行進をしました。

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園庭で、ガラクタを楽器代わりに遊んでいます。

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運動場で鼓隊練習
子どもたちのペースで自分たちだけのリズムをつくります。

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生根神社「夏祭り宮入り」
粋なハッピで、かっこよくリズムを刻みます。
お問い合わせ/社会福祉法人「なみはや福祉会・玉出西保育園」
園長 谷口昌子
電話&FAX.06-6658-8600

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