今回は、住之江区で『区民ハイキング』や『ハイク＆俳句』などユニークな取り組みをされている住之江区体育厚生協会の久保道伸（くぼみちのぶ）会長にお話をお伺いします。

Q、住之江区体育厚生協会というのは、どのような目的で活動をしている団体ですか？
「区民の皆様にスポーツやレクリエーション活動を普及し、奨励することと、体力向上を図り、健全明朗な心身育成を目的として、活動をさせていただいております」

Q、いつごろから活動をしているのですか？
「住之江区ができた昭和49年の７月です。31年前の7月22日に誕生して、その時から運営されていますので、今年で結成31年という歴史と伝統のある団体になってきています」

Q、どのような方々が、活動されているんですか？
「社会教育の関係団体である、大阪市青少年指導員や大阪市青少年福祉委員、またＰＴＡ、子供会などを歴任された方が中心となって活動しています。現在は64名が委員をしております」

Q、どんな委員会があるんですか？
「委員会は6つありまして、祭委員会と研修委員会、ハイキング委員会、新規事業委員会、体育大会委員会、マラソン委員会の６つの委員会があり、それぞれが活動しています」

Q、具体的にはどのような活動をされているんですか。
「年間を通して、住之江区コミュニティ協会の行事や住之江区の行事に参加しているのと、自主的な活動をしておりますので、その両面で１年間通じて活動させていただいております。コミュニティ協会の行事として、毎年4月29日に開催しております「住之江こどもまつり」や、夏には「住之江まつり（区民まつり）」があり、そして冬には凧上げ大会などがございます。区の行事では、秋に「スミノエコロジー」という環境問題をテーマにしたイベントをやっていますので、成人の日記念の集いの企画・運営に参加させていただております」

Q、自主的な活動としては、どんなことをされていますか？
「『区民体育大会』並びに『区民ハイキング』、そして冬に『区民マラソン』というのが大きな３つの柱になっています」

Q、区民ハイキングというのはどんなことをされているんですか？
「区民ハイキングは、昭和49年、50年頃からやっていますが、平成９年から、組織を変えまして、ハイキングをスタンプラリー形式でやるようになりました。スタンプラリー形式というのは、昨今流行っていますけど、スタンプラリーの場所を15ケ所ぐらい作りまして、そのスタンプを集めていただいて、ゴールしてもらうというような方式です。毎回400人ぐらいの方に参加していただいています」

それ以外にもいろいろな趣向があるそうですね。
「そうですね。『ハイク＆俳句』ということで、歩きながら俳句を作っていただき俳句の投句もしてもらっています。大体参加者の半分ぐらいは投句していただいていますので、ありがたく思っております」

Q、区民ハイキングでは、どういう場所に行かれるんですか？
「昔は山や自然の多い地区を歩いていたんですけど、スタンプラリー形式になってからは、京都、奈良、神戸、大阪、いわゆる京阪神を中心に有名社寺等のコースを組んで、回っていますね」

Q、なるほど。参加された方の半分ぐらいが俳句を送ってくださるということなんですが、その募集した俳句はどうするんですか？
「12月の初め頃から区役所にある区民ギャラリーで全作品を展示して、一般区民の皆さんに見ていただいています。中には、俳句を詠んだ時に絵もちゃんと色を塗っていただいて、美しく仕上げた俳句もありますので、皆さん楽しんでおられます」

Q、なるほど。それは楽しそうですね。他にもさらに新しい事業も始められたそうですね。
「高齢化社会に向けての取り組みとして、『元気わくわく健康教室』というのを昨年10月から新規事業委員会で取り組んでいただき活動しています。今年７月22日にも区民ホールで開催し、85名の方にご参加いただきました。たいへん好評だったので、次回も10月20日に実施する予定です」

Q、『元気わくわく健康教室』とはどんな体操なのですか？
「レクレーションを兼ねて、ゲームをしながら、体操をしていただくというようなもので、参加されたご年配の方もゲーム感覚でできるというとこで喜んでおられます」

Q、本当に様々なことをされていますが、久保さんご自身は住之江区に住んでおられるのですか？
「はい。生まれも育ちも住之江でございます」

Q、住之江区のいいところは、どんなところですか？
「住之江区は大阪市の西南部の端に位置していますが、近くに住吉大社、また熊野街道がありまして、古い町並みが続く地域と、その一方で昭和50年代に埋め立てられた南港には高層住宅地があります。普通でしたら新しい町と古い町が融和するというのは難しいですけど、新しい町の南港地区の皆さんも当初から、私たち古い町の者とも積極的に交流していただき、様々なことで協力ができました。だからずっと長い間、我々の活動は和気あいあいと続けることができています。先ほども言いましたが、私自身住之江区で生まれ育ったので、地元の皆さんに少しでも役にたちたいという思いから、ボランティア活動を続けています」