今回は、『大阪NPOアワード』という賞のグランプリを受賞され、その活動が高く評価されているNPO法人「み・らいず」代表の河内崇典(かわうち たかのり)さんにお話をお伺いします。
Q,「み・らいず」。ユニークな名前ですね。どういった団体なのですか?
「み・らいず」という名前は“未来”という意味合いと、英語で、me=私という意味、rise=上昇していく、昇ると意味を掛けて、未来に自分たちが上昇していくという願いがこめられています。活動としては住之江区を拠点に、民間のボランティア活動と、介護派遣事業とを兼ね備えたようなことをしています」
Q,具体的にはどのような活動をされているんですか?
「障害を持たれた方へのヘルパー派遣や、最近では不登校やひきこもりの子供達の居場所作りであったり、あとは総合学習や町作りなど、いろんなことをさせていただいています」
Q,なるほど。小学校への総合学習にも協力されているそうですね。
「はい。地域の小学校に呼んでいただいて、『総合の時間』というのが最近ではあるのですが、そこで車椅子体験であったりとか、手話の体験であったりとか、福祉の勉強を教えに行かせていただいております」
Q,不登校や引きこもりの子どもたちの居場所づくりというお話もありましたが、これはどういうことをされているのですか?
「大阪市教育委員会が行っている、『ほっとスペース事業』からの委託と、現在は教育振興公社の方からも委託をいただいて、住吉にある青少年会館で、子供達のサポートを行っています」
Q,いろいろなことをされていますね。ヘルパー講座の開催というのはどういった活動なのですか?
「ヘルパー講座の開催は、2003年に導入された障害者の支援費制度などに絡んで、資格取得のための講座を開講しています。また、資格をとりたいと考えている方や、資格を取られた方への支援も行っています」
Q,「み・らいず」、発足のいきさつみたいなものを教えていただけますか?
「個人で活動してもう8年ぐらいになるんですが、私が大学生の頃に、重度の障害をもつ方の入浴介助に関わったことで、多くの障害を持った方々と知り合う機会を持ちました。そんな中、(障害者)作業所のキャンプのボランティアとして参加したことがきっかけですね」
そのようなボランティアに参加して、心を動かされるものがあったわけですね。
「そうですね。そこでまたいろんなボランティアさんと知り合いました。キャンプファイアーや飯ごう炊さんを知的障害を持つ方と一緒に20?30名でやったのですが、それが結構楽しくて、そういうイベントを1ヶ月に1回ぐらいやっていけたらなぁという話になったんです。その後ボランティアさんと集まって、障害を持った方の楽しめるようなイベントを提供していくサークルをつくることになりました」
Q,なるほど。「み・らいず」のメンバーはどんな人たちがどれ位いらっしゃるんですか?
「常勤のスタッフが今は13名いまして、登録しているヘルパーさんは、学生が中心なんですが、100名程度の方に登録いただき、活動してもらっています」
学生の方が多いんですね。
「そうですね。皆さん元気があるので、いろんなところで活躍していただいて、イベントなんかでもどんどん動いてもらっています」
Q,それでは最後に、何かメッセージがあれば、よろしくお願いします。
「私は住之江育ちですが、この町は住んでいて、とてもいいところだと感じています。住之江に来ることがあったら、ぜひ「み・らいず」といろんなところへ回って、一緒に楽しみましょう」
「み・らいず」の皆さんの詳しい活動内容につきましては、ホームページでも見られます。
また、ヘルパー講座や、活動に興味がある方は、ホームページのメールフォームからお問い合わせいただくか、直接電話でお問い合わせください。
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NPO法人
「み・らいず」代表 河内崇典さん |
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み・らいずイベントにて |
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み・らいずスタッフ |
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住之江区こどもまつりに参加 |
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総合学習の様子 |
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