今回は、「スリーアイズ」というオリジナルスポーツを地域から発信し、「将来はオリンピック種目へ!」という目標を掲げる「生野区体育指導委員協議会」会長の一橋敏博(いちはしとしひろ)さんにお話をお伺いします。
Q.まず「スリーアイズ」とはどういったスポーツですか?
「『ペタンク』というスポーツとビンゴゲームを合わせたようなルールで、
子供からお年寄りまで出来て、ハンデなしで戦えるというスポーツなんです」
Q.手軽に出来そうな感じがしますが、その「ペタンク」とはどういったスポーツですか?
「ペタンクとは簡単に説明すると、まずビュットという玉を投げます。そしてそれを目標に、各人が5球ずつボールを投げて、最終的にビュットの一番近くにボールを残せた方が勝ちになる、というスポーツです」
Q.その「ペタンク」とビンゴゲームをミックスしたようなスポーツが「スリーアイズ」ですね。具体的にはどのようなルールになるのですか?
「縦横3m、9つのマス目に区切ったコートに向けて、ボールを投げてもらいます。そしてそのマス目の縦横斜めにボールを3つ並べると、得点になるわけです」
Q.いわゆる「ビンゴ!」ということですね?
「はい。個人戦、団体戦で出来るスポーツなんです」
Q.なるほど。「スリーアイズ」のようなスポーツを考えてこられた、その目的は何ですか?
「生野区体育指導委員協議会では、スポーツによる世代間の交流と、生涯スポーツの振興、主にこの2つを目的に活動をしています。平成11年に、その目的に合う自分たちのオリジナルスポーツを作り、それに取り組もうという企画をたて、プロジェクトを作りました。そして『スリーアイズ』を考案し、普及活動を続けています」
Q.開催している大会もあるそうですね?
「今年で4回目の開催となった『生野スリーアイズ大会』を1月に行いました。参加チームは年々増えています。今年度は53チーム、200人以上の選手に参加していただきました」
競技人口が増えているんですね。
「そうですね。去年今年と2連覇をしたチームがあるんですが、皆さんこのチームを負かすために、個々で練習などもされているようです。大会自体も毎年熱気を帯びてきて、盛り上がってきていることを実感しています」
Q.この盛り上がりは、狙い通りじゃないですか?
「子供と高齢者の方が、試合前に一緒に握手したり、終わってまた握手したりして、非常に楽しかったですね。子供達が『あっ、おじいちゃん、おばあちゃん、ようやるやんか!』とか逆に高齢者の方が『若い子もあなどれんな』というように、様々な世代が同じ場所で同じスポーツを楽しめるということはすばらしいですね。まさに『世代間の交流』『生涯スポーツの振興』という我々の狙い通りのものとなっています」
Q.そうですか。「生野スリーアイズ大会」の他の大会などはありますか?
「7月23日に、生野区民センターホールで『大阪市24区老人クラブスリーアイズ体験大会』の開催を計画しています。それと10月10日の体育の日に毎年長居球技場で行われる、『大阪市民スポーツの祭典』では、『スリーアイズ』の体験コーナーを毎年作っています。参加費は無料なので、ラジオを聞いた方やこのホームページを見た方で興味がある方は、どんどん参加して欲しいなと思います」
Q.「スリーアイズ」。将来的な目標としては、どういうことを考えているんですか?
「やはりまず『生野スリーアイズ大会』を定着させたいですね。そして大阪市24区に普及させて、各区対抗戦のような大会をやれればと思っています。それから最終目標はやっぱりオリンピックです」
Q.最後に個人的なご意見で構いませんので、一橋さんの生野区自慢をお願いします。
「生野区というのは、何をするにつけても、住民が非常に協力的なんです。だから、とてもまとまりがある感じがしますね。コリアンタウンもありますし、周辺地域や体育指導委員協議などとの交流も非常に盛んです。そして、なんといっても下町情緒に溢れてますよね。だからみんな情が熱くって、スポーツが好きなんだと感じています。そういう面が素晴らしいと思います」
是非「スリーアイズ」をオリンピック種目にしてください。
「10年後くらいにはそうなれるように、夢をもって、頑張りたいと思います」
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生野区体育指導委員協議会
会長
一橋敏博さん |
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スリーアイズ大会 |
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スリーアイズは、ペタンクとビンゴをミックスしたようなスポーツです |
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「もうちょっと転がって〜!」 |
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「どうだ、入ったか!」 |
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