今回は、西淀川区の典型的な“大阪のおばちゃん”が集まり、いろいろな活動をされている「華(はな)の会」代表 小川 尚子(おがわひさこ)さんにお話をお伺いします。
Q.まず“大阪のおばちゃん”というと、小川さんの中ではどういうイメージがありますか? 「私も大阪で生まれ育った人間ですので、あまり外からはわからないのですが、ラジオやテレビで言うてはるように、ユーモアがあって元気というイメージですね」
Q.小川さんは、リズム体操の先生をされているとお聞きしましたが、西淀川区で教えていらっしゃるのですか?
「西淀川区民会館のエルモ西淀川というところで、毎週木曜日に午前と午後の2回教えています。場所の関係で、1回の定員は55名です。リズム体操とはリズムに合わせて体を動かす、簡単な体操です。習っていらっしゃる方は、全てベテランの主婦の方ばかりで、1番若い方が46歳です。最高齢は76歳です」
Q.参加費はお幾らですか? 「受講料は月に1500円です。体を動かしたい方ならどなたでもお越しいただいて結構ですよ」
Q.「実際ずっと続けてこられた方というのは、動きも軽やかになったり、健康になったりしていますか?
「60歳前後の方が多いので、肩が凝ったりとか、足が痛いとかいろいろあります。リズム体操をされている方は、見かけはそう大して変わりませんが、体の中はすっかりリフレッシュされてお元気ですよ。皆さんリズム体操を始めて約10年経ちましたけれども、10年若くなったんちゃうかなと思っています。続けることが大切やと思います」
Q.なるほど。そういうお仲間の皆さんで、「華の会」というグループをつくっていらっしゃるそうですね?
「リズム体操教室は1時間30分なのですが、稽古が終わりましたら、皆さんはすぐに帰られます。それではすごく物足りないということで、「華の会」を発足しました」
Q.その「華の会」では、具体的にはどんな活動をされてるのですか?
「月に1回、西淀川区民会館のエルモ西淀川の前に西淀川区の財産といわれている大野川緑陰道路でウォーキングをしています。ウォーキングクラブというのをつくりまして、皆が集まって歩いています。それから季節ごとのイベントをやっています」
Q.月に1回の例会もされているそうですが、どのようなことをされていますか?
「月に1回、例会を開催しています。これは本当に私たちの大事な会になっています。第3火曜日の朝10時から夕方4時まで私の自宅を開放しています。いろいろな講習会をしたり、ペン習字をしたりしています。6時間の枠の中で、皆さんがやりたいということを取り上げて、もの作りなどいろいろとみんなの希望を聞きながら活動しています」
Q.有効にその6時間を、それもいろんな時間帯でされている訳ですね?
「そうですね。ひとり暮らしで、一日しゃべっていないという方もたくさんいらっしゃいます。若い方のように電車に乗ってあちこちへ行くということがあまりできません。だからといってお友達のところへ行くのも相手のご都合もありますし、いろんなことに気を遣います。だからここは、月1回、ここに来れば誰かがいる、いろんなことを話せるという、実家のような存在になっています。“大阪のおばちゃん”は、大阪で生まれ育っている方がたくさんいますので、帰ることができる実家(田舎)があんまりないのですよ。だから、ここを本当の実家の代わりにしてもらえたらいいなと思って自宅を開放しています」
Q.最後に“大阪のおばちゃん”ということですから、“大阪のおばちゃん”の良さはどの辺りにあると思いますか?
「これは特技と言ってもいいんじゃないかなと思うのですが、誰とでもしゃべられるんですわ。隣のおばちゃんでも道行く人にでも」
小川さんのお話を聞いていてもお話好きやなぁというのがよくわかります。初めてお話する方とは思えないようなそんな感じでした。これからも“大阪のおばちゃんパワー”を十分に発揮して、地域の絆を、皆さんの絆を深めていってください。
|
|
|
西淀川区華の会
代表
小川さん |
|
西淀川区民会館 |
|
天王寺公園ウォーキング |
|
リズム体操 |
|
例会のようす |
|