今回は、都島区を中心に、大阪のいろんな施設や街角で紙芝居をされている創作立体大型紙芝居『ポンポン劇場』の内藤 磯美(ないとう いそみ)さんにお話をお伺いします。
今回ご紹介します紙芝居は、昔ながらの手法に加えて、絵が動いたり飛び出したりする楽しい仕掛けがいっぱいの紙芝居です。しかも全てご自身の手作りだそうです。
Q.まず「創作立体大型紙芝居」とは、どのような紙芝居なのでしょうか?
「大体、私の絵は、普通の紙芝居と違って、日刊新聞1ページの大きさをまだ1回りも2回りも大きくしたような大きさです。紙芝居という雰囲気とはまた少し違いまして、花吹雪や木の葉が舞ったり、魚釣り用の天蚕糸(てぐすいと)で小鳥の絵を上から吊して、鳥が飛んでいったりというような仕掛けがあります。舞台だと、幕が開いたり閉まったり、その中でたくさんの大道具さんたちや小道具さんたちが舞台の転換をしていきます。私の場合は、1人で即座に絵の転換をしなければいけません。右へ行ったり、左へ行ったり、上から花びらを散らしたりしながら、お話をしなければいけませんので、普通の紙芝居よりも何倍も大変だと思います」
Q.どういうお話をされるのでしょうか?
「『笠地蔵』や『舌切りすずめ』、それから『浦島太郎』などです。ほんのわずかですが自分の創作を入れると、現在52作品があります。私はこれが本職ではありませんので、気が向いたら書くという形で、1巻作るのに平均約3ヶ月かかります」
Q.1作品、1作品に思い入れがあるのでしょうね?
「ええ、みんなありますね。私の紙芝居には、裏にストーリーが書いていません。つまりストーリーが頭の中に全部入っているわけです」
Q.「ポンポン劇場」の“ポンポン”とは、そもそもどういう意味なのでしょうか?
「最初『ポンポコ劇場』にしようかと思っていましたが、次女から『お父ちゃん、ポンポコなんてタヌキみたいや。“ポンポン”がいいと思う』と言ってくれました。“ポンポン”は、非常に美しい響きだし、絵がポンポンと飛び出してくるのでいいのではないかと思い、すぐに『ポンポン劇場』という名前に決めました」
これからも子どもたちに夢を与えるような作品をどんどん作り上げていってください。今日は、どうもありがとうございました。
ご紹介しました内藤さんの創作立体大型紙芝居「ポンポン劇場」は、都島区の図書館で観ることができます。毎月第2水曜日の午後3時30分から、絵本コーナーで行われています。もちろん無料で楽しめます。
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ポンポン劇場
内藤さん |
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仕掛け盛りだくさんの「創作立体紙芝居」 |
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とても味のある絵ですね |
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みんな「ポンポン劇場」に夢中! |
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