今回は、東住吉区桑津で地域のお母さん方が集まって、子どもたちにいろいろな経験をしてもらいたいと、遊びを教えたり、勉強を教えたりという活動をしている「ハートフレンド」代表 徳谷章子(とくたに あきこ)さんにお話をお伺いします。
Q.14もの事業をされているということですが、具体的には、どのようなことをされているのでしょうか? 「主に、3つの柱で活動をしています。1つめは、『囲碁・将棋クラブ』『陶芸クラブ』『折り紙手作りクラブ』、またスライムやドロ遊び、シャボン玉など、できるだけ体で感じる感触を楽しむ『遊びのてらこや』があります。2つめは、やはり遊びだけでは勉強の方が少し心配だというお母さんたちの希望で『塾じゃない塾てらこや』というのを、毎日実施しています。3つめは、お母さんと赤ちゃんの遊び場を提供している『育児サポート』です。スタッフが子どもと遊んでいる間、お母さん方はティータイムを楽しんでいただいて、お母さん方の交流の場、憩いの場にしていただきたいと思います」
Q.塾ではない塾ということで、「てらこや」という話をされましたが、詳しく教えていただけますでしょうか?
「算数と国語を中心にできるだけ自主的な学習を目指した反復学習をしています。お母さん方が、お互いに自分の子以外の子を教えています。教師経験がある方が数人いらっしゃったり、教員免許を持っている方もいらっしゃいます。全く経験がない人もボランティアで来ていただいたりしています。子どもたちは、途中の休憩時間でお菓子を食べたり、トランプをしたり、卓球をしたりして遊んでいます。また子ども達が自主的に考えて遊ぶ『お楽しみ会』を3ヶ月に1回催します」
Q.次に「遊びのてらこや」について、教えていただけますでしょうか?
「もともと『ハートフレンド』の活動の原点である『遊び』は、子どもたちの心を豊かにしてくれると思います。この『遊びのてらこや』は、土曜日の午後に実施しています。スライムや泥遊び、土遊びなど、できるだけ手足から体に伝わる感触を楽しんでもらえるような遊びをしています」
Q.「育児サポート」について、詳しく教えていただけますでしょうか?
「大体5ヶ月くらいの赤ちゃんから3歳までの就学前の幼児を対象にしています。お母さんと一緒に遊びに来ていただいて、そこでお母さん同士がお友達になったり、いろいろな情報交換をする場になっています。また途中でスタッフが赤ちゃんを看させていただき、その間にお母さんたちにはケーキなどを食べて、少しだけでも日常の忙しさを忘れて、ホッとしていただきたいと思います。私たちも子育てをしていますが、子どもが赤ちゃんの頃にホッとできる場所が自分たちにも欲しかったよねっという話がきっかけで、平成16年の12月から『育児サポート』を始めました」
Q.活動を始めたきっかけとはどのようなことでしたか?
「もともと、桑津連合子供会という地域子供会が盛んに活動していました。その活動がベースになって、ちょうど小学校が土曜日がお休みになった時に、桑津連合子供会のソフトボール部があるのですが、そこで文化的な遊びもしたいという話が出てきました。そこで、小学校の体育館を借りて、月2回、『思いっきり遊ぼう!』というテーマでいろいろな遊びをしました。2001年、地区の消防署が建て替えられるということで、大阪市東住吉区の桑津小学校の北側に、仮設の消防署が建ちました。1年後、その跡の建物を『子どもたちのために使わせてほしい』と桑津連合会振興町会会長 佐倉謙二氏の申し入れに対して、大阪市が協力してくれることになりました。 そして2003年に『桑津こどもの家 ハートフレンド』を結成しました。そこを拠点に区連合子供会とは別に、誰でも参加できる遊び場作りを始めたというのが最初です」
Q.「てらこや」の会費は、いくらくらいなのでしょうか?
「週2回、月火水木で、都合の良い日を選んでいただきます。週2回で月に2,000円いただいています」
Q.今月イベントがあるそうですが、詳しくおしえていただけますでしょうか?
「6月19日に『第11回全国金魚すくい選手権 ハートフレンドカップ 東住吉区予選大会』を開催します。何かみんなで楽しめたらいいなということで、高齢者の方も小さいお子さんも皆さん楽しめる金魚すくいをしようということになりました。場外に金魚すくいの練習場も用意しますので、近くの方は、金魚すくいを楽しみに来ていただけたらと思います。子どもたちが250名、大人が140名、のべ400名くらいの参加を予定しています。本当に地域のいろいろな方、また東住吉区役所の区長さんをはじめ、役所の方、コミュニティ協会の方々に協力していただいて、やっと開催することができるところまできました」
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